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Kids Boots

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今年初めに完成した靴はキッズのブーツでした!
昨年に入った注文で、ブーツという季節柄もあって、早く足もとへ届けてあげたい!と思い、早々に仕上げお渡し出来ました。
サイズは17㎝とまだまだ小さいのですが、このぐらいのサイズになると踵には革の芯をつま先にも小さく芯を入れ、ステッチダウン製法で手で縫い上げたりと大人靴顔負けの作りになっています。ターコイズブルーの糸がポイントで写真だと見えてませんが、、踵には「TAKUMU」と名前を印字した革を縫い付けています。これはお母さんのアイディア。いつもとってもおしゃれな、おばあちゃんとあ母さんからのご注文でした。ファーストシューズに夏のサンダル、そしてちょっと大きくなったお兄ちゃんへ今年はブーツをお届けです。サンプルの段階から興味津々で、おばあちゃん譲りのおしゃれさんの様ですね。
軽くてとっても歩きやすいと思うので春までたくさん履いて元気に歩いてくれるといいなー。

お子さんの成長に合わせてファーストシューズから継続してご注文くださる方もたくさんいます。その日その時だけの大切な靴ですので、ベビーシューズや子供靴はなるべく早くお渡し出来るよう心がけています。「限りある事」だからこそ大事にしたい事柄なのだと思います。
大人の靴の注文も日々努力して、一足一足を丁寧に作っていますので、お待たせしている方々申し訳ありませんが大きな心でお待ちくださると幸いです。

Yellow boots of the happiness


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工房で話題になった村上開新堂のクッキー。
食べるとカリッと心地いい音がして素朴な味わいが広がります。
松浦弥太郎さんの『日々の100』という本で知っていたのですが、紹介でないと買えないらしく前々から一度食べてみたい、と思っていましたところ、先日10歳の頃からの親しい友人の結婚式に出席した際、引き出物にこのクッキー缶が入っていたのです。私と同じ教会で式を挙げ何かと縁の感じるこの方。式もパーティーもアットホームで素敵でしたが、細かい所にもこだわってるなぁと家路に着いてから感心しました。ところでこのクッキー、私が購入するにはどうしたらいいのかしら?
興味のある方はこちら。
http://www.kaishindo.co.jp/products/cookies.html

本日はご自分への誕生日プレゼントにと、ご注文くださったブーツの受け取りにいらしたNさんとことこちゃんにもこのクッキーをお出ししたところ、一目で、「これって村上開新堂の、、、」って、よく知ってますね。さすが!ご自分でも焼き菓子を作られているだけあります。ことこちゃんの愛らしさと美味しいお菓子で午後は和やかな工房でした。
主役のステッチダウン製法のブーツは、ブーツインして履くにも調度よし、寒い冬は靴下2枚履いてもよしのジャストフィットでした。たくさん履いてあげてください

あたまの体操


難しかったサンダルづくりがようやく終わったかと思えば、もう秋にむけてブーツの制作に入ってます。
靴づくりって頭の体操にはもってこいですね。
手と頭で考えた形をつくり上げるために、適切な手段や作業手順を思考していく自然な流れにより、合理的な脳内運動が出来る気がします。
今回仕上がったサンダルは一番ベーシックな形で、歩行に大切なボール、三の甲、踵の3点をしっかり押さえる事が出来るので、私もこのタイプは夏になるとかなりの頻度で愛用してます。シンプルな形だからこそより履きやすいようにインソールのパッドの入れ方に工夫してつくりました。サンダルでアーチのクッションやペロッティ、体重移動をするパッドなどを入れてつくるのは難しいのですが、頭を使って頑張ってみました。敷革は交換出来るようにつくりましたので、パッドが沈んだり汗等で汚れた場合にも交換可能です。大事に履いていただけば長持ちするかと思います。
私のサンダルももう7年目を超しましたが、それでもまだまだ履きたいものです。
もっとたくさんの人たちが、手と頭をつかって身体の事や暮らしの事を考えた「てづくりクツ」に関わる機会があれば、どんなにいいのだろう。と靴づくりの楽しさを実感しております。
私にとっては、頭も身体も抜け出せない大切な生活の一部ですね。
サンダルは名前を印字して来週お渡し、右から押し迫って来るブーツは秋が来る前にフィッティングに入ります。

七・五・三


DSC03241お世話になっている方のお孫さんの七五三のお祝いに「あかい靴」をこしらえました!
ご自分が幼少の頃、赤い靴をプレゼントされた事があり、その嬉しかった記憶が今でも頭の中にしっかりと残っているそうで、初めての女の子のお孫さんにぜひ贈りたいという事でお受けしました。
最後の一足分の子牛の革でつくりましたので、最後の最後の革の端切れでは靴とお揃いの髪飾りもつくりました。
まだまだ小さな体ですが、心には大きな想い出として残るといいですね!

