2013

Ribbon shoes

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まずはお知らせから。
1228日土曜日、年内最後のワークショップの後は、大掃除&おでんを囲む会を行います。午後くらすの後、16時から開始予定です。
12月に入り、どうしようかと考えていたのですが、体調も良いですし、一年の締くくりとしてやっぱり最後にやりたいとの事で決定しました!

靴作りを仕事にしていて、日々感じる事は、靴づくりをしている人って本当に面白い人が多い
って事。中には靴を仕事にしている人もいますが、色んな職業、世代も生まれも様々ですが、どこか共通点があったりして、いつも作業の合間の会話も楽しいものです。

いつもとは、くらすの違う靴仲間と話す機会になりますので、時間があればぜひご参加ください! 振り替えを使って午後くらすから参加や、おでんの会のみの参加も可能です。

席数や準備がありますので、参加してくださる方は早めにお知らせください。いつもより席はいっぱいになるかもしれませんがよろしくお願いします。

写真は土曜日くらす、Tさん初めての手作り靴。
イラストレーターの彼女はデザイン画から描いてつくりはじめました。
深物だけど、可愛いらしいデザイン。靴作りって面白いなと思わされた一足となりました!

場所


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早いもので、今年も残り一ヶ月となりました。
前回の更新でパソコンも引っ越しと言いつつ、実は翌日にはちゃんと使えていたのですが、11月はあっという間に過ぎてしまいました。
秋冬にかけてメンバーの入れ替わりがあり、いつもなんとなく新しい風が吹き込んでいる工房です。小さくですが

10年程前と比べて、もっと緩やかに、靴作りや物作りを暮らしの中のひとつの手しごととして上手く取り入れている人を目にします。 お金とか時間とか問題で無く、自分の暮らしに関わる物事だから生まれるエネルギーなんだと思います。それって自然な事ですよね。
私も、今とっても使いたい必要なモノがあるので、暇を見つけてはコソコソ進めてますが、そんな時間は楽しいものです。(いいものが出来そうな予感なので、出来たらまたアップします!)

自発的に楽しめる、みんなの集まれる場として在り続けられるといいなぁ。

ムートンブーツ


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季節はすっかり秋に、ブーツの季節になりました。Oちゃんの力作、ムートンブーツです。しっかりつくっておけば、ずーっと長く履けるから大事にしてくださいね。

ホームページの更新が久しぶりになってしまいました。
この数ヶ月の間に色々な事があり、頭がいっぱいですが元気にやっています。色々と言いますのは、来年、家の建て替えと共に工房の改装、さらには出産と沢山の嬉しい出来事が一度に押し寄せて来る事となりました。
今ここでブログを更新している25年暮らした部屋には、すでにMac一台のみ。夜逃げのようなスピードで引っ越しと片付けが終わっています。モノが無く、ぼわーんと音の響いた空間はどこかもの寂しく落ち着きませんね。

とは言え、ワークショップはまだまだ続きますので、工房部分は革の大移動をしたり、色々と使い易く変わりました。工房は来年の2月下旬まで通常通り開工し、オーダーはベビーシューズと小物のみ受け付けています。ベビーシューズはむしろ大歓迎ですのでご注文ください!
以降しばらくお休みをいただき、新しくなった工房でモノづくりを再開出来る日まで、頑張ります。7月頃を再スタートに考えていますのでみなさんよろしくお願いします!

それでは、このMacもお引っ越しになりますので、暫く更新出来なくなるかもしれません。ご迷惑おかけしますが、近況はFacebook https://www.facebook.com/HansABOhandmade をご覧ください。

夏を惜しんで。

夏の終わりを惜しんで、土曜日の夜メンバーで花火をしました!
大人になってからの花火は、色も香りも新鮮、だけどどこか懐かしく、遠くの記憶が蘇ってくるようです。(ご近所さん、こっそり打ち上げしてごめんなさい。)

朝晩はだいぶ涼しくなって来て、虫の声もたくさん聞こえてきました♪


工房ではサンダルが出来上がったかと思うと、ひとあし早くブーツが完成したり、暮らしの変化に寄って工房を去る人、また、靴作りを始めようとやってくる人がいたり、季節の変化とともに色々な事がありました。

