Workshop

大掃除&おでんの会

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今年もあっという間に12月がやって来ました。途中産休を頂いていた期間があったので、例年よりもさらに一年が早く感じられています。この間やったばかりのような気がするのは私だけかも知れませんが、今年も年内最後のワークショップの後は、メンバーに手伝って頂き工房の「大掃除&おでんを囲む会」を行います。
12/27土曜日、午後くらす後の16時から行いますので(夜くらすは休み)、振り替えたりプラス受講して午後のくらすに参加する事も出来ますし、おでんの会のみの参加もokです。年内最後の〆という意味もありますが、なかなか顔を合わせない他のくらすのメンバーと話をする機会にもなりますので、ぜひぜひご参加ください。準備がありますので希望者はお知らせくださいね。

写真は、いよいよ今月から始まった、パターンメイキング/クラスワークでの1コマ。
いつものワークショップより集中、そして少し無口になります。通常くらすのメンバーと同時進行なのですが、ちょと空気感が変わって上手く共存していました。工房の新しい「姿」を見れた気がして、これからのクラスワークが楽しみです。

pattern making

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靴を作って履くという暮らしが当たり前になりつつあるいま、専門性が求められていた型紙ですら自分の手で作りたいと言う人が増えて来ました。
これまで難しいと思っていた事も、特別な事としてでは無く、平たく、誰でも可能な技術として手ほどき出来れば、より一層の手作り靴のある暮らしの発展に繋がるはず。
私もそうであったように、モノを自発自在にカタチに出来るようになると、心も頭も気持ちが良いものです。
工房で靴作りの経験があればどなたでも参加出来ますのでぜひ気軽に始めてみてください。初回くらすは126日土曜日の夜スタート、その後も随時参加可能です。これからの手作り靴の在り方に期待を込めて、参加希望者待ってます!
詳細はこちらclasswork

ふたりのくつ

[お知らせ]
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木曜日夜くらすのWS開始時間が11月より変更となりました。19時から21時までになりますのでお仕事帰りのご参加もお待ちしています。

今年の初めまでワークショップに通っていたNさん、おめでたく結婚をして、やきものの町名古屋へ引っ越した彼女から写真が届きました。
二人の幸せな暮らしが想われる素敵な靴の写真です。工房に来ている間に作った彼女の靴と優しいだんなさんの靴。ピカピカに手入れされ、どちらも大切に履いている感じが伝わります。
物を大事に使うってこういう事だよな、って思わされます。物で溢れる時代に何が必要で大切か常々考えますが、暮らしに寄り添う手づくり靴は、心も体も喜んで気持ちが良いものです。出来るだけ長く大事に使いたいと思う気持ちは、自分の手で作ったり、作ってくれた人の気持ちを感じるからなんですね。

少し遠くへ行ってしまったNさんですが、またいつでも工房へ作りに来てくださいね!
日に日に寒くなって来ましたが、みんなの心のよりどころであるように、ほっこり温めておきます。

Wedding Shoes


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1月のブログは、おめでたい出来事から!

工房に来てくれているメンバーを始め、これまで靴作りを通して関わって来た人たちは、0才から8090代と幅広い世代にひろがっています。ここ数年は若いメンバーも増え、メンバーさんの中には独身から結婚して家庭を持つように生活の変化があった人たちもいます。

写真の二足の靴をつくったTさんもその一人。
イメージを思い描き、デザインのラインからこだわってつくった自分のウェディングシューズと、だんなさんへのハンドメイドシューズです。式の前日、夕方まで頑張って仕上げたこの靴、完成した時の二人の笑顔は忘れられないなぁ。このお二人の靴作りプロセスが素敵で、ムービーで撮影でもしておけば良かったと後々思う程でした。

Tさんを始め、みんな上手に暮らしの中に手を動かすことの喜びを取り入れ、忙しいながらも楽しんでいるように感じます。ものづくりが苦手な人でも身近な事から始めてみようとか、分からない事はみんなで考えたりと、大量生産では生み出す事の出来ない自由なものづくりが、もっともっと広がって行ったらいいなと思います。

12月も、ベビーシューズやインディアンモカシンなどの気軽に参加出来るショートくらすの申し込みを頂いております。他にも毎年人気だったルームシューズのワークショップ等もご参加可能ですので、興味のある方はお問い合わせください。お休みまで日が迫って来ましたがよろしくお願いします!

Ribbon shoes

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まずはお知らせから。
1228日土曜日、年内最後のワークショップの後は、大掃除&おでんを囲む会を行います。午後くらすの後、16時から開始予定です。
12月に入り、どうしようかと考えていたのですが、体調も良いですし、一年の締くくりとしてやっぱり最後にやりたいとの事で決定しました!

靴作りを仕事にしていて、日々感じる事は、靴づくりをしている人って本当に面白い人が多い
って事。中には靴を仕事にしている人もいますが、色んな職業、世代も生まれも様々ですが、どこか共通点があったりして、いつも作業の合間の会話も楽しいものです。

いつもとは、くらすの違う靴仲間と話す機会になりますので、時間があればぜひご参加ください! 振り替えを使って午後くらすから参加や、おでんの会のみの参加も可能です。

席数や準備がありますので、参加してくださる方は早めにお知らせください。いつもより席はいっぱいになるかもしれませんがよろしくお願いします。

写真は土曜日くらす、Tさん初めての手作り靴。
イラストレーターの彼女はデザイン画から描いてつくりはじめました。
深物だけど、可愛いらしいデザイン。靴作りって面白いなと思わされた一足となりました!

