2009

早いもので。

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今年も残す所、一日となりました。
一年間色々な事があり、2009年は移り変わりの年でしたが、こうして平穏に一年を終える事ができるのも、いつもささえてくださるみなさまのおかげだと本当に感謝しております。
まだまだ不慣れなところもありますが、来年も宜しくお願いいたします。

242526日と3日間連続でミニケーキを頂けたデイジィーも元気に新年を迎えます。


それではみなさま良いお年をお迎えください。

Happy Christmas!


DSC03260工房を始めてから二度目のクリスマスがやってきました★

今年はタッセル付きの赤いスエードのベビーシューズをつくりました。暖かそうで可愛いいです。
幸せなモノづくりって、なんだかとてもゆっくりと、その時間を味わい、楽しむようにつくりたくなります。
余った革のハギレは一工夫して、年賀状に使うことができました。こちらも温かみがあって良い感じの出来栄えです。

年末へ向けて仕事や家事など時間に追われるこの時期ですが、今日はクリスマス。
少し気持ちを落ち着かせて楽しい時を過ごしたいです。


みなさんにとって素敵なクリスマスになりますように。

Warm heart

DSC03221バスケット型のシンプルなトートバック。
すべて手縫いでコツコツと縫って仕上がりました。

私のモノづくりに対する熱い想いは、たぶん母から受け継いだものだと思います。
物心ついた頃から、なにか新しい素材を見つけては、手を動かしていろいろなものをつくっていました。そんな私を見て、母は私にビーズや毛糸や和紙やフェルトなど様々な素材を与えてくれました。時には一緒につくる事もありました。
そうして過ごした子供時代は、アニメを見たりゲームをしたりする事よりも遥かに楽しくて幸せな時間でした。
そして今、私にモノづくりの温かさや豊かさを教えてくれた母へ、今度は私が母へと手ほどきする機会がありました。
こうして出来上がったこのバックには、温もりがいっぱい詰まっています。

12月


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一日、一日が早く感じ、気づけば2009年も最後の12月に入ってしまいました。
紅葉を楽しめたのもつかの間で、街並みは木々の葉は落ち始め、冬の景色へとなってきました。
もう年末年始の過ごし方を考え、何かと忙しい時期ですが、心はのんびりとゆとりを持って日常をおくりたいものです。

写真は今週お渡しするバックです。
使わないベルトのバックルを留め金に使ってオレンジの革で仕上げました。
これも注文された方のアイディアです。わたしはそれをカタチにする役目ですね。
これからますます寒くなり、コートやブーツで重たい服装になりがちな季節ですので、バックやマフラーを明るいモノにして、心は、ほっと温かい気持ちになってもらえたら嬉しいです。

七・五・三


DSC03241お世話になっている方のお孫さんの七五三のお祝いに「あかい靴」をこしらえました!
ご自分が幼少の頃、赤い靴をプレゼントされた事があり、その嬉しかった記憶が今でも頭の中にしっかりと残っているそうで、初めての女の子のお孫さんにぜひ贈りたいという事でお受けしました。
最後の一足分の子牛の革でつくりましたので、最後の最後の革の端切れでは靴とお揃いの髪飾りもつくりました。
まだまだ小さな体ですが、心には大きな想い出として残るといいですね!

三歳のお孫さんの成長を心からお祝い申し上げます。

rain day☂

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めいごさんご夫婦の結婚祝いに特別な贈り物をしたいという事で、二人へ注文靴のギフトカードを贈ったMさん。
久しぶりにお会いする機会がありバックを注文してくださいました。
バック本体がともかく軽い事。
何も入れなくても直立する事。
裏張りした中にはファスナー付きの大きなポケットがある事。
の、3点がご希望でした。
軽くてかつ自立させるため、裏の素材はいつもより少し薄い帆布生地を使用しました。
中に入れる芯材も硬さは出しつつ重くならないよう工夫してみました。
カタチは前につくりました赤いバック(前は、外縫い割りの切りっぱなしでした)と同じですが、内縫い割りにして淵を折り込んだのでよりやわらかい印象に仕上がりました。
Mさんの雰囲気にもとっても似合いそうです。

復活!


