2010

良いお年を。


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今日で私も仕事納めとなりました。最後はやっぱり大掃除!
グラインダーの粉塵やミシンまわりなど大事な機材をきれいに磨き、革を一枚一枚筒状に巻き直しをしました。ドアやガラスも拭いて一安心。なんとか今年も無事に新しい年を気持ちよく迎えられそうです。
一年間はほんとにあっという間に過ぎてしまいます。
ワークショップやイベント出店など、やりたいと思っている企画も実現出来なかった事もあり、反省の多い一年でした。これからは、急がず、焦らず、良いと感じた出来事を広い視点を持って取り組んでいけるといいです。

2010年のたくさんの良い出会いに感謝し、支えてくださる方々、こちらのブログを読んでくれている方に感謝し、また来年も手作り靴を通して生き活きと仕事をしていきたいと思います!
来年も宜しくお願いいたします。
皆様お元気で、良いお年を!


写真は今年唯一作っていただいた靴です。メンズっぽいのにすごく小さいのが心に適って、元気なおばあちゃんになるまで履けそうな一足です!

Merry X’mas


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2010年最後の教室がケーキとプレゼントと共に今日で終わりました。
みなさん、遥々通ってくれて、ありがとうございました!

新年から新しい靴を作る人、完成間近の人、ブーツの仕上げを残した人、季節に関係なくサンダルを作っている人、バックを作っている人などなど様々ですが、また来年もよろしくお願いします。
私はというと、今年もわずかですがたまってしまっている注文靴を少しでも多く進めます。
それから途中の年賀状書きに工房と家の大掃除。あ、生徒さんの型紙も。あと、途中の木型制作も。それから、それから・・・と切りがないので、とりあえず、今日は、

Merry X’mas.

今夜はシャンパンで乾杯!

特別な贈り物。


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毎年の事ながら12月に入ると年も押し迫り何かと忙しくなるから11月中に色々と片付けておこうと思うのですが、今年もあれよあれよと言う間に師走になってしましました。
ブログにアップしたい事柄はたくさんあるのですが、なかなか出来ていません。twitterを始めてから気軽にいろいろ紹介出来るので、そのせいもあるかもしれませんが、、、。あ、また更新されていない!と思ったら、ぜひtwitterhttp://twitter.com/HansABO_も見てください。

写真は還暦のお祝いに贈った赤い鞄です。
今回で還暦のお祝いを作るのは3回目ぐらいになりますが、今回は特に特別。というのは義母さんへのプレゼントだったからです。年に数回しか顔を合わせられないので買った物でなく、何か記念に残る物を贈りたいと思って、仕事の合間に手縫いで仕上げました。
手づくりのプレゼントは贈る方も印象深く心に残りますし、贈られた方も気持ちが伝わり喜んでもらえるのだと思います。子供靴やベビーシューズの注文が多いのは、手間隙かけてその子のためだけに作られたモノだけが持っているそういう力を感じ取る事が出来るからだと思います。
これからクリスマスに向けてお渡しの注文もまだまだありますので、みなさんにたくさんの喜びを運べるよう日夜奮闘いたします!

My包丁

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工房にある道具のほとんどは、ワークショップでみなさんと共有し、今では手に入りにくい物もありますので大切に使っています。
ですが、包丁はどうしても自分用でないとしっくりこないので、昔から包丁は使い慣れた自分用をキープしています。生徒さんでも自分用の包丁を使っている人もいるぐらい、何でも切れちゃう包丁は靴作りには欠かせない大事な道具です。
私と共に雨の日も風の日も、暑い時も寒い季節も一緒に靴を作って来たMy包丁ですが、砥石で研いでいくうちに、日に日に短くなってきました。刃は地金の軟鉄と鋼を熱し圧力を加えて鍛接されていますから、研いで鋼が入っていない所までしか使えないと思います。
この頃は短くなって一番使い易い刃の長さの時も通り越し、だんだんと余計な力を入れるようになってきました。いきなり包丁を変えると勝手が良くないので、鋼の入っていない所までいかないうちに、新しいMy包丁を早速浅草で買ってきました!
私が使っているのはヤマトクさんの包丁で30幅のもの。ちょっと幅が狭めなのが、小さな手にもしっかりおさまり今ではこれでないと駄目なくらいになってます。これから柄を使い易い長さ(私の場合はかなり短い)まで切って、 しばらくは両方使いながら時間をかけて自分の道具にしていきます。
新しい子用のケースも時間を見つけて作ってあげないとね!
一代目包丁さんとカバーさん、それから道具を作ってくれている職人さん、ひとまず、8年間おつかれさま&ありがとうございました。
 

Yellow boots of the happiness


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工房で話題になった村上開新堂のクッキー。
食べるとカリッと心地いい音がして素朴な味わいが広がります。
松浦弥太郎さんの『日々の100』という本で知っていたのですが、紹介でないと買えないらしく前々から一度食べてみたい、と思っていましたところ、先日10歳の頃からの親しい友人の結婚式に出席した際、引き出物にこのクッキー缶が入っていたのです。私と同じ教会で式を挙げ何かと縁の感じるこの方。式もパーティーもアットホームで素敵でしたが、細かい所にもこだわってるなぁと家路に着いてから感心しました。ところでこのクッキー、私が購入するにはどうしたらいいのかしら?
興味のある方はこちら。
http://www.kaishindo.co.jp/products/cookies.html