ムートンブーツ


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季節はすっかり秋に、ブーツの季節になりました。Oちゃんの力作、ムートンブーツです。しっかりつくっておけば、ずーっと長く履けるから大事にしてくださいね。

ホームページの更新が久しぶりになってしまいました。
この数ヶ月の間に色々な事があり、頭がいっぱいですが元気にやっています。色々と言いますのは、来年、家の建て替えと共に工房の改装、さらには出産と沢山の嬉しい出来事が一度に押し寄せて来る事となりました。
今ここでブログを更新している25年暮らした部屋には、すでにMac一台のみ。夜逃げのようなスピードで引っ越しと片付けが終わっています。モノが無く、ぼわーんと音の響いた空間はどこかもの寂しく落ち着きませんね。

とは言え、ワークショップはまだまだ続きますので、工房部分は革の大移動をしたり、色々と使い易く変わりました。工房は来年の2月下旬まで通常通り開工し、オーダーはベビーシューズと小物のみ受け付けています。ベビーシューズはむしろ大歓迎ですのでご注文ください!
以降しばらくお休みをいただき、新しくなった工房でモノづくりを再開出来る日まで、頑張ります。7月頃を再スタートに考えていますのでみなさんよろしくお願いします!

それでは、このMacもお引っ越しになりますので、暫く更新出来なくなるかもしれません。ご迷惑おかけしますが、近況はFacebook https://www.facebook.com/HansABOhandmade をご覧ください。

hand made

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Mさんの靴ができました。
一足目の外羽根に続いて今度はストラップシューズ。細かな作業もコツコツ仕上げました。


手作業だからこそ出来る技術、生まれる風合い、人の手が作った暖かさ。
話すようにつくるから(実際にお話も多いけど)、いい物作りが出来るんです。

先日もワークショップで。
自分の足の形状について、正しい認識と正しい技術で既成靴では合わない所を直している人たちがいます。
話し合うから気付く新しいこと。より良くしようという試み。手を動かして自分の事を考える。
時には共有出来るみんなと話し合って。
難しい事じゃないと思う。

自然に見つけられる場所がある。

そういう生き方はとても気持ちがいいものです。

Blue shoes day

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S.Tさん2足目の手作り靴が出来上がりました!
どこまでも鮮やかな青が爽やかで、お天気のいい日にはぴったりですね!!
ゴムひもを使っていますので、ひもの結び直しをしないでも、靴べらを使って脱ぎ履きが出来て、使い勝手もよい靴です。スニーカーライクなウェッジソールは角度の削り出しが少し難しいですが、2足目となれば上手に仕上がりました。
このブルーの革が気に入ったらしく、お揃いのショルダーバックも制作予定です。その前に夏の通気性のいいパンチングの靴を仕上げなきゃで、作りたいものいっぱいです!

日に日に夏に近づいてきて、包丁研ぎの暑い季節になってきました。
お休みをいただいて、私はすこぶる調子がいいのですが、体調を崩しやすい時期ですので、みなさんもお気をつけください!

Colorful baby shoe

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きらきらカラフルなベビーシューズが出来ました!
N.Tさんから姪っ子ちゃんへの贈り物です。玩具のカラーリングでもわかるように、子供は色数が多いほど、興味を持ってくれ、一歳になる前でも自分の靴をちゃんと知ってる子もいます。
このカラフルな靴がお気に入りになって、お外へのお出かけも大好きになってくれると嬉しいですね。
ワークショップに参加していると、大切な事ってなんだろう?って考えさせられる場面がたくさんあります。
例えば、革の裁断。一頭分の革を広げてみると、細かな傷や色むら、血筋(皮膚の下を走っていた血管の痕)の入っている所、など様々です。 (特にヌメ革はクロム鞣と違って、表面加工や厚いカラーコーティングをする事無く、革本来の風合いを出していますのでよく見るとたくさんあります。)靴の機能として用を満たさない部分を除けば、大抵は問題なく使える部分です。動物が生きていた証ともいえるそれらの部分を、使うか使わないか、作り手側は常に自問自答させられます。素材を大切に使い、失敗しても上手に再利用したり、それが返ってアクセントになったり、そんなアクシデントまで、楽しんでつくれるような工房でいたいなーと思います。

Red Blucher


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もうご覧になった方もいるかもしれませんが、水曜日のワークショップを始める事になりました。新しいくらすになりますので、新しいなかまと少人数で靴作りを始められます。参加希望者が集まり次第、開講予定ですのでご興味のある方は見学のお申し込みください。春から新しい事を始めたい方、前から靴を自分の手で作ってみたかった方などなど、ご連絡お待ちしています。

もうひとつお知らせで、HansABO(ハンスアボ)のFacebookページを作りました!
工房での近況をTwitterと合わせて随時アップしていきますので、FBをやられている方は「いいね!」をお願いします。

写真は、またまたメンズで、息子さんへの一足です。
ブローギングとメダリオンの入った外羽根シューズは、可愛さと格好良さを兼ね備えてますね。制作者のS.Iさんに続き、最近は他のメンバーも穴飾りに挑戦してます。トゥのメダリオンは自分たちで考えてつくっていますが、それぞれの個性が現れていて面白いです。これぞワークショップだなと実感しています。

Ankle boots

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S.Tさんのアンクルブーツが出来上がりました!