こんな少し寂しくなる季節には、どこかしんみりとしてしまい、物思いに耽てしまいます。

ふと、自分の仕事って何だろう?と思う事があります。
私の仕事は、物を作って売ってますとか、教室やってますとか、デザイン画描いてますとか、そんな簡単に一言で言い表る仕事ではないけど、ひとつひとつの仕事の根底に、「人の想いを繋いでカタチにしていく」、そんなニュアンスが含まれているんだと思います。この10年間は人のため、社会のため、みんなが主役であるモノ作りを目指して、ゆっくりだけど走ってきました。
クリエイティブな部分の自分と常に葛藤があったり、正直何が答えかまだまだ模索中ですが、 別れをバネに、出会いを大切に、これから先の働き方を考えていきたいと思います。

今まで出会った全ての人に感謝するような、おーきな気持ちでいます。


最近ブログの更新が飛び飛びですが、近況はFacebook https://www.facebook.com/HansABOhandmade にアップしていますので、そちらも見てみてください。(登録されていない方でも閲覧出来ます。登録している方は「いいね!」をお待ちしてます。)

Members Shoes


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気がつけば、一ヶ月ぶりの更新となってしまいました。

この一ヶ月、前半は、あーてぃすとマーケットへの出展のため小物制作や、ベビーシューズのオーダー、注文靴の受注など暑さに負けず細々活動していました。夏休みと言う事で、ショートくらすに参加される方もちらほら。
後半は夏休みもいただき、久しぶりに千葉の畑の様子を見に行ったり、海に癒されたりしながら、のんびり過ごす事が出来ました。

ワークショップでは次々にみんなの靴、小物達が出来上がりましたので、Members Shoesのページに沢山アップしました!

写真はR.Tさんのバルモラル。メダリオンも素敵です。

hand made

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Mさんの靴ができました。
一足目の外羽根に続いて今度はストラップシューズ。細かな作業もコツコツ仕上げました。


手作業だからこそ出来る技術、生まれる風合い、人の手が作った暖かさ。
話すようにつくるから(実際にお話も多いけど)、いい物作りが出来るんです。

先日もワークショップで。
自分の足の形状について、正しい認識と正しい技術で既成靴では合わない所を直している人たちがいます。
話し合うから気付く新しいこと。より良くしようという試み。手を動かして自分の事を考える。
時には共有出来るみんなと話し合って。
難しい事じゃないと思う。

自然に見つけられる場所がある。

そういう生き方はとても気持ちがいいものです。

ARTIST MARKET Vol.19


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横浜、赤レンガ倉庫で行われる、手作りのクリエーターイベントに今年も出展が決まりました!
728日。日曜日11001830まで、一日のみの出展となります。
暑い中ですが、倉庫内でのイベントですので、お時間ある方は遊びにいらしてくださいね。桜木町からお越しの方は「あかいくつ」観光バス(100円)がおすすめです。

昨年好評でした、会場内で作る、好きな文字が箔押し出来るキーホルダーは、またまた作って持っていきます!同じものは一個もないので、お気に入りを見つけてみてください。
2日間で出来る、手作り靴のワークショップ「インディアン・モカシン」のフィッティングモデルも小さな21.5cm〜メンズの27cmまでご用意しましたので、ぜひ自分のサイズで気持ち良さを体験してみてください。
他にも、新しく考えた革小物なども販売予定です。

ブースNo.21で入ってすぐのところにおります。みなさんをお待ちしています!

Blue shoes day

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S.Tさん2足目の手作り靴が出来上がりました!
どこまでも鮮やかな青が爽やかで、お天気のいい日にはぴったりですね!!
ゴムひもを使っていますので、ひもの結び直しをしないでも、靴べらを使って脱ぎ履きが出来て、使い勝手もよい靴です。スニーカーライクなウェッジソールは角度の削り出しが少し難しいですが、2足目となれば上手に仕上がりました。
このブルーの革が気に入ったらしく、お揃いのショルダーバックも制作予定です。その前に夏の通気性のいいパンチングの靴を仕上げなきゃで、作りたいものいっぱいです!

日に日に夏に近づいてきて、包丁研ぎの暑い季節になってきました。
お休みをいただいて、私はすこぶる調子がいいのですが、体調を崩しやすい時期ですので、みなさんもお気をつけください!