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18センチの靴。
このぐらいのサイズになるとベビーシューズとは違って、ほぼ大人の靴と同じ構造でつくります。甲革と裏革の間には先芯と踵芯を入れ、大人顔負けにつり込みをして、押し斑まで巻きソールを張ります。違う所は、筋力の少ない子供の足なので中底にはやわらかい革を使って返りの良さを出すぐらいです。
大人の靴をそのまま小さくしてつくり込んだようなものなので、さぞかししっかりつくれていることでしょうと思ってました。
が、、、子供の靴の損傷は激しいです。木登りやスポーツでくたくたになって私の所に帰ってきたので、傷を直し、ソールを直し、出来る限りピカピカに磨いてみました。表面は汚れてましたが、さすがにしっかりした構造でつくったので、アッパーはまだまだ元気でした。
きれいに生き返った靴は、次はサッカーの大好きな弟くんの靴としてまた活躍してくれそうです。
また会う日まで頑張ってきてね!!

RED

IMG_0319先日のお休みは横浜赤レンガ倉庫で行われたオクトーバーフェストへ行ってまいりました。
ドイツのミュンヘンで開催されている世界最大のビール祭りを、日本のビール発祥の地である横浜で、しかもドイツ式建築の歴史的建造物の赤レンガ倉庫で開催するという何とも嬉しいイベントでした。
私は今回初めて行ったのですがもう7年も続いていて、5万人もの来場者があるそうです。大きな大きな素敵なグラスで美味しいビールを飲みながら、赤レンガのライトアップを眺める事が出来て、会場は不景気を感じさせす、活気に満ちてました。1ℓのジョッキの方もいましたよ。
横浜市民ながら、開講博Y150には最後まで行く気にはなりませんでしたが、89年に開催された博覧会は時代背景もあるでしょうがもっと活気があったような気がします。横浜のいい所はたくさんあるのだからもったいなかったですよね。
まぁでも、オクトーバーフェストはとっても良かったです。まだ行った事のないビール好きの方はぜひ来年一緒に行きましょう!
アイン プロ〜ジット
アイン プロ〜ジット


先ほど、ベランダで白い大きなトカゲを発見しました。山があるから白い蛇とかも見た事ありますし、珍しい事でもないかもしれませんがやっぱり気になります。
良い事の前兆だといいのですが、、、

A Forest Bath


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金沢文庫から鎌倉へ抜けるほどの広大な緑地が広がる「円海山」へ行ってきました。
横浜で最大規模の山道なので、入り口はたくさんあるようですが、洋光台の裏手から坂道を上り橋を越え畑を抜けて、秋のハイキングが始まりました。
10月というのに日差しが強く30分程歩いただけで汗ばんできましたが、山道に入ると木々と土のしんとした感覚が気持ち良く、思っていた以上に足取り軽く歩けました。お昼休憩は金沢動物園近くで取り、途中ススキを拾ったり、ドングリ集めもしながら計6時間のハイキングコースとなりました。
心配していた、お年のデイジィーも涼しい山の中は先頭切って歩いてましたし、帰路に着くまでしっかり自分の足で帰ってこれました。というか、一番元気なようでした。
普段の生活では、せいぜい歩いても一度に15分程度の私ですので疲れはしましたが、久しぶりの森林の中は本当に気持ち良く、いい体の使い方ができた一日でした。

みなさんもたまにはいいと思いますよ。
心も身体もリフレッシュ!
近場の山でハイキング!!
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Workshop of BAG

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2009年秋の短期ワークショップが決定しました!
今回は一枚革の鞄づくりです。
バックのワークショップは初めての試みですが、モノづくりをもっと身近に感じていただける事を願って、初めて参加の方でも楽しんでつくれるように試行錯誤して考えました。

自分が日常使うためのモノをつくる事柄には、少し頑張って挑戦してみるだけで、楽しみや、喜び、人とのつながり、モノの大切さ、社会との関わり、生活の知恵など十人十色の発見があるはずです。
何事も始めてみないと、前へは進みません。 (だから私も挑戦します!)
前から興味があったけど「靴づくりは大変そう」とか「時間がないわ」とか「私に出来るかなぁ」など、なかなか、その一歩を踏み出せなかった人もぜひ参加してみてください。