「ああしよう。こうしよう。」と言いながら、絵に描いたり、紙や革を切ったりして、このデザインは生まれました。この季節には間に合わないかなとちょっと思ってましたが、ようやく迎えた春もまた寒さに逆戻り。おかげで先日のワークショップにも履いてこられて、歩いている所を見る事ができました。S.Tさんが5年間作って来た靴を思うと、自分に合ったモノを解っているなと、度々勉強させられてます。
試行錯誤の上に生まれた、この形を応用して、ベビーシューズのブーツタイプの大人バージョンもいいのではないかと、密かに思っています。手を動かしていると、アイディアは次から次へと浮かび、その考えが実際に形になる事は、本当に楽しいものです。

そんな寒さの中でも、今年は56日で立夏を迎えます。
今は夏への準備期間で、季節が変わる時期ですので、新しいモノゴトにも感心が高まる頃なのではないでしょうか。4月は工房の見学者も多く、人がより集まって、穏やかな良い場所になっていく感じがしています。誰もが、ほっと出来るモノゴトづくりの場で居続けられるように、これからも手と頭を働かせていきたいです。

Brown×Navy

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彼への大切な贈り物、手の中に想いを込めてつくりました。はじめてじゃないと絶対に出来ない自然な温もりが伝わってくるようです。いつも元気な彼女の気持ちがたくさん詰まってるんだろうな。

こちらは宣伝ですが、、
Eventページに2時間から出来ますワークショップを追加しました。ようやく気持ちのいい季節になってきましたし、みなさんのご参加お待ちしています!

先日、祖父の家へ遊びに行きました。
手先が器用な祖父とは、モノ作りの話もよくします。たわいもない話の中で、戦時中の軍用靴の話をしました。履いていた長靴(ちょうか)が、履きにくく、そんな靴なども修理をする靴職人さんがいらしたそうです。1950年代以前の日本の靴産業は軍用靴がほとんどで、戦後、産業も崩壊し、洋装化の時代へ入り、 1960年代には下駄産業も崩壊します。 現在の私達の靴文化はこの頃から始まったのです。生まれた時から当然、靴を履いて育った私には遥か昔の事のように感じますが、まだ50年ぐらいのことなんですよね。
当時を知る祖父から見れば、靴職人というと位の低いイメージがあるはず。私が靴をつくる仕事をしている事が何より不思議だったと思います。だけど私は、元気付けるつもりが、色々話をして、いつも元気をもらって帰ってくるのでした。

今日は3.11から丸二年。記憶はあっという間に風化されてしまいます。大切な事は絶対に忘れてはいけない。今夜は、祈りを捧げたいと思います。

Long boots


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そろそろ空も気持ちも明るくと、春が待ち遠しいこの頃です。
R.Oさん、寒い間ずっとずっと想いを込めて暖めていたロングブーツが、ついに出来上がりました!
色はグリーンとグレーの合わさったグリージオ。深みがあってなかなか良い色です。ブーツのミシンは難しいけど、出来上がりを見るとすごくきれいに縫えてます。
10年は大事に履けるようにとソールもしっかりつくりました。何層にも重なったミルフィーユのようなヒールは美しい。休まず持ち帰って磨いてきたりと、R.Oさんの見えない努力が実を結びました。まだまだ寒い日が続きそうなので、今シーズンも履けそうですね!

ワークショップはモノ・コト作りを楽しむ場ですが、単なる靴作りも、足や体に合わなかったり、履きたい靴が無かったりと、各々のごく身近な生活の不満をより良くしようという建設的な行為で、私達が持っている生きるための本質だと思います。
自分があきらめず努力し続けている事は何らかのカタチで実を結び、人を成長させてくれます。これは、難しい靴作りが私に教えてくれた事のひとつです。

春よ来い、はーやく来い。

Espadrille


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Gさん、エスパドリューの外羽根が出来ました!

かれこれ5年以上前、私が工房でワークショップを始めるきっかけになったのが、アートスクールの恩師からの紹介で、このGさんと出会った事でもありました。
エスパドリューはフランス語で、もともとは靴底のソールを麻(ジュート)で編んだもので、フランスやスペイン南部では船員の作業靴だったようです。今では夏のリゾート靴のイメージですが、ルーツを辿ってみると面白いです。
ようやく入手したジュートをウェッジソールに巻き付ける工程はなかなか楽しかったですね。5年目になるのに紐靴をつくるのは初めてだった事には驚きでしたが、履き心地も納得!のようでした。さすがにこれまで何足もつくっているので、履き口にはパイピングを施したり共革の紐をミシンで縫ったりと、こだわった所も根気よく上手く作っていました。

次はお父さんの靴。左右差の大きい足で、いつも靴選びには困っていて、、と、数々の難関が待ち受けていそうです。自分や家族の靴を身体差に合わせてつくれるのが、他でもなく手づくり靴の良い所ですので頑張ってもらいたいです!

E-kao


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自分で作った、出来たてのクツを手に、い~かおをパチリ☆

本当に嬉しそうな顔をしてくれています。

ワークショップで出来上がった手作り靴をアップしましたので、力作をぜひ見てください!
言葉では言い表せないほど、たくさんの想いが詰まってます。

こちらMembersShoes!!!