本日はご自分への誕生日プレゼントにと、ご注文くださったブーツの受け取りにいらしたNさんとことこちゃんにもこのクッキーをお出ししたところ、一目で、「これって村上開新堂の、、、」って、よく知ってますね。さすが!ご自分でも焼き菓子を作られているだけあります。ことこちゃんの愛らしさと美味しいお菓子で午後は和やかな工房でした。
主役のステッチダウン製法のブーツは、ブーツインして履くにも調度よし、寒い冬は靴下2枚履いてもよしのジャストフィットでした。たくさん履いてあげてください

モノ作りへの想い


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ワークショップで完成の靴。
よく見るとつま先がちょこっと開いたサンダルになっています。Tさんは前回に続きサンダル2足目でしたので手際よく仕上がりました!

話は変わって、2010年文化勲章を受賞した服飾デザイナーの三宅一生。
先月スパイラルでminä perhonen(ミナ ペルホネン)15周年とスパイラルの25周年を記念した展覧会「進行中」がありました。私が行って来たのは三宅一生さんと皆川さんによるスペシャルトーク。
表に出ることは少ないという三宅さんですので、ご本人からモノ作りの話を聞ける機会は珍しいことかもしれません。
生きる術こそ違ってもモノづくりに賭ける思いには共感すべきところがあり、プロダクトが私たちにどのように「いい暮らし」を与えられるか、自分なら何をすべきか、追求する精神はとても勉強になりました。(以下は対談中に気になった言葉をメモしてみました。)
「衣類は洗えるモノが一番いい」
「単純明解なモノがいい」
「作り手半分、着方半分。」
「人との出会いが創る原動力になる」
「作る人と受け取る(使う)人、両方が幸せかどうかという事にデザインの価値が生まれる」

『何かをつくりたい』と願う事は、人が人らしく生きるという事のひとつです。そんなごく自然な事で、私は靴づくりを通して靴という形を追うのではなく社会との関わりを問う、モノづくりではなく事柄づくりをこれからもずっと続けていきたい。
70歳を過ぎてもイキイキとご自分の作品を語る三宅さんにお会いして、私は難しい事でなくていいから、 今、そしてこれから自分ならどうするか、 自分なりの生き方を日々模索し、その新しい仕組みを築いていけたらいいなぁと思いました。

足にも脚にも。


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足にも、脚にもぴったり。
ワークショップで初となるロングブーツが出来上がりました!
ご本人の完成写真を見るとシャツが半袖・・・。
そう、一年越しでようやく夏の終わりに完成したのでしたね。ミシンに苦戦しましたが、忙しいスケジュールの中でも頑張った甲斐があり彼女にとっても似合う素敵なワイン色のブーツにしあがりました。
足はもちろん、筒まわりも計測してフィッティングを試してから本番をつくる事で、脚の曲線も自分に合わせてきれいに出来るので見た目も履いて歩いた時の感触もとってもいいはずです。
日が短くなり、日に日に寒くなってきましたので、このブーツを履いてこれから秋冬のお出かけを楽しんでください。

はじめての心

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ワークスペースの一部が通り沿い(といっても細い道ですが。)に面しているので、作業をしていると地元の方に良く声をかけられます。この間は近くの大工さんが「何回かしか履いてないのにこんな風になってしまった」と見るも無惨な靴底が劣化した靴を持って来ました。既成靴の修理はあまりしていませんが、大工さんにはデイジィーの家を建てていただいたりお世話になっていますのでお受けする事になりました。
この修理の仕事を受け、小さな仕事にも人との関わりの大きさや大切さを感じ色々と心に思ったことがあります。
私は「モゲワークショップの専修課程を終了して間もなくディヤーズ(靴教室)の手ほどきを手伝わせていただくことになり、また、まだ代金を頂く程経験のない私でしたが、まわりの方々は興味を持ってくださる事が多く注文靴制作、べビー靴の受注とおかげさまで手が空く事は無く毎日靴づくりを続けて来る事ができました。身近には靴職人の小島さんが道具の揃わない私に大きな手助けもしてくださいました。それから店舗を貸していただけるというオーナーさんとも出会いワークショップの仕事も始めるきっかけができ、今では小さいですが独立した工房で気の合う生徒さんやお客様達と良いモノづくりの場を持つ事ができています。
今、振り返ってみると私はとても恵まれた環境で仕事が進めてこれたのだと、これまで出会い、良い関わりが持てたすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
それまで何の力もなかったわたしが、足に合わせて身体に合わせて生活に合わせてクツをつくるという技術によって、新しく社会と関わる術を得たのです。まだまだ問うべき事柄はたくさんですが、こういう「はじめての心」を忘れずにいつまでもクツづくりを続けていきたいです。

写真のクツは2010年の初夏に出来上がった私のクツです。ピンクなんかでつくる事は絶対ないだろうと思っていたけどやっぱりつくって良かったです。秋になって活躍しています。