BBQ&Party

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モノ作りに集中すると、いつも以上にお腹が空きますね。ワークショップ中もBBQ組の方がゴーゴーと音を立てていたり、私以外にも気が気でない人もいたはず。

BBQなので、お肉はもちろんですが、今年はPartyメニューの方が充実していた感じがします。
メンバーさんのお宅で採れた空豆やスナップエンドウ、無農薬野菜とにんにく。
それに加えてfukumimiさんの天然酵母パンと、みなさんの手料理と、体に嬉しいごちそうが並びました。楽しみにしていた生ビールは、今年も19L飲み切りました。
お土産には、同じ靴仲間の方が千葉から持って来てくださった袋いっぱいのたまねぎとパンでした。美味しいものを囲んで、つくるコト、暮らすコト、楽しむコト、同じモノゴトを共感出来る仲間がいる。それは年齢性別その他全て問わずとも、私達の生きるエネルギーに繋がる事は間違いないと思います。
私は翌日、食べ物のお陰か、心が満たされたのか、何だか体が元気になりました。
みなさんはどうでしたか?

クルクルおさいふ


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今年の工房Open Day!のワークショップはコインやカードが入るジャバラのお財布を作りました!
10代から、?代までと年齢を問わず、同じモノゴトに共感したメンバーが15人と、今までで一番たくさんの方が参加してくださいました。人数も多かったので席はちょっとぎゅうぎゅう、用意したメタルボタンの種類には限りがあるので、あみだくじ〜で選ぶ順番を決めました!

ヌメ革のフチをピカピカ磨き、穴をトントン。カナヅチなんて何年ぶり?って人も。
手縫いに手こずっていると居残りになっちゃうと、みんな一生懸命、途中で美味しい香りがしてきても、黙々と頑張りました。よく見ると、飾り穴があったり、糸がカラフルだったり、十五人十色のクルクルおさいふが完成しました。
みんなで囲んで撮った出来上がり写真はちょっと感動でした~!!

OpenDay! 2013

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今年で4回目になりました、靴工房の「Open Day!」が終わりました。
心配していた雨にも降られず、 楽しくて心に残る一日となりました。 遠方からも、たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。
当日、いつもは革や材料のストックをしている2階のアトリエには、ワークショップで制作中のみんなの靴や革小物などを展示しました。他の人のつくっている物に触れる事は、モノ作りをする上でとっても良い刺激になりますし、つくる側も緊張感も生まれますね。
飾りきれなかったのが残念でしたが、良い空間でした。
一日のスケジュールは、午前中は「クルクルおさいふ」のワークショップ、午後はBBQPartyを行いました。
次のブログで紹介していきますね

Colorful baby shoe

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きらきらカラフルなベビーシューズが出来ました!
N.Tさんから姪っ子ちゃんへの贈り物です。玩具のカラーリングでもわかるように、子供は色数が多いほど、興味を持ってくれ、一歳になる前でも自分の靴をちゃんと知ってる子もいます。
このカラフルな靴がお気に入りになって、お外へのお出かけも大好きになってくれると嬉しいですね。
ワークショップに参加していると、大切な事ってなんだろう?って考えさせられる場面がたくさんあります。
例えば、革の裁断。一頭分の革を広げてみると、細かな傷や色むら、血筋(皮膚の下を走っていた血管の痕)の入っている所、など様々です。 (特にヌメ革はクロム鞣と違って、表面加工や厚いカラーコーティングをする事無く、革本来の風合いを出していますのでよく見るとたくさんあります。)靴の機能として用を満たさない部分を除けば、大抵は問題なく使える部分です。動物が生きていた証ともいえるそれらの部分を、使うか使わないか、作り手側は常に自問自答させられます。素材を大切に使い、失敗しても上手に再利用したり、それが返ってアクセントになったり、そんなアクシデントまで、楽しんでつくれるような工房でいたいなーと思います。

Red Blucher


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もうご覧になった方もいるかもしれませんが、水曜日のワークショップを始める事になりました。新しいくらすになりますので、新しいなかまと少人数で靴作りを始められます。参加希望者が集まり次第、開講予定ですのでご興味のある方は見学のお申し込みください。春から新しい事を始めたい方、前から靴を自分の手で作ってみたかった方などなど、ご連絡お待ちしています。

もうひとつお知らせで、HansABO(ハンスアボ)のFacebookページを作りました!
工房での近況をTwitterと合わせて随時アップしていきますので、FBをやられている方は「いいね!」をお願いします。

写真は、またまたメンズで、息子さんへの一足です。
ブローギングとメダリオンの入った外羽根シューズは、可愛さと格好良さを兼ね備えてますね。制作者のS.Iさんに続き、最近は他のメンバーも穴飾りに挑戦してます。トゥのメダリオンは自分たちで考えてつくっていますが、それぞれの個性が現れていて面白いです。これぞワークショップだなと実感しています。

Ankle boots

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S.Tさんのアンクルブーツが出来上がりました!