Practical shoes

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美術大学の卒業制作に、自分ブランドの靴を独学で数足作ったというOさん。
製本された素敵なカタログからは努力の成果が見えていました。
撮影用に作った靴だったので、「この靴をちゃんと履いて歩ける靴として
つくりたい!」と、真っ直ぐな気持ちで靴作りをはじめました。
足の計測から、フィッティングモデルを作り、デザインとサイズのチェック。
素材は独学でつくった靴と同じ革を使い、製甲用ミシンにグラインダー(こちらは手慣れたものかな。)を使って、今までのモノづくりとは違った工程の多さと奥の深さ、それからモノ大切にする心を感じてもらえたのではないでしょうか。
おそらく一番ヤングなメンバーなのでみんなの刺激にもなって良かったです。
やっぱり女子はパワーがありますね。
いくつになっても、頼もしく、楽しむ気持ちがたいせつです。
私も頑張ろう!そう思わせてくれたOさんでした。

ならべて

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いつもは工房を開けていない火曜日を使って、モカシン2日間のショートくらすを行いました。
お二人とも隣町なので、ご近所さんかな。
昼間のくらすは休日のように、ゆっくりと時間が流れているように感じます。
ご自分でも手作りをされている方々ですので、 最終日にはお茶も出来るくらい、作業は順調に進みました。アッパーを縫い、踵には芯を入れ、天然ゴムのソールを貼って、木型を抜く所はちょっと緊張でした。中敷にはお名前と「Hand Made」の活字を入れて出来上がりです。
二足ともグリーン系でしたが、こうして仲良く並べて履いてみると、それぞれの個性が出ていてとてもお似合いでした。修理も出来ますので、大事にたくさん履いてくださいね。

偶然も重なって、地域での良い関係が出来つつあります。
そんなヒトとコトが繋がり、生まれてくる毎日にワクワクしながら過ごせる事は楽しいです。

Room shoes

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この間の日曜日は、みんなでルームシューズをつくりました。
縫い終わらなかった所はお家での宿題になりましたが、ふかふかのムートンとスエードの履き心地に大満足していました。
日曜ワークショップはしばらくお休みですが、Eventページで告知してますように、1日・2日だけの「ショートくらす」は通常のワークショップの時間でも体験出来るようになりました。
ご希望の日と通常くらすの空き状況とをご相談して、ご参加いただけます。
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歩く

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こちらは土曜夜メンバーのOさん、少し前に出来上がった靴ですが完成した時のみんなの表情がとってもいいので、振り返ってでも少しずつ載せていった方がいいなと思いました。(写真をクリックしてみてくださいね。)
手をかけてそれぞれが思い想いにつくったクツは、大切にずっと使える自分だけの道具となります。必要な物を必要な分だけつくると言うすごく自然な事をしているだけだけど、今を生きている私達にとって大事な事柄なんだと思います。

どこかで聞いた言葉ですが、「歩く」という文字は、少し止まると書きます。
日々変わりゆく仕事が楽しくて、夢中で走り続けた時もあるけど、見逃してしまいそうな小さな幸せや喜びをもっと感じられるよう、心がけたいなと思いました。数年越しのロングブーツやずっとつくりたかった革のボレロをこの冬こそカタチにしてみようかな。時には、少しだけ止まって感じる時間も大切かもしれませんね。

Pink Blucher

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Yくん、初めて制作の靴。
ピンク×クロのコントラストがとっても素敵です。パイピングはある程度ミシンの技術を要しますが、扱いに慣れていましたので一足目からチャレンジしました。
これは成功ですね!
本人も満足気で嬉しそう。
出来上がりの完成写真では本当にみんないい顔をしています。
これが一足、丸ごと自分の手で靴を作った達成感なんだな。

真夏の洋裁ワークショップ

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木曜日のお昼のくらすの方々の企画で、8月に洋裁ワークショップを行いました。
先生は靴教室メンバーの吉野さん、ご自宅で洋裁教室を開いています。
みんなが使った、たくさんのミシンは土曜くらすの佐藤さんが大きな車で運んでくれました。
カタチは3種類の中から選び、シルエットなどはその場でアレンジしました。
私も家庭科の授業を思い出し、いつもとは勝手の異なるミシンに奮闘し、真っ白なワンピースをつくりました。ロックミシンが楽しかったなぁ。
みんなが工房を次々にイキイキした場にしていく、そんな毎日が楽しくてしかたありませんPasted Graphic 107Pasted Graphic 108Pasted Graphic 110Pasted Graphic 109Pasted Graphic 111Pasted Graphic 113Pasted Graphic 112

2days Workshop

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秋にもやります!
Eventページにてインディアン・モカシンの2daysワークショップの募集を開始しました。
既に若干名ですが、興味のある方はご連絡お待ちしています!

楽しかった夏があっという間に過ぎ去ろうとしています。
今年は特にイベントがあったり、おかげさまで日々忙しく過ごしていました。
先日急に首が回らなくなり、疲労だと医者に告げられ、気がつけば9月、ブログの更新もだいぶ遅れていますね。
それでもまだまだやりたい事が次から次へと。少しずつ実現していきたいと思います。
ワークショップでは続々とみんなの靴が出来上がり、紹介出来なくなってきましたのでMebmers Shoesのページにアップしましたので、力作を見てくださいね!
これから作る靴の参考にもしてください。

こちらは夏の2日間で行ったサンダルワークショップのみんなでの記念写真です!
ほとんどの方が都内から来て参加してくださいました。ご苦労さまでした。
本当はもう一名、キャメルちゃんがいたので写ってなくて残念ですが、みなさん履いてくださっているといいです。

Sneakers

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ワークショップでレザーのスニーカーが完成しました!
一足目のBさんですが、器用な方なので、難しい製法にもチャレンジしました。
つり込みをした後、出し針ですくい縫いをして、アッパーとソール部分をぐるっと一周縫い上げました。修理の可能なようにソールもしっかり貼っている所も注目です。
初めてでこれだけの事が出来るのだから、みんなの作る力は凄いですね。
途中針が折れたりトラブルもありましたが、無事に記念の一足が出来ました。

どういうわけか、みんな、スタートや作っているデザインや製法は様々なのに、作業工程が重なって来る事が多いこの頃です。
ミシンが込んでいる時はミシンに集中し、つり込みの時はみんなで力を入れてつり込み、今は底付け作業を進めているメンバーがたくさんいます。ってことはこれから続々と仕上がって来るので楽しみですね。
なるべくたくさん紹介出来ますように。