言ったようで言ってませんでしたが、Twitterで日々つぶやいてます。
http://twitter.com/HansABO_ です。
気軽にフォローしてください。

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男の子と女の子。
ご自分のお孫さんとご友人へのプレゼントで2足ご注文されました。
女の子の方はお花をモチーフに付けたいという事で話し合いの結果、お花をイメージしたステッチを刺繍する事になりました。初めてだったので色や大きさ配置などわくわくしながらつくらせていただきました。
男の子の方は始めはラグビーボールを入れてもらいたいという事だったのですが、私、ラグビーボールに見えるようにつくる自信がないなぁと思いつつお話を進めていくと、このお孫さんのお名前が「士羽」くんとのこと。でしたら、せっかくお名前に入っている羽をモチーフに付けたらということでこんな風になりました。選んでいただいた山羊革の組み合わせも良く、素敵に仕上がったかと思います。
ご注文の時に「ああしたい。」「こうしたい。」という意見はたまには困っちゃう事もありますが、基本的には大歓迎でつくる方も楽しい上に、ずっと良いモノが出来上がります。これはお教室のときも同じで「こういう風にやってみたい。」という意思で、手を動かし一緒に考えてつくる姿勢から良いモノが生まれると思います。まだ1足目をつくり始めたばかりの方はなかなか難しい事だと思いますが、クツを丸ごとつくり上げていくごとに自然と思い描かれていく事柄が出て来ると思いますので、いろいろと想い考えてみてください。より良い時間を過ごせるように、私も一緒に考えてお手伝いさせてもらいます。

実用と趣


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昨日は久しぶりの雨のおかげで涼しくなり、夏バテも少し解消出来た感じがします。
食欲も出てきたしね。

さて、こちらのサンダルはワークショップのTさんが丹誠込めてつくった力作でございます。ミシンステッチいっぱい包丁で裁断するところいっぱいで手が込んでいます。ウェッジソールが好きなそうで苦戦しながらもきれいなハーフウェッジを描くことができました。
ほんとに初めてつくった一足とは思えないくらい良いサンダルができました。最初は一足目からサンダルは難しいかなーと思っていたのですが、あれこれ思考すれば出来ない事はありませんね。Tさん、今年の暑い夏はこのサンダルを沢山履けたみたいで良かったですね!

みんなが自分の手でつくった靴を履いて工房に来てくれる姿は何より励みになります。
日常に使うためにつくること、そのコトガラが楽しさや喜びを生み出し、そこはかとなく生き活きとした日々をつくり出します。
特別な事ではなく、幸せってそういう何気ない心の豊かさにある気がします。

革と皮


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ワークショップをしているとよく聞かれる事があります。
それは革の裁断の時の出来事ですが、、、
牛の革を使うけれど、肉はどうするんですか?食べちゃうんですか?と。
まぁ食べてると思うけどね。と答えていた私。
今日は妙に気になって人に聞くのも恥ずかしいので、ちょっと調べてみました。
私達が普段身につける皮革製品は牛や豚、馬、羊、山羊などの家畜で食用とする動物の副産物である皮を使っています。ですから、皮革製品用として飼育されている牛はいないんですね。当たり前の事のようですが、なんかほっとしました。工房でも牛革のカーフ、キップ、ステアは革の柔らかさや厚みが違いますので、つくりたいモノに合うよう慎重にえらんでいます。羊は薄くて弱いのであまり使いませんが、山羊革も大きめのものであれば用途に合わせて使っています。豚や馬は主にクツの裏革に。どの革にしても余分に在庫を抱えているわけではないし、一頭分の形が分かるので、「お命ちょうだい!」するつもりで出来るだけ有効に使えるよう裁断しています。
よく革製品の『革』を『皮』と書いている人がいますが、皮というと私はお肉の方を想像してしまうのでちょっと気分が悪いです。皮は動物の体から剥がしてそのままの状態。革はその原皮を鞣して加工された物を言いうので、革を扱う私としてはなるべく使いわけてもらいたいものです。

こんな話をしているけど、写真は犬~!
だから食いしん坊のデイジィーも工房の革はぜんぜん食べません。

あたまの体操


難しかったサンダルづくりがようやく終わったかと思えば、もう秋にむけてブーツの制作に入ってます。
靴づくりって頭の体操にはもってこいですね。
手と頭で考えた形をつくり上げるために、適切な手段や作業手順を思考していく自然な流れにより、合理的な脳内運動が出来る気がします。
今回仕上がったサンダルは一番ベーシックな形で、歩行に大切なボール、三の甲、踵の3点をしっかり押さえる事が出来るので、私もこのタイプは夏になるとかなりの頻度で愛用してます。シンプルな形だからこそより履きやすいようにインソールのパッドの入れ方に工夫してつくりました。サンダルでアーチのクッションやペロッティ、体重移動をするパッドなどを入れてつくるのは難しいのですが、頭を使って頑張ってみました。敷革は交換出来るようにつくりましたので、パッドが沈んだり汗等で汚れた場合にも交換可能です。大事に履いていただけば長持ちするかと思います。
私のサンダルももう7年目を超しましたが、それでもまだまだ履きたいものです。
もっとたくさんの人たちが、手と頭をつかって身体の事や暮らしの事を考えた「てづくりクツ」に関わる機会があれば、どんなにいいのだろう。と靴づくりの楽しさを実感しております。
私にとっては、頭も身体も抜け出せない大切な生活の一部ですね。
サンダルは名前を印字して来週お渡し、右から押し迫って来るブーツは秋が来る前にフィッティングに入ります。