Combi

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8月、9月とたくさんの注文を頂いているベビーシューズ。
最近、私のオーダーの中で流行っているのがコンビの靴です。
たくさんの革の中から組み合わせ次第で幾通りもの種類が出来上がっています。作っている私でも、「あー、こんな組み合わせあったんだぁ!」と思うことが度々あります。
注文される方にもたくさん考えてもらうので、その方の個性が出て世界たったひとつの贈りものになり、お父さんお母さんや履く赤ちゃんの事を想い出来上がった靴には本当にたくさんの人たちの喜びがつまっています。
まだまだ制作中なので、まとまったらA Workのページにアップする予定です。
現在、受けている仕事の量は私が靴づくりの仕事を始めてからおそらく一番多く抱え込んでいるのではないかと思う今日この頃ですが、不思議と気持ちに焦りは感じてません。無いと言ったら嘘になると思いますが、少し前の私だったら、時間と余裕の無さに慌てていたと思います。
一個人で出来る仕事はほんとに制限の多いものです。ただしひとりでやっている仕事だからこそ生まれる豊かさがあります。
今は一歩一歩成長している証拠かなぁ。と気を楽にして、仕事を楽しんでいます。

ワンストラップ


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三年程前から毎年一足、靴の注文をしてくださっているKさんの初めての注文靴です。

甲がとても薄く、肉質も硬いため、足に合う靴がなかなか見つからず靴選びには大変苦労されている方です。横アーチが落ちてしまい外反母趾があり、合わない靴を履くとすぐに足の裏にマメが出来てしまいます。
このような足で悩まれている方は他にもたくさんいらっしゃると思います。
最初は足を広い面で包めるような一枚甲のスリッポンタイプでつくりましたが、外反母趾で足先の蹴り出す力が弱くなった足では体重が分散されず、2の甲と言われる第2中足骨と中間楔状骨の間あたりと(土踏まずの上あたり)で留めると痛くなってしまいました。
この方のように外反母趾やハイアーチの人はこの骨とリスフラン関節という関節のあたりで炎症や歪みがおきて、痛みのある人が結構いるようです。
甲で押さえられないため、逆に緩めてしまうと第三趾と第四趾がつま先にあたって痛いというとっても難しい足で、この問題を解決すべく、やむ終えず一足目につくった靴を3の甲(足首近くの一番甲の高いところ)で調整出来るデザインにアッパーのデザインからつくり変える、靴の大手術を行いました。

一見簡単そうに見えるデザインの変更ですが、実際にやってみると思うよりはるかに手がかかります。一度ソールを剥がし、つり込みをほどき、分解して、アッパーをミシンで縫い、ストラップを付けてもう一度つり込み、コルクを埋め、ソールを圧着機にかけます。(文章で書くと簡単そうですが・・・)
今度は骨の出ていない場所で留められますし、尾錠なので調整も出来ます。
手はかかりましたが、これで無事に履きやすくなるといいです。

こうして、11足つくる度に足に合った靴が出来上がっていきます。

4足目には来年用のサンダルの注文を頂いたので、その点を考えてより履きやすいKさんの足にぴたり合った素敵なサンダルを届けたいです!

柳宗理展


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今年の夏もそろそろ終わりですかね?
秋を迎えるこの季節は毎年なんだかさみしく感じます。
遅ればせながら、8月はいろいろと時間を使えました。(逐一書けなかったので、一部お話します。)

9年ぶりに友人との再会。
学生時代にお世話になっていた、アトリエの仲間と卒業以来初めて集まる事が出来ました。
先生を囲んでの食事会は、久々に懐かしい空気で、みんなの近況報告も聞けていい刺激になりました。十数人集まったのですが、学んでいた事から大きく離れた仕事をしてる人は少なく、ほとんどの友人がクリエイティブな職業に就いている事に感心しました。
これは数あるアートスクールの中でも特色のある、心優しく、熱意と人間性あふれる心と創造的な想像力が持てる人を育てたいという、先生の信念が生んだパワーだなぁと思います。