三歳のお孫さんの成長を心からお祝い申し上げます。

rain day☂

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めいごさんご夫婦の結婚祝いに特別な贈り物をしたいという事で、二人へ注文靴のギフトカードを贈ったMさん。
久しぶりにお会いする機会がありバックを注文してくださいました。
バック本体がともかく軽い事。
何も入れなくても直立する事。
裏張りした中にはファスナー付きの大きなポケットがある事。
の、3点がご希望でした。
軽くてかつ自立させるため、裏の素材はいつもより少し薄い帆布生地を使用しました。
中に入れる芯材も硬さは出しつつ重くならないよう工夫してみました。
カタチは前につくりました赤いバック(前は、外縫い割りの切りっぱなしでした)と同じですが、内縫い割りにして淵を折り込んだのでよりやわらかい印象に仕上がりました。
Mさんの雰囲気にもとっても似合いそうです。

Combi

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8月、9月とたくさんの注文を頂いているベビーシューズ。
最近、私のオーダーの中で流行っているのがコンビの靴です。
たくさんの革の中から組み合わせ次第で幾通りもの種類が出来上がっています。作っている私でも、「あー、こんな組み合わせあったんだぁ!」と思うことが度々あります。
注文される方にもたくさん考えてもらうので、その方の個性が出て世界たったひとつの贈りものになり、お父さんお母さんや履く赤ちゃんの事を想い出来上がった靴には本当にたくさんの人たちの喜びがつまっています。
まだまだ制作中なので、まとまったらA Workのページにアップする予定です。
現在、受けている仕事の量は私が靴づくりの仕事を始めてからおそらく一番多く抱え込んでいるのではないかと思う今日この頃ですが、不思議と気持ちに焦りは感じてません。無いと言ったら嘘になると思いますが、少し前の私だったら、時間と余裕の無さに慌てていたと思います。
一個人で出来る仕事はほんとに制限の多いものです。ただしひとりでやっている仕事だからこそ生まれる豊かさがあります。
今は一歩一歩成長している証拠かなぁ。と気を楽にして、仕事を楽しんでいます。

GOLD

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ゴールドのバックを作ってしまいました☆

写真のようにクラッチバックにしてもいいし、普通にトートバックにしても使えます。
こんなゴージャスな革で作る日が来るとは思ってもいなかったけど、シンプルなカタチで金具などは最小限にして、裏は帆布生地をあてたら、意外にも『ギラギラ』した嫌らしさはなく、素朴で優しい感じに仕上がりました。
オーダーの面白さってこういう所ですね。
自分ではあまり好みじゃないかな、と思っていても、作ってみればそこに自分らしさがもみ込まれ、その人となりがカタチとなってあらわれてくるのですね。

お嬢さんとふたりで使ってくださるそうです。
このバックちゃんも、
私の手から幸せに巣立っていきました。

いいものづくり。

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よく歩く通りの、イチョウ並木も青葉から黄色に色づきはじめ、日に日に冬の寒さを感じるようになってきました。

工房には、手づくりならではの味わいが出てきた靴を履いて、今度の靴で3足目の注文に来てくださった方がいっらしゃいました。
1足目より2足目、2足目より3足目・・・とつくり重ねる事によって、よりその人に合ったものづくりが出来ると同時に、そこから人と人とのいい関係が生まれ、いい事柄づくりが出来ると私は信じています。

この靴がとても履き易く毎日のように履いていただいてるそうで、かかとの修理も必要になるし、もう1足頼みたいという事で今回の靴をつくる事になりました。
次の靴は、より甲の押さえがしっかり出来るよう考慮し、その他に改善したい点もしっかりと話合いデザインが決まりました。
良いものが出来上がるには、作り手と使う人が一緒になってひとつのモノづくりに取り組んでいただく事が大切です。

出来上がりは年が明けてからになりますが、期待に答えられるよう堅実に靴づくりに励みたいと思います。
そして、その靴で歩くのが楽しくなったり、また生き活きとした暮らしの手伝いが出来たらいいです。