夏物を・・・


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まだまだ暑い毎日が続いていますね。
私は先日、夏風邪をおもいっきり引いて以来、調子は良いです!
が、初めて教室も休ませていただき、夏物の注文もまだ残っている状況。みなさん良い方達ばかりで「来年も履くから焦らなくてよいですよ」とか「無理せずやっってください」とかと気を遣ってくださったりで本当に申し訳ありません。確かに手づくりクツは急いでつくっても良いモノは出来ないし、何年も履いて歩けるモノづくりであって、とても嬉しい事ですが、お言葉に甘えすぎないように頑張っていきたいところです。
ワークショップの方ではどんどんクツが仕上がってきています。もう何足かつくり上げている人達は1足の出来上がりが早くなってきているようです。
遅くなりましたが夏物から完成クツ紹介しますね。

植物タンニン鞣しの革でつくったスリッポン。
パンチングはひとつひとつぬきで穴あけ。ステッチもこだわりました。生徒さんの中では初めての挑戦になるステッチダウンというつり込みながら淵をすくい縫いしていく製法でつくりました。手縫いはお家でも出来るので進みが早い早い。
ハーフウェッジのソールは革を一枚一枚積み重ね手間をかけただけあって、アッパーとのバランスもなかなか良い感じです。
Vカットで履き口が浅めのパターンなのでフィッティングが少し心配でしたが、補正した木型でつくるとピタッと気持ちいいように甲が収まり、出来上がった靴の履き心地も良いそうで安心しました。秋冬用に色違いでもつくろうかと検討中だそうですよ。
 

おれいの手紙

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出産祝いにつくった白×茶のベビークツ。

お姉ちゃんになった、あやのちゃんより「くつありがとう」のお手紙が届きました。
とっても上手に描かれた、くつの絵からありがとうの気持ちがたくさん伝わってきました♡
こんな手づくりの手紙は、ほっと心が安らぎますね。
アトリエに大切に飾っています。

こちらこそ、ありがとう。

BBQ

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オープンデイで行ったBBQの写真がそろったのでアップします!

日常のモノづくりに集中している時のしーんとした様子とは違って、わいわい、ガヤガヤたいへん賑やかな工房でした。たくさんの美味しいお土産が彩りを添えてくれ 、用意した15ℓの生ビールもあっという間になくなり ました。たまにはこういうのもいいですね。

参加してくれたみなさん、ありがとう!!
楽しいひとときでした。
また機会があったら気軽に遊びに来てくださいね。

Dog shoes


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最近ドクターストップによってなかなか散歩に出かけられないデイジィー。
そろそろストレスが溜まってきたようでかわいそうです。
後ろ足の肉球が腫れてしまった事で地面による刺激が良くないそうで、足を保護する犬用の靴をつくってみました。(犬の靴なんて。と思っていた私が。)
かなり実験的ですが、いつもと同じように鉛筆で足の輪郭線をとり、メジャーを当てて計測。めずらしく、ずっと大人しくしてくれました。
計ったデータを元に型紙をおこし、フィッティングモデルを制作。履かせてみて少し修正し、本番の赤いスエードでサクサクつくって出来上がり。
人間用のジョッパーブーツみたい。見た目はかわいいですが、機能もなかなか。
歩行には問題ないようですが、どうでしょう??
やっぱり両足必要かなぁ。しばらく様子見てみます。
これで外出オッケーになれば良いのですが・・・

きらきら

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今日は久しぶりに注文靴のフィッティングがありました。
いつもながら、足を入れて実際に履いていただくまで緊張が続きます。
特に今回はサンダルのオーダーですのでカットの位置やストラップの角度、その他に足に当たる所はないか入念にチェックしていきます。4足目のオーダーともあってお客様の足の特徴などもだいたい分かってきていましたので、今回のフィッティングは大きな修正はなくほっと一安心でした。その後、足に合った革や底材等を決め、細かな仕上げ方まで話し合い終了となります。
靴づくりにかける時間とは比べ物にならない程短い時間の出来事ですが、この間に履く方の身体や思いなどをお話し感じ取る事で今後の靴づくりに大きく影響します。

写真は先日ご注文いただいたベビー靴。
ベビーの注文はごく一部しか紹介出来ないのですが、こちらは全てご自身で選んでいただいたデザインとラメやゴールド素材でとても華やかに可愛らしく仕上がりました。お子さんにもとっても似合っていて、インソールにデザインされた名前も素敵です。10月に結婚式に履かせる予定との事で今からとても楽しみですね。

SACHS

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七月ですね。
いろいろとやる事が増え、しばらくぶりの更新になってしまいました。