Leather Strap

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そろそろ梅雨明けでしょうか?
梅雨、真っ只中ですが、先日めでたく誕生日を迎えました。歳は秘密にします。
お祝いのメッセージ、ありがとうございました!
ブログを見ていたら靴ばっかりでしたので、このジメジメとした気分を変えて、革のストラップをアップします。

小物作りにはまっているKさん。
初めは自分用にと作っていましたが、次々に革を選んで、箔押し、箔押し、箔押し、、、!とご友人の名前や裏には誕生日を入れたりして、プレゼントをたくさん製作しておりました。
そして意外なセンスを発見したり、小物作りも時には楽しいものです。
貰った方もきっと喜んでくれたでしょうね。

Workshop

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日曜日、爽やかなお天気の中、日頃お世話になっている方々や、新たなつながりを想い、工房のOpen Day!を開きました。
こちらは「玉付きガマグチ」のワークショップの様子です。
プレッシャーをかけたので()、みんな真剣に黙々とやっていますね。
選んだ革に使い慣れないカナズチを使って穴を開け、好きなカラーの糸で手縫いで作りました。 参加者12名全員、無事当日にガマグチを完成する事が出来ました。
一緒に参加の人と革を組み合わせてコンビにしたり、スエードとスムースを組み合わせて使ったり、虹色カラーの糸で縫っていたのも可愛いかったな。器用な人が多くて毎回驚きです。 出来上がりは微妙にみんな違っていて、それぞれに楽しんでいただけたようです。
そろそろお腹が減ってきたので、次はBBQPartyの様子です。
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「夜くらす」始めます!

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ついに!
夜の靴作りワークショップを始める事を決意しました。
募集日は木曜日と土曜日、どちらも18302030のくらすです。
仕事が終わって、自分の時間を楽しみ、イキイキとした暮らしを手にしてください。
今まで夜は独り占めしていた工房を使い、みなさんと楽しい「場」にしていきたいと思います。

写真の靴はSくん初の手作り靴。
一枚甲のデザインは甲が高い人は履きにくく誰でも履けるデザインではないので、貴重な一足です。
たぶん家庭科の授業以来のミシンに苦戦しながら、持ち前の器用さを発揮して作り上げました!ご本人は気になる所もあるだろうけど、それも初めてじゃないと出来ない素晴らしさです。ぜひ次の靴に生かしてください。初めて自分の足にぴったりの靴を履いた感想はなかなかの物だったようです。
楽しくて、奥深~いクツ作りこれからも頑張ってください

Cross Strap

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こちらも靴作り初体験のKさんの靴。
足にも色々トラブルのある方でしたので甲のしっかりおさまるデザインをお勧めしたのですが、
だからこそ既成靴では見つからない、丸ぐりのデザインにチャレンジする事になりました。
甲が薄く足が前へ前へと滑ってしまう点や、足の痛みを軽減する工夫を随所にしました。毎回話し合って、初めての靴だけどフィッティングモデルも一から作り直しました。
甲革はカーフ(生後6ヶ月未満の牛革)でも特にソフトな革を、裏は足あたりの良い馬革を使いました。ながーいストラップを真っ直ぐにミシンで縫うのにも苦戦しましたね。長い道のりでしたが無事にちゃんと履ける1足の完成です。

先週末、『靴と共に生きる、を、考える』トークセッションに行って来ました。
そこで、
手作り靴は既成靴の「負」を補っている
という言葉がとても印象に残りました。もちろん、日本の靴産業の中で軸になっているのは既成靴畑ですが、その一方その仕組みでは補えない身体性や責任、未来へと繋がる事柄とは、手作り靴で一人一人の足や暮らしを考えて作っていく手段でしか、なし得ないのだと思います。
このイベントはmogeworkshopのモゲさんとシューフィルの城さんのお二人が主催され、昨年末から恒例になっていますが、私も出来るだけ参加して、自分の手で頭でこれからの生き方、暮らし方を考えていきたいと思っています。

Room Shoes Workshop

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今月27日の日曜日、1日限りでルームシューズ作りの教室を開催することになりました!
毎年この時期になると足下が冷えてきて、去年のルームシューズを出してみるのですが・・・
布で出来たルームシューズは一年で破れてしまってたり、糸がほつれたり、汚れが気になったりして、結局また気に入ったルームシューズを急いで探さなければならない(しかも全部、私には大きい)という事を繰り返してました。
もっとしっかりしていて、サイズもちょうど良くて、毎年寒い季節を楽しみに履けるようなルームシューズがあったらなぁと思って、急遽企画しました!
今回はスエードとインソールにふかふかのムートンを使って作ります。色は6色の中から選んでくださいね。1日で終わりますので、靴作りに興味のある方もこの機会に体験してみてください!
同じ製法で作った私が工房で履いている4年目のムートンブーツもまだまだしっかりしていますから、長持ちすると思いますよー。
申し込み締め切りが近いので、希望の方はお早めにご連絡ください。ご家族やご友人との参加や、大切な方へクリスマスプレゼントとしてもいいかもしれませんね。
詳しくはEventのページに載っています!

当日のワークショップでは、時々靴作りに参加してくれている「コバッケン★」さんのほっと幸せになれる美味しい焼き菓子を用意して、お待ちしていまーす。

へいわのモカシン

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履いた瞬間、「シュポッ」っと心地いい音を立て、黄色いモカシンが出来ました!