「ああしよう。こうしよう。」と言いながら、絵に描いたり、紙や革を切ったりして、このデザインは生まれました。この季節には間に合わないかなとちょっと思ってましたが、ようやく迎えた春もまた寒さに逆戻り。おかげで先日のワークショップにも履いてこられて、歩いている所を見る事ができました。S.Tさんが5年間作って来た靴を思うと、自分に合ったモノを解っているなと、度々勉強させられてます。
試行錯誤の上に生まれた、この形を応用して、ベビーシューズのブーツタイプの大人バージョンもいいのではないかと、密かに思っています。手を動かしていると、アイディアは次から次へと浮かび、その考えが実際に形になる事は、本当に楽しいものです。

そんな寒さの中でも、今年は56日で立夏を迎えます。
今は夏への準備期間で、季節が変わる時期ですので、新しいモノゴトにも感心が高まる頃なのではないでしょうか。4月は工房の見学者も多く、人がより集まって、穏やかな良い場所になっていく感じがしています。誰もが、ほっと出来るモノゴトづくりの場で居続けられるように、これからも手と頭を働かせていきたいです。

「Open Day!」のお誘い

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一年に一度、毎年5月に靴工房のオープンデイを開いています。
今年の開催は、519日日曜日に決定!
お題は「Create×EAT」です。

生活のなかで、つくること、楽しむことを大切に、私達が本質的に求める豊かさを誰かと共感しあえる「場」です。みんなの作っている靴を手に取ってみたり、使い心地やどんな事を考えて作っているかなんて事も本人に聞く機会があるかもしれません。

特別に企画しているワークショップでは、写真の「クルクルおさいふ」を作ります!
いつものワークショップでもみんなに人気の、カードや小銭入れにぴったりサイズで、開くと3つの仕切りになっています。小物入れとしてもいいですね。
こちらは予約制になりますので参加希望の方はお早めにお申し込みください。
午後は「BBQParty」で美味しい食材を囲んで楽しい時間を過ごしましょう。
当日は手作り靴の展示や革小物の販売も予定しています。

新旧のメンバーさんも、初めての方もみなさんのご参加お待ちしています!

Side Gore Boots


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サイドゴアブーツは足首にぴったりフィットして、サイドのゴムにより脱ぎ履きがし易い機能的なデザインです。元来はヴィクトリア女王のために考えられたそうで、がっちりとした印象の靴ですが、 女性が好んで履いていたデザインなんですね。その機能性から乗馬用や礼装としても用いられていたりと、時代によって用途もだいぶ変化をとげてはいるものの、現在でも親しみ易く、いつかは履いてみたいと思う靴のデザインでもあります。
今回、Sくんは前回と同じお気に入りの革を使って、ビブラムのタンクソールを使って作りました。
同じ革を使って作っても底材やデザインによって履き心地は変わります。足首回りもピタッとつくっているので足が入るか少し心配でしたが、サイドのゴムがちゃんと仕事をしてくれて問題ありませんでした。タンクソールの履き心地も気に入ってました。

ワークショップでは他のメンバー達もメンズの靴が続けて仕上がってきています。
ご主人や息子さん、彼に、と大事なモノを自分の手でつくっています。
考えがカタチになるのは嬉しくて、幸せな時間です。

誰でも、楽しく、簡単に。

jubilee quattro

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学生時代の通学路だった、京急線、杉田駅の線路を渡った所に小さな雑貨屋さんがあります。
犬の散歩中に見つけたjubilee quattroさんなのですが、ここへ来ると必ず、お気に入りの可愛い雑貨たちと出会えるような素敵な所です。店内にはキッチン雑貨やアンティーク品などが沢山で、工房の備品としても色々お世話になっています。オーナーは気さくで優しい方なので、ご近所さんは用事がなくてもふらっと寄り道しちゃうんじゃないかな。

そんなお店とご縁があって、常設でHansABOのベビーシューズを置いていただく事になりました!
お店にて、サンプルの中からお好きな革と糸を選んでオーダーいただけます。オーダーをお受けしてから作りますのでお渡しまで1ヶ月半ほどかかりますが、中敷にはお名前や誕生日などの刻印も出来ますので、たったひとつのプレゼントとしても大変喜ばれると思います。
気軽に立ち寄れるお店ですので、お近くの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度遊びに行ってみてください。
ベビーシューズは奥の方に飾ってくださってました♪