やる事とは、山盛りの仕事ももちろんですが、長年愛用していたスクーターがだいぶくたびれて来ていたので、勇気を出して乗り換えました。
前のはイタリア・ホンダだったのですが、今度の素敵なオレンジ(光で赤く見えますが)のバイクは、ドイツのモペット車でオプティマ50というものです。こちらは自転車とバイクの間のような存在で、乗り心地はおもちゃのようで楽しく、可愛らしいです。

シートは純正の物だと私のような小人には厳しい(大きなドイツ人向け?)ので、サドルを探していたら、関内にあるオシャレな自転車屋さんhttp://www.style-yokohama.comが親切にしてくれました。

今は残念ながら楽しめる日が少ない毎日ですが、この夏はモペットで涼しく走り抜けます!!

「つくる」コト

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日曜日に開催しました「Workshop open day! 」はおかげさまで無事に終了しました。
当日は「暮らしの中のモノづくり」展として、これまでにつくってきた手づくり靴や手づくり鞄などを展示しました。私達の暮らしに無くてはならないモノを、自分の身体や生活に合わせ、手間ひまかけて自分の手でつくることの素晴らしさや、思い想いにこしらえたモノを手入れしながら、いつまでも使い込んでいく日々の心地よさを伝える事ができたでしょうか。

『つくる』という言葉を使う時に私は出来るだけ『作』や『造』や『創』といった語意の限定される字を使わないようにしています。『つくる』事とは、家・お米や野菜・服・料理・音楽・文・法律や法則・家庭・友達・子供など新しい状態を生み出す事柄すべてにあてはまる言葉だから。
生活に必要なモノ・コトを全て自分の手でつくる事は出来ないけど、身近に感じる事柄を自分の力で考えて、ひとつのモノ・コトつくり上げる事により、私達は生き活きとした暮らしを手に入れることが出来るのだと思います。
今までは「つくる」事に興味の無いと思っていた人も、手づくり靴を仕事とするコトガラを通して、私達の暮らしに、そして生きる事に必要な大切なコトガラを考えるきっかけになったらなによりです。

HPをご覧になってお越しいただいた方や遠方より足を運んでくれたみなさん、本当にありがとうございました。狭いアトリエやワークスペースでの、大変賑やかな様子はまた後日UPする予定です。

山奥へ

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久しぶりに携帯の電波の全く入らない山奥の一軒家へ行ってまいりました。
山梨県の大月にある先生の別荘には学生時代からの仲間と年に数回、この場所でのんびりと、春はタケノコ秋にはキノコ狩りや夏に飛び込む目の前の川を手入れしたり、静かな山の中で普段できない体験をして過ごしてます。とは行ってもここ数年は仕事の都合やらでなかなか参加出来ず久しぶりに行く事になり1ケ月以上前から楽しみにしていました!
今回のメインはなんといっても大月らしい、獣のお肉を囲炉裏で囲んでいただくご飯でした!レアなシカや、イノシシは柔らかくクマはとってもワイルドな味でした。
木工をしている先生なので、家の中には沢山の木材が置かれ、部屋には温かみのある手づくりの椅子や机がたくさんあります。その中で薪ストーブの前に無造作に置かれた小さな踏み台のような腰掛けを結婚祝いにといただいて帰ってきました。
たった一日の短い時間でしたがのんびりと平穏な時間は、日常のエネルギーになって元気をもらうことができほんとに良かったです。

Open day!

靴づくりでどうしても出てしまう革の端切れを使って何か作りたいと、暇さえあれば、あれこれ考えて手を動かしている日が何日か続き、モノづくりをしている時に使われる脳の創造する部分(?)だけが活性化されてしまう事ってあるのでしょうか?
日常生活ではこのように頭を使う事がどうしても少なくなってしまっているので、頭の中や手先でモノを組み立てる作業は子供の頃にかえったようで気持ちのいいものです。
話は変わって、今月の終わりでワークショップを初めて丸2年が経ちました。
工房も落ち着いてきましたので、6月にいつものワークスペースを使ってイベントをする事になりました。これまでに私達のつくってきた手づくり靴や鞄などの展示や、先ほど話をしました革の端切れを使って作った雑貨などの販売をいたします。全て手に取って見ていただく事ができますので、靴づくりに感心のある方やモノづくりの好きな方などどなたでも遊びにいらしてください。当日は工房内でBBQもしています!そちらの参加もお待ちしています。
Workshop Open Day!]
 日時/613日 日曜日 12001600
 場所/横浜市磯子区栗木2-10-32 HansABO工房内

みなさんに楽しい時間を過ごしていただけるといいです。

Yumi Okuda

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わたしのようにのんびりしていると、一日があっという間にすぎてしまうので要注意!
今日もパソコンとにらめっこしていたら、もうこんな時間に。ぜんぜんクツつくってない!っと
そんなときは焦らずに好きな絵でも眺めて心を落ち着かせましょう。
こちらのイラストはクツづくりを通して知り合ったYumi Okudaさんの作品です。
2年ぐらい前、鎌倉、江の電のアートイベントの時に出会ってから我が家にずっと飾っています。
彼女の人柄がすごく溢れていて、なんか毎日この葉っぱ達に癒されています。
他にも素敵な作品があるので良かったら見てみてください。
http://www.yumiokuda.com/

イギリスへ行って以来会っていないのでお元気にしているかな?

