My包丁

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工房にある道具のほとんどは、ワークショップでみなさんと共有し、今では手に入りにくい物もありますので大切に使っています。
ですが、包丁はどうしても自分用でないとしっくりこないので、昔から包丁は使い慣れた自分用をキープしています。生徒さんでも自分用の包丁を使っている人もいるぐらい、何でも切れちゃう包丁は靴作りには欠かせない大事な道具です。
私と共に雨の日も風の日も、暑い時も寒い季節も一緒に靴を作って来たMy包丁ですが、砥石で研いでいくうちに、日に日に短くなってきました。刃は地金の軟鉄と鋼を熱し圧力を加えて鍛接されていますから、研いで鋼が入っていない所までしか使えないと思います。
この頃は短くなって一番使い易い刃の長さの時も通り越し、だんだんと余計な力を入れるようになってきました。いきなり包丁を変えると勝手が良くないので、鋼の入っていない所までいかないうちに、新しいMy包丁を早速浅草で買ってきました!
私が使っているのはヤマトクさんの包丁で30幅のもの。ちょっと幅が狭めなのが、小さな手にもしっかりおさまり今ではこれでないと駄目なくらいになってます。これから柄を使い易い長さ(私の場合はかなり短い)まで切って、 しばらくは両方使いながら時間をかけて自分の道具にしていきます。
新しい子用のケースも時間を見つけて作ってあげないとね!
一代目包丁さんとカバーさん、それから道具を作ってくれている職人さん、ひとまず、8年間おつかれさま&ありがとうございました。