横浜で開催の柳宗理展。
日本の工業デザインの先駆者として有名な柳宗理さんの展覧会ですが、横浜美術館で開催との事だったので、会期中に行く事が出来て良かったです。
27年間横浜市民の私としては、横浜市営地下鉄のベンチや切符売り場やサインなど、どれも小さい頃から慣れ親しんだもので、人々が行き交う風景の中に自然と溶け込むデザインはすばらしいものです。

私は柳さんのデザインにおける考えや理念はいつも頭に留めています。
以下は横浜美術館のプレスリリースより

幾度も手作業による実験(ワークショップ)を繰り返し、デザインは構想から現実へと歩みはじめます。地道なプロセスを踏んで生まれたかたちは使い手を裏切りません。また、作家性を前面に押し出さず、無名性にこだわるそのかたちは、すんなりと私たちの生活に溶け込む柔軟性も備えています。柳のデザイン分野は家具、食器、文具、公共建築など多岐にわたります。、、、

手づくり靴と工業デザインは似て非なるモノづくりですが、柳さんの思想は靴づくりにおいても共通する部分があります。
手づくり靴は既成靴とは異なり、ブランド名など存在価値がありません。それは、つくった人やどうしたら履きよいものになるか共に考えた人が主体となるからです。

生活に馴染み、履く人のことを考えてつくった靴づくりへの取り組みは、モノで溢れる今日に必要とされる、健全で美しい姿だと思います。

Signboard

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工房には案内板がなかったので出してみました。
これで不思議そうにのぞいて通る人も減るはず・・・

よく、短期ワークショップに参加してくれているNさんに、久しぶりにメールをしたところ、嬉しい近況報告を伺う事が出来ました。
私がモゲワークショップを離れ、お店をお借りして初めてのワークショップでベビーシューズ教室を開いた時の事。
まだ妊婦さんだった彼女と、同じく妊婦さんだったAさん。二人はこれから生まれてくる赤ちゃんを想いながら、丁寧に一針ずつ想いを込めて一足のベビーシューズを作りあげました。
あの時一緒に過ごした楽しい時間が『縁』となって、その後、元気に産声をあげた二人のお子さんは今では一番の仲良しだそうです。
これも靴のご縁だと、とっても喜んでいただけました。

靴づくりが単なるモノづくりの場にとどまらず、豊かなつながりの生まれる場へと広がり、あらためてワークショップの意義を問いただされました。
靴という私たちの生活にはなくてはならない、最も身近なモノづくりを通して、有意義な暮らしを考える、そんな『場』をこれからも今の自分に出来る事を考えて、みなさんと作り上げていきたいと思います。

久々の登場

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工房にいる時のデイジィーさん。
写真はすべて、お暇バージョンです。


窓際の、一番いい席を長々と占領していたにも関わらず、去り際はかなりあっさりしてます。

人間でいったら、もう50歳くらいのお年頃。
最近は、もう犬生すべてを悟ったような表情もします。

何はともあれ、元気で長生きしてね。

In BALI

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久しぶりに一週間の休暇をいただいて、インドネシアのバリ島に行ってまいりました!
(新婚旅行ってことで・・・)

むこうは、ここ数日の日本のような蒸し暑さはなく、過ごしやすい気候で、プールに入ったり読書をしたりして、毎日リラックスして過ごせました。泊まったヴィラはとってもきれいで、スパも気持ち良くって爆睡しちゃいました。
ご飯はインドネシア料理店はあまり無いものの、入ったレストランはどこも美味しくて、さすがに安かったです。ビンタンビール毎日飲んでました!
昼間は空の色が青青としていて、夜は月の光が鋭く、星もたくさん見えました。(南半球だから、分からない星座ばかり。。)
バリの人の人柄はとてもよく、日本人観光客も思ってたより少なくて、私たちののんびり旅行には最適なところでした。


食中毒にはならなかったものの、旅行から戻ってから体調をくずし気味。
早くペースを取り戻して頑張ります!