Fresh field

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おひさしぶりです!
本日から休み明けの教室も始まりました。
みなさんは素敵なGWを過ごされましたか?
私は写真の海にほど近い場所へ行ってきました。
ここは父と母の故郷でもある千葉で、外房にあたる所です。実は大塲家の前々からの計画で、この場所から小さい山を越えた土地で畑を始めようと、このGWを使って先ずは草刈りへ行ってきました。こちらの庭とは比べられない広さなので、芝刈り機を使ってもなかなか終わりませんでした。まぁ楽しみながら気長に少しずつカタチにしていけたら何よりです。
いつの日か、豊かな自然のある千葉で、父の育てた野菜を、私は横浜でワークショップをやりながら、地元の人々や工房に来るみなさんに『おすそわけ会』なんて出来たらいいなぁ、なんて考えてます。
目の前には池があり、小さな山を越えると数分で海です。サーフィンの大会で有名な場所でもあり、海には上手なサーファーがたくさんいました。外房なので湘南の海よりも波が立ち、気持ち良さそうで、私もしばらくやっていなかったボードをまた始めたいと思いました。

ちゃんとみんなに配れるような野菜が出来るのはまだまだ先になると思いますが、気長にお待ちくださいね。

ねんがんの。

DSC03449DSC03444工房の下のワークスペースに念願のドアが付きました!!うれしい!
靴づくりの作業がしやすい環境のために、自分が使い易く、また生徒さん達も快適に過ごせるようにと、あらゆる手だてを考え失敗もありましたが、今はとりあえずこんな形に落ち着きました。おかげさまで暖房効果もぐーんと高まり、4月に入ってからの真冬のような寒さにも負けずに仕事に取り組めてます。
なるべく何でも自分の手でこなしたいと思ってしまう性分なので、苦労しましたが、今回はやむなく専門の業者さんにお願いしましたのでしっかり出来てます。うれしい!
わがままも聞いてくださり、ありがとうございました!
でも注文してばかりもいられないので、シートに取り付けた『HansABO靴の注文/靴の教室』のロゴはチョキチョキ自分で切って付けてみました。
バレないと思います。(たぶん。)

前向きなお別れ

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教室を初めて約二年が経ち、初めて工房を離れる人が出ました。

キクさんはこの場所で二年間、毎週末には靴づくりに工房に通っていました。
こうして毎週毎週、お互いに顔を合わせているとその時間はいつの間にか普段の生活の一部になっていましたので少しさみしい気持ちはありますが、これは『前向き』な卒業となります。

というのは、前々から靴づくりを仕事にしたいと考えていた彼女は、今年の4月から私が手ほどきを受けた靴の学校へ、本格的に仕事にする技術を学びに通う事になったのです。
仕事を持ちながら、自分の生き方を模索し、実践して行く事は大変な事も多いですが、そこから得るものはこれからの生活にとても大きな意義のあるものだと思います。

私が靴づくりを初めて間もない頃、偶然出席した食事会でお会いして以来、何かと縁の深い彼女ですので
これからは同じ手づくり靴を通して
良い関わりが続いていけばいいなと思います。
また一年後、元気な姿でお会い出来るのを楽しみにしています。

桜日和

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今年のお花見は根岸の森林公園に行ってまいりました!

奥の方に見える山は、いっぱいの桜の花で薄紅色に染まっていました。

この日も寒く、お弁当も手抜きの売店で買った鯵の押し寿司だったけど、年に一度のこの景色は見逃せないものです。早起きしたかいがありました★
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力を合わせて


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親子教室を開きました。
2日間で完成予定のベビーシューズ教室に参加して頂いたRさんとお子さんのみおちゃん。
初日は一緒にご友人と2歳のお子さんがオーダーに来てくれたので、工房の狭い部屋はきゅうきゅうでした。
始めは大人用の椅子から滑ってしまいひやっとする場面もありましたが、2人ともこの場にも慣れ、和やかな雰囲気で靴づくり&計測が進みました。持参のお弁当に差し入れの焼き菓子がまた平穏で幸せな時間へとさせてくれました。
お母さんのお手伝いにも花が咲き、用意してあげた革を縫って小さなポケットもつくりました。
2歳の子でも革の手縫いが出来る事に感心し、夢中になったその表情は可愛いというより凛々しかったです。将来が楽しみですね。
2日目......完成が間近になると「もう出来たー?」
またしばらくすると「もう出来たー?」の連発で出来た靴を早く履きたい様子です。
でもこの靴、実はみおちゃんのじゃないんです。お腹の赤ちゃんのなんです。だから中敷はまだ真っ白でこれから名前が入る予定です。
いよいよ出来上がると、これはもうお姉さんのみおちゃんに試着をしていただくしかなく、お母さんとせっかく締めた靴のひもを緩め、なんとか履けてご機嫌の写真をパチリ。
男の子でも女の子でも大丈夫な素敵な靴も出来上がり、楽しんで帰ってもらえて良かったです。