こうなる。

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一枚革のバックをこしらえました。

この間ブログの『どうなる?』で紹介した、ただの革のトレーはバックの底になったのでした。

余計なデザインは取り払ってシンプルな構造にしましたが、無駄な素材(金具や芯材などなど)を使わなくても丈夫でしっかりしていて何年も使っていけると思います。
白い革は使い込むうちに風合いが出て、淡いベージュのように落ち着いていき、底に使ったショルダーは自然なしっとりとした艶が出て深みが増してきますので、その移り変わる過程も楽しめます。
名前入りの麻の布袋はバックを使う時には内側のポーチとして、クローゼットにしまう時にはカバーとして使えるようにしました。

たくさん使って自分だけのモノにしていっていただきたいと思います。

Order made

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1年程ほど前に注文を受けた靴が仕上がりました。

この方は左足首を靭帯損傷した事があるため、左足のみサポーターをした状態で足にフィットさせる点、それから、中度の外反母趾という点などを考慮してデザインを話し合い、フィッティングも何度か繰り返した結果、左右個々に型紙を起こして靴をつくりました。
特に、サポーターを巻いて固定した状態の足とそのままの足とでは10㎜近く差が出てくるため、つくり分けるのに苦戦しました。
この靴は外反母趾の部分も切り替えなど当たらないようにデザインし、袋縫いにして中底を入れずにした事もあり、軽く返りが良く、足への負担も少なくなるよう、その他たくさん思考錯誤してつくりました。

何足つくっても実際に足を入れていただくまで、不安がいっぱいですが、計算通りぴったっと合った時はほっとします。
出来上がった靴を履いた時の笑顔やいただいた言葉は、たくさんの苦労も全部ふっとんじゃうくらい嬉しいものです。次はブーツを・・・という話でしたので、どんなデザインが足に合うかまた話し合って考えたいと思います。

大変お待たせしましたが、長く履いて歩いていただけると幸いです。

今季終わりに。

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二年程前から企画していたサンダルが今年の(しかも夏の終わりに)ようやく完成しました。

一度はつくり途中で終わってしまうのでは・・・と思っていましたが、今年なんとか出来上がり、日の目を見る事ができて嬉しいです。
サンダルさんも役に立つモノに仕上がって喜んでいる事と思います。
つくり途中で眠ってしまう靴ほどさみしいモノはないですからね。

企画途中だったベビーシューズも現在こしらえているところですので、少しずつ進めていきたいと思います。

ちなみにこのサンダルの甲部分のストラップは取り外し出来るようにしました。ご自分の使い易いように、アレンジしてお履きください!

Fit!

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小物九つ、こしらえました。

右上の茶色のカードケースはパスポートを入れる、調度よい大きさで使い易いケースがないとの事で注文を受けました。
近頃、このカードケースを含め、靴づくり以外の仕事がいくつか入りました。
みなさん、使い易くて丈夫でしっかりした自分の納得のいくものってなかなか見つからないようですね。カードをいれるケースやバックでさえも自分の身体や生活スタイルに合ったものが見つからないのですから、特に、靴の場合は、人体の中で最も複雑な器官のひとつで、片足に26個の骨があり、全身の骨のうち4分の1が足にある複雑な構造である足に合わせる靴が、既成靴でジャストフィットしないのは当たり前のことですよね。

足に靴を合わせ、歩きに靴を合わせることは、日々の暮らしでとっても大切な事です。

足を思い、暮らしを考えてつくった靴で歩く毎日は、心身共に気持ちいい日々になりますよ。

Sixtieth Birthday

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気品のある赤色のバックをこしらえました。

この「赤」のバックには特別な意味があります。それは、私がいつも、とてもとてもお世話になっている方(穏やかでたくさんの人に愛される方です)の『還暦』のお祝いのためのものでした。還暦のお祝いには一般的に赤い身につけるものを贈りますが、そういえば、「なぜ赤なんだろう?」と思ったことありませんか?
当たり前に思っていた風習もよく考えると知らないことが多いもので、調べてみました。
日本では産着に赤色が使われていたため、60年で再び生まれた年の干支になり、生まれた時に帰るという意味でこの習慣があるそうです。また、西洋では 日本と違い、お祝いにダイヤモンドを贈ったりするそうです。 人生の節目に「赤いちゃんちゃんこ」を着たり、赤いものを身につける習慣は日本だけのものなんですね。
今度お会いする時に、このバックをお渡し出来るのがとても楽しみです。喜んで使っていただけるといいなぁ。

さぁ、明日は出張ワークショップ、頑張ってきます!!