Brown×Navy

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彼への大切な贈り物、手の中に想いを込めてつくりました。はじめてじゃないと絶対に出来ない自然な温もりが伝わってくるようです。いつも元気な彼女の気持ちがたくさん詰まってるんだろうな。

こちらは宣伝ですが、、
Eventページに2時間から出来ますワークショップを追加しました。ようやく気持ちのいい季節になってきましたし、みなさんのご参加お待ちしています!

先日、祖父の家へ遊びに行きました。
手先が器用な祖父とは、モノ作りの話もよくします。たわいもない話の中で、戦時中の軍用靴の話をしました。履いていた長靴(ちょうか)が、履きにくく、そんな靴なども修理をする靴職人さんがいらしたそうです。1950年代以前の日本の靴産業は軍用靴がほとんどで、戦後、産業も崩壊し、洋装化の時代へ入り、 1960年代には下駄産業も崩壊します。 現在の私達の靴文化はこの頃から始まったのです。生まれた時から当然、靴を履いて育った私には遥か昔の事のように感じますが、まだ50年ぐらいのことなんですよね。
当時を知る祖父から見れば、靴職人というと位の低いイメージがあるはず。私が靴をつくる仕事をしている事が何より不思議だったと思います。だけど私は、元気付けるつもりが、色々話をして、いつも元気をもらって帰ってくるのでした。

今日は3.11から丸二年。記憶はあっという間に風化されてしまいます。大切な事は絶対に忘れてはいけない。今夜は、祈りを捧げたいと思います。

春の訪れ

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自宅で夕食を食べていると旦那さんへ一通のメールが届きました。
しばらく会っていないと言う友人からのメールで内容は、昨年秋にお子さんを出産され、お知り合いの方からベビーシューズをプレゼントされたのですが、もしかして、奥さんが靴を作っている「大塲真由美」さんですか?との事でした。
これはお互いにびっくりな出来事で、私の作ったベビーシューズが、人から人へ、めぐり巡って、だんなさんの友人宅へ届いたのでした。数年前からご注文くださっている方からの紹介で、今回注文された方がそのご家族のお知り合いだったようなのです。こんな偶然ってあるのだなと、本当に驚いた事と、自分がこれまでやって来た仕事がカタチになって、とても嬉しかったです!お靴もとても気に入って履いてくれているそうです。

思えば、年末から企画し、みんなで楽しみにていた「彫金教室」をお願いしていた先生にめでたく赤ちゃんが出来たために、やむなく中止になったり、長期休暇のメンバーがいたり、何より今年の冬の寒さが厳しかったのもあって、珍しく元気が出ない日が続いていました。
そんな憂鬱さを吹っ飛ばしてくれるような嬉しい出来事でした!!


寒くて長ーい冬も、時期がくればお日様の気持ちいい春がちゃんと訪れるんだな、と実感しています。 これから暖かくなって、また元気にコツコツ次へと繋がる靴づくりをしていきたいと思います。

Long boots


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そろそろ空も気持ちも明るくと、春が待ち遠しいこの頃です。
R.Oさん、寒い間ずっとずっと想いを込めて暖めていたロングブーツが、ついに出来上がりました!
色はグリーンとグレーの合わさったグリージオ。深みがあってなかなか良い色です。ブーツのミシンは難しいけど、出来上がりを見るとすごくきれいに縫えてます。
10年は大事に履けるようにとソールもしっかりつくりました。何層にも重なったミルフィーユのようなヒールは美しい。休まず持ち帰って磨いてきたりと、R.Oさんの見えない努力が実を結びました。まだまだ寒い日が続きそうなので、今シーズンも履けそうですね!