ふたり目のお子さんの元気な誕生をお祈りしてます。
また工房にいらしてくださいね。

あとすこし

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週末は鎌倉で早くも開花した桜を発見!
この寒さをのり切れば、もうちょっとで春ですね。
暖かい季節になってくると、いろいろとやりたい事が出てきます。

一歩ずつだけど
小さな繋がりが広がって
大きな力になっていく事を信じて
毎日こつこつやってきます。

しばらくご無沙汰だったので
そろそろ自分の靴もつくりたいなー。

デイジィーもたいていのんびりです。お日様はうれしい。
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てくてくと。

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浅草に仕入れに行ってまいりました。
近頃ついつい足が遠のき、気がつけば今年始めてになっていました。ストックの少ない資材関係を注文しにいったのですが、せっかくなので馴染みの革屋さんにも顔を出し、素敵な革も仕入れてきました。季節がら、今にも桜の香りがしてきそうな優しい色合いの革です。靴業界、革業界の貴重な話(?)も聞き、新年のあいさつを今さらですがしてきました。
靴の道具でみなさんもよく目にする物に靴磨き用のブラシがあるかと思います。
今日はそのブラシ専門のお店にも行ってみました。今までブラシにはあまり意識していなかったのですが、ある方へプレゼントしようかと思い、ついでに馬毛のブラシを自分用にも購入してしまいました。
いつもながら始めて入る店はちょっと緊張します。店内には靴だけでなくたくさんのブラシが並んでいて声をかけると色々出してくださいました。おまけに毛玉取り用の小さくてかわいいブラシをいただいて帰ってきました。
一日中歩いているので体が冷えていたのですが、そんなみなさんの人柄に心がほっと温かくなりました。

写真は先日、紺色のクツをつくったセツコさんの細ベルトです。彼女オリジナルのロゴ入りです。
たくさん使ってくださいね。

Finger coat

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真冬のように寒い日と日差しがぽかぽかと気持ちの良い日が変わり代わりの天気が続きますが、春はもうすぐそこでしょうか。
外は寒くて雨もしとしと降り続いている日は物づくりがはかどります。

こちらは出来たてほやほや、革の指サックです。
彫金をしている友人から頼まれました。
すくい縫いをする時に糸から手を保護するために簡単なグローブを作った事はありますが、指サックは初めてです。
靴づくりは手全体をうまく使わないと出来ない作業が沢山あり、指先の力も必要な事があります。甲革を木型につり込む際は革のたるみをたぐり寄せ「ぐぐっ」と力を入れてワニという道具で引っぱります。私も経験ありますが、がつがつと夢中になってつり込みしていると爪と指との間がとっても痛くて悲しいことがあります。
それと同じように彫金でも道具を握り親指に力を入れる作業があるそうで、前々から使いやすい指サックを探していたようです。縫い目があたらないようにとか、力を入れやすいようにとか、いろいろ試行錯誤して作ってみました。足の計測と同じように、指の長さ・指先回り寸法・第一関節・第二関節と4箇所もメジャーで計ってもらい、型紙をおこして作ったというこだわりようなのでカタチは我ながら完璧!です。
でも、指の動きは複雑なので使い心地の感想はまた後日・・・

あー、早く春になって、桜の開花が楽しみです。
(実は花見が。(本音はビールとお弁当が。))

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木曜日にいらしている生徒さんにセツコさんがふたりいます!!
この紺色のクツをつくられたセツコさんは以前、短期クツ教室に何度も参加(ほぼ無欠で!)していただき、短期教室の限られた内容では飽き足らず、昨年の秋頃から毎週工房へ来ていただくようになりました。
ブーツにサンダルにと、既に何足もつくっている彼女ですが、自分の手で丸ごと一足をつくり上げたのは今回が始めてになります。その工程の多さと内容に終始驚かれた事と思いますが、丸ごと自分で作り上げたクツへの思いは今までには味わえなかった貴重なモノだったと思います。
1足目より2足目、2足目より3足目と、続けていくほど、自分の思い想いに手が動き、様々につくっていく事が出来るようになりますので、その腕前に期待しています!

身の回りのモノを自分の手でつくれるってほんとに素晴らしい事だと思います。
彼女もまた工房へ来るときは自分の手でつくった靴を履いてきてくれます。最近よく履かれているブーツもだんだんと色が変わって味わい深くなってきましたね。今はそのブーツとお揃いの革で細ベルトを制作中です。コーディネートが今から楽しみですね!