また行きたいな~

日々を豊かに

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『暮らしの手帖』の編集長であり、中目黒にあるカウブックスという本屋さんなどを手がける松浦弥太郎さんは執筆本の中で、いま、私たちの日常生活に感じている違和感を、はっきりとした言葉で語っていますので紹介します。

美しい暮らしとは、つねに目に見える新しさありきで、新しいモノ、新しい情報、新しい雰囲気を、今すぐ生活に取り入れることが豊かさであるとされていた。しかし、時代は変わり、新しさという目に見える何かで、本当の豊かさを手にすることはできない。それだけでは暮らしが満たされることが無いことに私たちは気がついた。消費という名の新しさで、暮らしを埋め尽くしてみたけれども、そこに残っているのは、寂しさやむなしさや違和感だった。目の前の暮らしが、飾りのようでちょっと嘘っぽいというような。
そんなタイミングで昨今、生活系雑誌が続々と刊行された。それらは、それぞれのテイストで、目に見えるモノや、あるもの、出来事、そういった現実の後ろに潜む物語や、心持ちや、知恵をわかりやすく写真と文章で紹介していった。
共通言語は、目に見えない大切なものは何か。
必要なモノは買うのではなく楽しんで作ってみる。今日の工夫と発見に、新しさを見つける。
『日々の100』著 松浦弥太郎より 

まさにその通りだと思います。
私は言葉にはうまく出来ないけど、今を生きる私たちがかかえている日々の生活で感じている違和感を解決すべく、「豊かな暮らし」を手に入れる、手がかりがモノづくりを通して見つかるかもしれません。

「目に見えない大切なもの」
みんなで探していきましょう!

I'll wait for a break in the rain to go out.

本日浅草に仕入れに行ってまいりました。
梅雨明けが待たれるこの時期ですが、午後からは天気も良くなり助かりました。
今年に入って冠婚葬祭やなんだかんだで気がつけば半年ぶりになっていました。
久しぶりの浅草の町並みは少し元気がないような気がしましたが、お世話になっている方々には「大場さん、久しぶりですね。」と温かい声をかけていただけて、変わらず人情あふれる街だなーと感じながら、あちこち回ってたくさん歩きました。
中には、目敏く、結婚指輪に気がついてくれた方もいて、結婚話で大変盛り上がりました。
何をしに来たか忘れてしまうほど長話をして、帰りには「頑張って!」と愛情一本チオビタまで頂き、帰り道にパワー補給して帰りました。

しばらく足を運んでいなかったので、足りない資材関係をまとめて注文してきたのですが、今回のいい発見は手縫い用の糸です。風合いが良くきれいな色の糸は綿や麻のものが多く使いたくないのですが、購入した糸はナイロンにロー引きがしてあるのですが、淡いももいろ・やたまごいろ・やまぶきいろ・つちいろ・エメラルド・みずいろ(手近にあった、幼稚園から使っている36色三菱鉛筆を参考に。)となかなかいい発色です。
革もリクエストのあった色などを仕入れましたので、これから素材選びをする人はお楽しみに。


ちょっと前の出来上がりになりますが、セツコさん作の
ピンクのベビーシューズです。初めはプレゼントの予定
だったようですが、つくっているうちに愛着が湧いてし
まい、記念にご家庭用にされるそうです。

GOLD

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ゴールドのバックを作ってしまいました☆

写真のようにクラッチバックにしてもいいし、普通にトートバックにしても使えます。
こんなゴージャスな革で作る日が来るとは思ってもいなかったけど、シンプルなカタチで金具などは最小限にして、裏は帆布生地をあてたら、意外にも『ギラギラ』した嫌らしさはなく、素朴で優しい感じに仕上がりました。
オーダーの面白さってこういう所ですね。
自分ではあまり好みじゃないかな、と思っていても、作ってみればそこに自分らしさがもみ込まれ、その人となりがカタチとなってあらわれてくるのですね。

お嬢さんとふたりで使ってくださるそうです。
このバックちゃんも、
私の手から幸せに巣立っていきました。

Short Boots

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こちらの工房のお教室で出来上がった初めてのブーツです!