モカシンを作るのは2足目のKさんは、前回の靴から改良点も出してさらに良い仕上がりとなりました。紐にはひと手間かけて、共革を使い革紐を作りました。
はぁ~っと、ため息が出るほど上手ですね。

ワークショップでは、週に一度の靴作りが、いつの間にか生活の一部になり、日常の疲れや憂鬱さえ吹き飛ばしてくれる、みんなの力の源になっているような気がします。
いま、自分の目の前のモノと人と向き合って、手と頭と時には感覚を使って、何かを手作りする事で私達は元気を手にします。
そこにはたくさんの笑顔があるし、これはまぎれもない事実です。

気分がすっきりしない時こそ、つくろう!
そして、楽しもう!!

そんな風に思える今日この頃です。

伝説の靴!?

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もうすぐ靴歴3年!になるKuroさん制作のブーツ。
お世話になっている方へプレゼントとして作られました。初めて人のために想いを込めて作った靴ですので良い記念になったことでしょう。
「歴3年」ともなるとだいたいの靴の制作工程が分かってきますので、難しいデザインでもかっこ良く仕上がりました。ある人の足に合わせるという事は、自分の足とは違いフィッティングチェックも難しく、デザインの相談や素材選びなど思考する事が多かった事と思います。
木型から靴を抜く時にはヒールがまるごとはずれたり(こんな事は私も初めてで焦りました。)、最後の最後には補正の革が靴の中にひっついて取れない!なんてアクシデントもありましたが、そのぶんだけ、伝説をつくった靴として心に残りましたね。
中敷きには『*Thank you*』の文字を入れ、思いが伝わる手作りの贈り物となりました。
長く愛用してもらえるといいですね。

ほかにも、工房では続々と作品が出来上がっていますので、また随時紹介していきます。

足にも脚にも。


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足にも、脚にもぴったり。
ワークショップで初となるロングブーツが出来上がりました!
ご本人の完成写真を見るとシャツが半袖・・・。
そう、一年越しでようやく夏の終わりに完成したのでしたね。ミシンに苦戦しましたが、忙しいスケジュールの中でも頑張った甲斐があり彼女にとっても似合う素敵なワイン色のブーツにしあがりました。
足はもちろん、筒まわりも計測してフィッティングを試してから本番をつくる事で、脚の曲線も自分に合わせてきれいに出来るので見た目も履いて歩いた時の感触もとってもいいはずです。
日が短くなり、日に日に寒くなってきましたので、このブーツを履いてこれから秋冬のお出かけを楽しんでください。

夏物を・・・


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まだまだ暑い毎日が続いていますね。
私は先日、夏風邪をおもいっきり引いて以来、調子は良いです!
が、初めて教室も休ませていただき、夏物の注文もまだ残っている状況。みなさん良い方達ばかりで「来年も履くから焦らなくてよいですよ」とか「無理せずやっってください」とかと気を遣ってくださったりで本当に申し訳ありません。確かに手づくりクツは急いでつくっても良いモノは出来ないし、何年も履いて歩けるモノづくりであって、とても嬉しい事ですが、お言葉に甘えすぎないように頑張っていきたいところです。
ワークショップの方ではどんどんクツが仕上がってきています。もう何足かつくり上げている人達は1足の出来上がりが早くなってきているようです。
遅くなりましたが夏物から完成クツ紹介しますね。

植物タンニン鞣しの革でつくったスリッポン。
パンチングはひとつひとつぬきで穴あけ。ステッチもこだわりました。生徒さんの中では初めての挑戦になるステッチダウンというつり込みながら淵をすくい縫いしていく製法でつくりました。手縫いはお家でも出来るので進みが早い早い。
ハーフウェッジのソールは革を一枚一枚積み重ね手間をかけただけあって、アッパーとのバランスもなかなか良い感じです。
Vカットで履き口が浅めのパターンなのでフィッティングが少し心配でしたが、補正した木型でつくるとピタッと気持ちいいように甲が収まり、出来上がった靴の履き心地も良いそうで安心しました。秋冬用に色違いでもつくろうかと検討中だそうですよ。
 

前向きなお別れ

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教室を初めて約二年が経ち、初めて工房を離れる人が出ました。

キクさんはこの場所で二年間、毎週末には靴づくりに工房に通っていました。
こうして毎週毎週、お互いに顔を合わせているとその時間はいつの間にか普段の生活の一部になっていましたので少しさみしい気持ちはありますが、これは『前向き』な卒業となります。

というのは、前々から靴づくりを仕事にしたいと考えていた彼女は、今年の4月から私が手ほどきを受けた靴の学校へ、本格的に仕事にする技術を学びに通う事になったのです。
仕事を持ちながら、自分の生き方を模索し、実践して行く事は大変な事も多いですが、そこから得るものはこれからの生活にとても大きな意義のあるものだと思います。

私が靴づくりを初めて間もない頃、偶然出席した食事会でお会いして以来、何かと縁の深い彼女ですので
これからは同じ手づくり靴を通して
良い関わりが続いていけばいいなと思います。
また一年後、元気な姿でお会い出来るのを楽しみにしています。

てくてくと。

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浅草に仕入れに行ってまいりました。
近頃ついつい足が遠のき、気がつけば今年始めてになっていました。ストックの少ない資材関係を注文しにいったのですが、せっかくなので馴染みの革屋さんにも顔を出し、素敵な革も仕入れてきました。季節がら、今にも桜の香りがしてきそうな優しい色合いの革です。靴業界、革業界の貴重な話(?)も聞き、新年のあいさつを今さらですがしてきました。
靴の道具でみなさんもよく目にする物に靴磨き用のブラシがあるかと思います。
今日はそのブラシ専門のお店にも行ってみました。今までブラシにはあまり意識していなかったのですが、ある方へプレゼントしようかと思い、ついでに馬毛のブラシを自分用にも購入してしまいました。
いつもながら始めて入る店はちょっと緊張します。店内には靴だけでなくたくさんのブラシが並んでいて声をかけると色々出してくださいました。おまけに毛玉取り用の小さくてかわいいブラシをいただいて帰ってきました。
一日中歩いているので体が冷えていたのですが、そんなみなさんの人柄に心がほっと温かくなりました。