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前回に続きお教室で生徒さんの靴が完成しました!
ちょっとタイムラグがありますが、、、
このクツをつくったのは、靴づくり教室を始めた頃から通っているkさんです。
最初につくったのは内側ファスナー付きの一枚甲の深めのクツ、続いて、焦げ茶のショートブーツ。2足ともつり込み式のタイプだったので、次は別の生徒さんも制作中だったモカシンに挑戦しました。合間にご友人の出産祝いにと素敵なベビーシューズも2足つくり上げました!
何事にも器用な方なのでちょっと難しいところなども安心して見てられます。こうしてみるみるうちに5足もつくってしまうと、ほんとに素人とは思えない見事な手つきで、道具や機材を使っている姿も様になっていて驚かされます。自分のライフワークで靴をつくっている人も数足続けていくと、靴職人の方が見ても、少なくとも「上出来!」と感心することと思います。
次のクツはどんな物にするのかなぁと思っていると、Kさんの方から、「わたしの今の技術で人のクツをつくる事って出来ますか?」という問いかけでした。教室の生徒さんに他の人のクツをつくってもらうのは始めての事でしたが、同じように私も通り抜けて来た道で、自分の物だけでなく人のクツもつくってみたいという気持ちはとっても良く分かったので、つくってみる事になりました。
次作は、なかなか凝ったブーツの予定なので楽しみにしてます!

先日、足の痛みを訴え、右足にサポーターを巻いている方とお話をしました。数年前から土踏まずのアーチが張ったような感覚があったのを気のせいとほおっておいたところ痛みが出てきたので整形外科に行き足底板を作ってもらい2千円から3千の安い靴を履き捨てて使用するように言われ履き続けていた所、踵の方にかけて激痛がするようになりまともに歩くことが出来なくなってしまったという事でした。その事は診療を受けた医師に話すことはせず足底板の使用を辞めたそうです。かなり高齢の方でしたので、進められた急な靴の変化に身体が慣れずこのような結果になってしまったのだと思います。足底挿板療法は足の痛みや良い歩行の改善に大変効果の高いものですが、一度作成してから経過をみて何度も微調整を続ける必要があるし、足底板を入れるのに適した靴を選ぶ事がとても重要です。
もし、自分や身近な人が丸ごとクツをつくる技術があったら、履いて歩く人にしか分からない、おかしいと感じた所を改善してみる方法はたくさんあるし、このような事は起きなかったと思います。
もっと手づくりクツが、みんなの暮らしの中に根付き、足を痛める事がなく、いつまでも軽快に歩けるような世の中になるといいですね。
私もクツだけに留まらず、もっと足と身体の事、日々勉強していかないといけませんね。

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毎週、一度の靴づくりの時間が、みんなにとってなくてはならない生活の一部になりつつある事を日に日に感じるようになってきました。
この靴でセツコさんはベビーシューズも入れて3足出来上がりました。
「こんな感じの靴はつくれますか?」と持ってこられた靴を「出来ますよー」と簡単に答え、後悔(?)したのは数ヶ月前。
細かいパーツが多い程アッパーをつくるのは手がかかります。それらのたくさんの革の端を丹念に磨ききれいに淵を仕上げていきました。上、下と編み込んだ革はミシンで縫うのはコツが入り、ようやく慣れた頃にはミシンは終わっていました。オープンシャンクでサンダルのような型なのでつり込みは直接足に合わせて行いましたのでジャストフィットに仕上がりました。ひとつひとつ丁寧に繊細にしていた作業がとっても印象的でした。セツコさんも、出来上がったときには、やり切った!という満足感でいっぱいだったと思います。 手をかけてつくり込んだ靴は自分だけの特別なモノとして、大切に長く使っていけるのではないでしょうか。

「内海抄」

学生時代からの友人のイラストレーターの飛田冬子さんの個展に行ってきました。

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この個展は、青草さんがまだ出会って間もない、後の妻へ自分を知ってもらいたいと思いを込めて送った短歌集『内海抄』へ30年経った今、娘の冬子さんがイラストを添えたというちょと変わった個展でした。
話によると、お母さんからの希望でお父さんの詩を作品にしてほしいという事で今回の作品展開催となったそうです。冬子さんの個展はいつも、一枚で見せるのではなく何回もの作品でひとつの空間をつくりあげるように構成されているので、ギャラリー全体が彼女らしいほんわかした空気でいっぱいになっています。
温かいイラストと共に家族の愛が感じられる素敵な個展でした。

前回、私は残念ながら行けなかったのですが、「なれそめ」展も私もすごく好きなテーマだったので紹介します。小さい頃から聞かせてくれた大好きな話、お父さんとお母さんのなれそめを自分が生まれる前の二人に会いたくて個展のテーマにしたそうです。
ユウゾウの住むアパートにポストへ入ったままの手紙がぽつりとあり、その手紙を引っ越した差出人へ送り返した親切から始まったふたりの出会いから、冬子さん自身が誕生するまでをひとまとめに展示したようです。私は作品をまとめた小さなパンフでしか見られませんでしたが、きっとこの個展も大盛況だったでしょうね。
これからも作品づくり頑張ってね!

飛田冬子個展「なれそめ」より
http://www.hbc.ne.jp/hbs/illust/tobita/05/index.html

飛田冬子個展
「内海抄」
HB Galleryにて




A HAPPY NEW YEAR

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たくさんの感謝の気持ちを込めまして・・・

あけましておめでとうございます
みなさまには幸せの多き年となりますよう
お祈り申し上げます


今年もありふれた日々の中で多くの喜びを見つけ
カタチにしていきたいと思います。

今後とも宜しくお願いいたします。


HansABO 大塲真由美