Kさんにとっては3足目の靴になりますので、ひとつひとつの作業がだいぶ手慣れた様子です。
よく生徒さんの手元を観察していると、よっぽど、私より職人さんの手つきのようだと感心させられます。
ブーツは私も大好きで自分でも良よく履いてますが、これがまた手づくりすると足首まわりやふくらはぎから履き口までのフィット感がとてもいいので、既成のブーツでは味わえない良さがあります。
そもそも、企画サイズを基に作られたブーツなんて誰の足にも合うわけないのだから当然ですよね。今回のKさんの場合、脚の部分を数カ所採寸し、パターンをおこしてフィッティングをしましたが、正面を見て直立した時の地面との角度が後ろに添った状態のため、フィッティングの段階で随分補正をしました。
サイズやワイズなどフットの部分を合わせるのはもちろんだけど、レッグの部分だって、長さや太さや角度など人それぞれ合わせるためにはフィッティングはとっても重要です。

こんなプレーンなブーツは何年経っても使えるし、秋からは大活躍しそうですね!
お手入れをしながら、長く、なが~く履いてもらいたいです。

Rabbit shoes

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近頃、私は俄然とモノづくりモードに入ってます!
目が回るほど集中して、手と脳(ある一部分ばかり?)を使いまくってます。

久々にベビーくつの新しいカタチを考えました。
くしゅくしゅっと革を手繰り寄せてみました。
このデザインは知り合いからのリクエストで、さらに踵にウサギを付けてくださいとの事でした。あんまり可愛いらしいのは得意じゃないので結構クールなウサギがいます。でもウサギ好きな彼女はとっても喜んでくれました。

ベビーシューズは赤ちゃんの足を、優しくすっぽりと包み込むと同時に足首近くでしっかりと固定する事が大事ですが、毎日靴を履かせるお母さんとしては脱ぎ履きさせやすさも重要です。
毎回カタチを考える度に、試作を何度も作っては頭を抱えてます。このカタチもサイドでガバッと履き口が開くようにパターンを考えました。紐が面倒くさいという方も多いけど、足と身体の健康のため、お子さんの足に合わせてしっかりと紐を結んであげてください。

早速、色違いの注文も入り、こちらの色もタルトっぽくて食べたい感じです。(うさぎはいなくてもかわいいですよ。)

1years

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ちょうど1年前の初夏、この靴を作り始めてましたね。あーーーっと言う間に月日がたち、また夏を迎えようとしています。仕事や学業で忙しい中、最後まで手を抜かず、ほんとに良く出来上がりました。
完成、おめでとう!
これだけの年月をかけてひとつのモノづくりをする経験って、なかなかないですよね。
継続して最後までやり切るって気持ちいいし、自分自身の力になります。

今ブログを書いていて、去年の夏に作っている様子の写真と最近の教室の写真を比べると、みんなの表情や『場』の空気が前と違うように感じました。1年ほど前にここで教室を始めて、みんなでこの空間をつくってきているのだなぁ〜と実感しています。

次は早くも、
冬へ向けてロングブーツ!

Get married.

Pasted Graphic 1524日、山手ロイストン教会にて結婚式を挙げました。

『大切な日』にも関わらず、当日の朝は笑ってしまうほどの大雨で、びしょぬれになりながら教会へ向かいました。

朝からバタバタとして、割と神経質なところもある私は緊張と不安感で曇り顔での支度となりましたが、ドレスに着替え身支度が整って外へ出ると、親族みんなが笑顔で私達を迎えてくれて自然と私も万遍の笑みが浮かんできました。

教会に入ると厳粛な雰囲気に身も心も引き締まったようで、今まで味わった事のない不思議な感覚になります。
式が始まると牧師さんの優しい声と表情で穏やかな気持ちになり無事に挙式を終える事が出来ました。教会の出口でのフラワーシャワーの頃には奇跡的に雨も上がりたくさんの人の笑顔に見守られながら、最高に豊かな一日が送れました。
これも参列してくれたみなさんと、今日まで私達を支えてくださった方々のおかげだと、本当に感謝しています。