写真は先日、紺色のクツをつくったセツコさんの細ベルトです。彼女オリジナルのロゴ入りです。
たくさん使ってくださいね。

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前回に続きお教室で生徒さんの靴が完成しました!
ちょっとタイムラグがありますが、、、
このクツをつくったのは、靴づくり教室を始めた頃から通っているkさんです。
最初につくったのは内側ファスナー付きの一枚甲の深めのクツ、続いて、焦げ茶のショートブーツ。2足ともつり込み式のタイプだったので、次は別の生徒さんも制作中だったモカシンに挑戦しました。合間にご友人の出産祝いにと素敵なベビーシューズも2足つくり上げました!
何事にも器用な方なのでちょっと難しいところなども安心して見てられます。こうしてみるみるうちに5足もつくってしまうと、ほんとに素人とは思えない見事な手つきで、道具や機材を使っている姿も様になっていて驚かされます。自分のライフワークで靴をつくっている人も数足続けていくと、靴職人の方が見ても、少なくとも「上出来!」と感心することと思います。
次のクツはどんな物にするのかなぁと思っていると、Kさんの方から、「わたしの今の技術で人のクツをつくる事って出来ますか?」という問いかけでした。教室の生徒さんに他の人のクツをつくってもらうのは始めての事でしたが、同じように私も通り抜けて来た道で、自分の物だけでなく人のクツもつくってみたいという気持ちはとっても良く分かったので、つくってみる事になりました。
次作は、なかなか凝ったブーツの予定なので楽しみにしてます!

先日、足の痛みを訴え、右足にサポーターを巻いている方とお話をしました。数年前から土踏まずのアーチが張ったような感覚があったのを気のせいとほおっておいたところ痛みが出てきたので整形外科に行き足底板を作ってもらい2千円から3千の安い靴を履き捨てて使用するように言われ履き続けていた所、踵の方にかけて激痛がするようになりまともに歩くことが出来なくなってしまったという事でした。その事は診療を受けた医師に話すことはせず足底板の使用を辞めたそうです。かなり高齢の方でしたので、進められた急な靴の変化に身体が慣れずこのような結果になってしまったのだと思います。足底挿板療法は足の痛みや良い歩行の改善に大変効果の高いものですが、一度作成してから経過をみて何度も微調整を続ける必要があるし、足底板を入れるのに適した靴を選ぶ事がとても重要です。
もし、自分や身近な人が丸ごとクツをつくる技術があったら、履いて歩く人にしか分からない、おかしいと感じた所を改善してみる方法はたくさんあるし、このような事は起きなかったと思います。
もっと手づくりクツが、みんなの暮らしの中に根付き、足を痛める事がなく、いつまでも軽快に歩けるような世の中になるといいですね。
私もクツだけに留まらず、もっと足と身体の事、日々勉強していかないといけませんね。

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毎週、一度の靴づくりの時間が、みんなにとってなくてはならない生活の一部になりつつある事を日に日に感じるようになってきました。
この靴でセツコさんはベビーシューズも入れて3足出来上がりました。
「こんな感じの靴はつくれますか?」と持ってこられた靴を「出来ますよー」と簡単に答え、後悔(?)したのは数ヶ月前。
細かいパーツが多い程アッパーをつくるのは手がかかります。それらのたくさんの革の端を丹念に磨ききれいに淵を仕上げていきました。上、下と編み込んだ革はミシンで縫うのはコツが入り、ようやく慣れた頃にはミシンは終わっていました。オープンシャンクでサンダルのような型なのでつり込みは直接足に合わせて行いましたのでジャストフィットに仕上がりました。ひとつひとつ丁寧に繊細にしていた作業がとっても印象的でした。セツコさんも、出来上がったときには、やり切った!という満足感でいっぱいだったと思います。 手をかけてつくり込んだ靴は自分だけの特別なモノとして、大切に長く使っていけるのではないでしょうか。

Workshop of BAG

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2009年秋の短期ワークショップが決定しました!
今回は一枚革の鞄づくりです。
バックのワークショップは初めての試みですが、モノづくりをもっと身近に感じていただける事を願って、初めて参加の方でも楽しんでつくれるように試行錯誤して考えました。

自分が日常使うためのモノをつくる事柄には、少し頑張って挑戦してみるだけで、楽しみや、喜び、人とのつながり、モノの大切さ、社会との関わり、生活の知恵など十人十色の発見があるはずです。
何事も始めてみないと、前へは進みません。 (だから私も挑戦します!)
前から興味があったけど「靴づくりは大変そう」とか「時間がないわ」とか「私に出来るかなぁ」など、なかなか、その一歩を踏み出せなかった人もぜひ参加してみてください。

Short Boots

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こちらの工房のお教室で出来上がった初めてのブーツです!