ワークショップはモノ・コト作りを楽しむ場ですが、単なる靴作りも、足や体に合わなかったり、履きたい靴が無かったりと、各々のごく身近な生活の不満をより良くしようという建設的な行為で、私達が持っている生きるための本質だと思います。
自分があきらめず努力し続けている事は何らかのカタチで実を結び、人を成長させてくれます。これは、難しい靴作りが私に教えてくれた事のひとつです。

春よ来い、はーやく来い。

fukumimi


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靴工房の前の坂を上がって行くと栗木神社があります。
そのはす向かいにいつもお世話になっている天然酵母パン工房fukumimiさんがあり、毎月一回、木曜くらすのお昼休みに焼き立てのパンを取りに伺っています。
以下fukumimiさん発行の「ふくぷくだより」より。
自然の摂理や季節を大切に、出来る限り農薬・化学肥料を使わないオーガニック等で、大切に作られたもの。[一物全体][身土不二][地産地消]を理想とし、また全て動物性不使用です。それは私達以外の生きものも大切にし、自然に負担をかけない、地球に優しいことにも繋がっています。
基本の酵母はオリジナルの「季節めぐり酵母」を中心に使っています。
今月の季節めぐりの酵母(その季節のからだに合った、その季節の一番エネルギーが高い酵母)は甜菜糖、プルーン、生姜、カボチャ、人参、さつまいも、大根、柿、梨、レモン、小麦、小豆、金時、大豆、黒豆、たかきび、など。

食べるばかりの私はよくわかりませんが、この手間暇のかかった、季節めぐりの酵母のおかげなのか、味わい深く、素朴なんだけど、食べ応えがあり満足感のあるパンが生まれるのかなーなんて思ってます。
つくっているモノは違うけど、彼女のライフワークは見習うべきだと、勉強させられてます。
美味しく、楽しく、食べながら♪

Espadrille


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Gさん、エスパドリューの外羽根が出来ました!

かれこれ5年以上前、私が工房でワークショップを始めるきっかけになったのが、アートスクールの恩師からの紹介で、このGさんと出会った事でもありました。
エスパドリューはフランス語で、もともとは靴底のソールを麻(ジュート)で編んだもので、フランスやスペイン南部では船員の作業靴だったようです。今では夏のリゾート靴のイメージですが、ルーツを辿ってみると面白いです。
ようやく入手したジュートをウェッジソールに巻き付ける工程はなかなか楽しかったですね。5年目になるのに紐靴をつくるのは初めてだった事には驚きでしたが、履き心地も納得!のようでした。さすがにこれまで何足もつくっているので、履き口にはパイピングを施したり共革の紐をミシンで縫ったりと、こだわった所も根気よく上手く作っていました。

次はお父さんの靴。左右差の大きい足で、いつも靴選びには困っていて、、と、数々の難関が待ち受けていそうです。自分や家族の靴を身体差に合わせてつくれるのが、他でもなく手づくり靴の良い所ですので頑張ってもらいたいです!

クルクル

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赤のクルクルおさいふ、出来ました!
木曜くらすのBさん作、サクサクっとつくっちゃいました。
自分が使い易く、愛着が持てるように、それを自分の手でつくるから、いいものが生まれます。

ワークショップはこれまで毎週参加のくらすだけでしたが、各曜日、若干名ですが、月に2日間の参加で自分のつくりたいものが出来る2day/monthくらすも募集する事になりました。空き状況やご不明な点は気軽にお問い合わせください。
「自分の手でつくる」当たり前の暮らしが、もっと身近になればいいなと思います。

ありがたい事に、もうずっと途絶えなく注文をしてくださいますが、オーダーは当然、私一人で全て作ってますので限りがあります。
何か良い仕組みをつくりたいと思う時もありますが、頼んでくれた方、使う人、それぞれを想ってコツコツつくっています。
マイナーだけど、人を想って作る事・自発自在に考える事は楽しいし、それでいい関係が築けたら、それは本当に自分の財産です。

やっぱりこれより優れた物作りはないよね。と、自分を諭して、みんなの笑顔を励みに、より良い暮らしをつくっていきたいです。

E-kao


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自分で作った、出来たてのクツを手に、い~かおをパチリ☆

本当に嬉しそうな顔をしてくれています。

ワークショップで出来上がった手作り靴をアップしましたので、力作をぜひ見てください!
言葉では言い表せないほど、たくさんの想いが詰まってます。

こちらMembersShoes!!!

Happy new year 2013

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明けましておめでとうございます!

新たに挑戦する心を持って、みんなの幸せ、自分が楽しむ事を大切に、今年はひとつ新しい気持ちでモノコトづくりを考え、カタチにしていきたいと思います。
まだまだ勉強の日々ですが、支えてくださるみなさま、本年もよろしくお願い申し上げます。

(カードは昨年のワークショップで残った革の端切れを使い、想いを込めてつくりました。)