ドレスでの写真を載せようと思ってたのですが、やっぱりハズカシィので、この写真はパーティーに参加して頂いたみなさん、ひとりひとりに作ってもらった『お花のオーナメント』をひとつにまとめてブーケにしたモノです。これは、ふたりの出会いのきっかけである靴づくりや手を動かして物を作る事の喜びを出席いただいた方にも感じていただきたくカタチにしたものなのです。何か心に伝わったといいんですが・・・


いつまでもウェディング気分で浮かれてもいられないので、たまってしまった仕事をどんどんやっちゃいます。数日ぶりの仕事は気合いが入ります!
プライベートが充実してるって大事な事ですよね。晴れやかな気分だと仕事も捗るし、そういう『場』にはいい関わり合いが生まれます。

こんな私ですがこれからもどうぞ宜しくお願いしますね!

Mother’s Day⁂

Pasted Graphic
ずいぶん遅くまで地元のお花屋さんがお店開いてるなぁと思ったら、5月10日は母の日でした。
みなさんは何か贈り物をしましたか?
日頃の感謝の気持ちをお花にたくして、一年に一度のこの時ぐらいはプレゼントしたいですよね。

そんな中、ニュースを見ていたら赤ちゃんの手形と足形の遺跡の記事を見つけました。
2500年前というと縄文時代!?の遺跡で北海道の恵庭市の遺跡で出土されたものだそう。
粘度に手や足を押し付けて作った形は、長さだいたい12.5cmらしいです。
ってことは、1才のお祝いかしら・・・?

子供の成長を見守り、形として残したい。
そんな親が子を思う気持ちは今も2500年前も変わらないということに、心の平和を感じました。

いたずらっこ

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いたずら過ぎる我が家のデイジィー。

最近ますます激しくなってます。
お醤油をこぼして自分の布団を醤油だらけにしてみたり、
パスタのケースを落としてそこら中にばらまいてみたり、
この前は、散歩中にコンビニの外にあったお弁当を気づかぬうちに食べちゃってました。

この写真みたいにいい子にしててくれればデイジィーもお教室に参加できるのにね。

教室デビューは当分先になりそうです。

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春のやわらかい日差しを心地よく感じながら、きょうのお教室は進みました。

時折、うぐいすや小鳥の声も聞こえ、自然のBGMにとっても癒されて靴づくりが出来ました。

工房のあるこちら(横浜のはじっこ)では山があり木も多く、鳥の声は珍しい事ではないのですが、生徒さんと話していたら、同じ横浜でもこんなには聞こえないそうです。

日常では見落としがちな自然の音に意識して耳を傾けてみるのもいいですね。

清々しい気持ちになった一日でした♪

いっそくめ。

Pasted Graphic 63Pasted Graphic 65Pasted Graphic 64
 
ふわふわの白わんこを連れて教室に参加しているセツコさんの一足目のモカシンが出来上がりました。
暖かくなった季節に調度良く完成した事もあり、近頃はお散歩しながら工房に来る時によく履いています。
本日は「素足で履くのも気持ちいいですね!」とのこと。

家のデイジィーとは比べ物にならないくらい、おとなしく、お母さんの靴づくりが終わるのをいい子に待っていて毎回、感心しております。

が、、
黙々と次の靴に取りかかり、
終わりに近づいた頃、
玄関先に転がった片足の紐が・・・


控えめに、かみちぎられてました。
まぁ、よくある事。私もサンダルやられました。でも、修理して今でもちゃんと履いてます。

これに懲りずにこれからも一緒に工房へ来てくださいね。

White boy

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元気のいい八百屋さんが野菜を売りに来たので買ってみました。

なんともかわいらしいミニ大根とミニ人参です。他にミニかぶやミニレタスもありました。ipod nanoと比べてもこの大きさに驚き、どんな味がするものかどうやっていただこうか考え中です。

茨城県のシモタファームで酸素農法という独自の技法で、無化学・農薬不使用で栽培しているのでそのまま生で酢みそなどをつけて食べるのがいいらしいです。
これだけ小さくなっちゃうと、野菜の有り難みが増しますね。皮も葉も余さず食べたいです。
小さいとはいえ、大根にまるごとかじりつけるのは初めてなので楽しみ。
ミニトマトはおまけです。


