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前回に続きお教室で生徒さんの靴が完成しました!
ちょっとタイムラグがありますが、、、
このクツをつくったのは、靴づくり教室を始めた頃から通っているkさんです。
最初につくったのは内側ファスナー付きの一枚甲の深めのクツ、続いて、焦げ茶のショートブーツ。2足ともつり込み式のタイプだったので、次は別の生徒さんも制作中だったモカシンに挑戦しました。合間にご友人の出産祝いにと素敵なベビーシューズも2足つくり上げました!
何事にも器用な方なのでちょっと難しいところなども安心して見てられます。こうしてみるみるうちに5足もつくってしまうと、ほんとに素人とは思えない見事な手つきで、道具や機材を使っている姿も様になっていて驚かされます。自分のライフワークで靴をつくっている人も数足続けていくと、靴職人の方が見ても、少なくとも「上出来!」と感心することと思います。
次のクツはどんな物にするのかなぁと思っていると、Kさんの方から、「わたしの今の技術で人のクツをつくる事って出来ますか?」という問いかけでした。教室の生徒さんに他の人のクツをつくってもらうのは始めての事でしたが、同じように私も通り抜けて来た道で、自分の物だけでなく人のクツもつくってみたいという気持ちはとっても良く分かったので、つくってみる事になりました。
次作は、なかなか凝ったブーツの予定なので楽しみにしてます!

先日、足の痛みを訴え、右足にサポーターを巻いている方とお話をしました。数年前から土踏まずのアーチが張ったような感覚があったのを気のせいとほおっておいたところ痛みが出てきたので整形外科に行き足底板を作ってもらい2千円から3千の安い靴を履き捨てて使用するように言われ履き続けていた所、踵の方にかけて激痛がするようになりまともに歩くことが出来なくなってしまったという事でした。その事は診療を受けた医師に話すことはせず足底板の使用を辞めたそうです。かなり高齢の方でしたので、進められた急な靴の変化に身体が慣れずこのような結果になってしまったのだと思います。足底挿板療法は足の痛みや良い歩行の改善に大変効果の高いものですが、一度作成してから経過をみて何度も微調整を続ける必要があるし、足底板を入れるのに適した靴を選ぶ事がとても重要です。
もし、自分や身近な人が丸ごとクツをつくる技術があったら、履いて歩く人にしか分からない、おかしいと感じた所を改善してみる方法はたくさんあるし、このような事は起きなかったと思います。
もっと手づくりクツが、みんなの暮らしの中に根付き、足を痛める事がなく、いつまでも軽快に歩けるような世の中になるといいですね。
私もクツだけに留まらず、もっと足と身体の事、日々勉強していかないといけませんね。