物であふれた生活の中では本当に必要とするモノを見失いがちになります。
私も最近引っ越しのために片付けをしましたが、いらないものがたくさん出てきてしまいました。靴で言えばデザインだけで毎シーズン新しい靴を購入し、流行が過ぎたら棚にしまい込み、後には産業廃棄物となってしまう。。

お気に入りの靴で出かけることは足どりも軽くなり、たのしい気分になるけれど、自分の体や生活に合わせて大切に使える、本当に必要な分だけをつくることが、あたりまえの世の中になればいいのになぁ。

Congratulations!

Pasted Graphic 60Pasted Graphic 61
半年以上の月日をかけて、少しずつ、少しずつ愛情をそそいだ靴。

キクさん、完成おめでとうございます!!

この一足が原点となって、今までにはなかった人生の新たな一歩を踏み出しましたね。
1年、2年と年月を重ねても、この感動は心の奥に残っていると思います。
私もそうだったように。

次は製法を変えて、ボロネーゼでローファーに挑みます。頑張ってくださいね。

Orange lights

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3月に入り日差しは春のように感じられたのも一瞬でまだまだ寒い日が続いてますね。

わたしはブログではすっかり冬眠してしまい、一ヶ月ぶりの更新になってしまいました。

寒い季節は工房のオレンジの電球がとっても暖かく感じます。色の温度って不思議ですよね。
写真は、天窓に私の作業風景が移った所を知らず知らすのうちに撮影されてたものです。(木型を製作中!)
なかなかいい写真です。 

冬眠といっても、ご注文いただいている靴は着々と仕上がりに近づいてますので、もう少しお待ちくださね。

いっぱい歩いた

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2007.5.17 CHISAKI』とインソールへ刻まれたベビー靴が約一年ぶりに手元へ返ってきました。
久しぶりに目にしたその靴は桜色のヌバックだった革がベージュに変わり、一歩一歩大地を踏みしめ味わいのある靴になっていました。13cmの小さな足でもこんなに歩いたり走りまわったりするとはちょっと驚きでした。
よく「ファーストシューズは履かないうちに大きくなってしまうからもったいない」という言葉を耳にしますが、実際には一才半を過ぎた頃には、結構いろんな道を興味津々に歩いて一歩一歩成長していくんですよね。マジックテープで止めた足首のストラップは自分で剥がして脱ぎ履きもするくらい。
子供の成長はとっても早いものだけど、その一時でしかない大切な時間を一緒に過ごした素敵な一足です。
貴重な靴を見せていただきありがとうございました。

まだ少し指先に余裕があるとのこと。桜の季節にはもっと大きくしっかりとした足になるでしょうがそれまでもうちょっとの間この靴を履いてたくさんの発見をしてくださいね。

Warm heart

バスケット型のシンプルなトートバック。
すべて手縫いでコツコツと縫って仕上がりました。

私のモノづくりに対する熱い想いは、たぶん母から受け継いだものだと思います。
物心ついた頃から、なにか新しい素材を見つけては、手を動かしていろいろなものをつくっていました。そんな私を見て、母は私にビーズや毛糸や和紙やフェルトなど様々な素材を与えてくれました。時には一緒につくる事もありました。
そうして過ごした子供時代は、アニメを見たりゲームをしたりする事よりも遥かに楽しくて幸せな時間でした。
そして今、私にモノづくりの温かさや豊かさを教えてくれた母へ、今度は私が母へと手ほどきする機会がありました。
こうして出来上がったこのバックには、温もりがいっぱい詰まっています。

迎春

謹んで新春のお慶びを申し上げます

皆様にとって良き一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。


今年一年は、私にとって移り変わりの年となりますが、自分自身が明るくのびのびとした人生を送れるよう、そしていつも支えてくださる方々へ温かい幸せを運べるよう努めていきたいと思っています。
どうぞ変わらぬお力添えをお願い申し上げます。

2009年    大場真由美