Kさんにとっては3足目の靴になりますので、ひとつひとつの作業がだいぶ手慣れた様子です。
よく生徒さんの手元を観察していると、よっぽど、私より職人さんの手つきのようだと感心させられます。
ブーツは私も大好きで自分でも良よく履いてますが、これがまた手づくりすると足首まわりやふくらはぎから履き口までのフィット感がとてもいいので、既成のブーツでは味わえない良さがあります。
そもそも、企画サイズを基に作られたブーツなんて誰の足にも合うわけないのだから当然ですよね。今回のKさんの場合、脚の部分を数カ所採寸し、パターンをおこしてフィッティングをしましたが、正面を見て直立した時の地面との角度が後ろに添った状態のため、フィッティングの段階で随分補正をしました。
サイズやワイズなどフットの部分を合わせるのはもちろんだけど、レッグの部分だって、長さや太さや角度など人それぞれ合わせるためにはフィッティングはとっても重要です。

こんなプレーンなブーツは何年経っても使えるし、秋からは大活躍しそうですね!
お手入れをしながら、長く、なが~く履いてもらいたいです。

1years

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ちょうど1年前の初夏、この靴を作り始めてましたね。あーーーっと言う間に月日がたち、また夏を迎えようとしています。仕事や学業で忙しい中、最後まで手を抜かず、ほんとに良く出来上がりました。
完成、おめでとう!
これだけの年月をかけてひとつのモノづくりをする経験って、なかなかないですよね。
継続して最後までやり切るって気持ちいいし、自分自身の力になります。

今ブログを書いていて、去年の夏に作っている様子の写真と最近の教室の写真を比べると、みんなの表情や『場』の空気が前と違うように感じました。1年ほど前にここで教室を始めて、みんなでこの空間をつくってきているのだなぁ〜と実感しています。

次は早くも、
冬へ向けてロングブーツ!

いっそくめ。

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ふわふわの白わんこを連れて教室に参加しているセツコさんの一足目のモカシンが出来上がりました。
暖かくなった季節に調度良く完成した事もあり、近頃はお散歩しながら工房に来る時によく履いています。
本日は「素足で履くのも気持ちいいですね!」とのこと。

家のデイジィーとは比べ物にならないくらい、おとなしく、お母さんの靴づくりが終わるのをいい子に待っていて毎回、感心しております。

が、、
黙々と次の靴に取りかかり、
終わりに近づいた頃、
玄関先に転がった片足の紐が・・・


控えめに、かみちぎられてました。
まぁ、よくある事。私もサンダルやられました。でも、修理して今でもちゃんと履いてます。

これに懲りずにこれからも一緒に工房へ来てくださいね。

workshop

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日曜ワークショップの一日目が無事に終了しました。
今回は短期教室の経験者2名と靴をつくるのは初めての人の3名での小さなワークショップでした。いつもより人数も少ない分、みなさん真剣に靴づくりに取り組む事が出来たようで、作業はなかなかのペース進みました。
一日目は、
1.革の裁断
2.穴あけ
3.手縫い
と、アッパーを組み立てる作業をしました。慣れない包丁を使い慎重に革を裁断し、金槌を使った穴あけでは日頃のストレスを発散し、好きな色の糸を選び、黙々と縫っていく。日常ではなかなかとる事が出来ないゆったりとした時間を自分の靴づくりのために過ごせ、みなさんそれぞれに楽しんでいただけたようです。
一日の終わりには、他の参加者の出来栄えをみんなで見せ合ったり、私もとても有意義な一日を過ごす事ができました。少ない人数でのワークショップは一人一人と向き合う時間も多く、じっくり作業も見れてよいものですね。
終わった後のビールの味はとても美味しかったです。

お知らせ!

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前回ご好評いただきました靴づくりワークショップがいよいよ11月に決定いたしました!

つくる靴は写真のムートンのブーツです。(革は数十種類のサンプルからお選びください 。ムートンは使わなくてもOKです。)
靴としてもルームシューズとしてもつくれますので、申し込みの際にどちらが希望かお伝えください。またスリッポンタイプも企画しています。詳しくはお問い合わせください。
2日間のみのコースになりますので、前回は時間が取れずに断念した方々もぜひぜひ参加してみてください。
お待ちしていまーす!

The first one

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週一回、靴づくりに来ているKさんの初めての一足が完成しました。
また、HansABOワークショップの第一号でもあるため、私にとっても思い入れの深い靴となりました。

一工程 、一工程の作業が丁寧なKさんは、細かいところまで気の行き届いた手仕事をしていました。この靴の出来栄えは、最初から最後の靴磨きにまで手を抜かずに頑張った成果だと思います。
ワークショップでは初めて自分の手でつくった靴が出来上がった感動と、足を入れてフィットしたときの心地よさを心身共に感じていただけたと思います。
手づくり靴は完成して終わりではありません。履き込んでいき、その都度、修理やケアをして長く使っていってほしいと思います。

つくった靴を手にして撮った写真はすてきな笑顔でした。

次は早速、ベビーシューズづくりに取りかかっていますのでそちらも楽しみにしています。

 



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お店に着くと、靴の完成を待ちに待ってくださっていた生徒さん達が目を輝かせていました。

みなさん自分のはどんな風に仕上がっているのか、興味津々という感じでした。

自分で手がけた靴を実際に履いてみると、皆それぞれに喜びがあったと思います。

感動のあまり、大きな声でエステ中のお客様にはお騒がせし申し訳ありませんでした。

お店をお借りしたオーナーの方から後日いただいたお手紙では、「皆の楽しそうな顔を見てるだけで幸福な気分になれます。これからも、この仲間を大事にしていきたいので頑張っていきましょう。」という嬉しい言葉をいただきました。

限られた時間で一足の靴をつくってもらうには、下準備と仕上げで大変な事はありますが、いつまでも明るい生活が送れるよう、もっと自分の足と靴に対して関心を持ってもらうこと、手づくり靴に興味を持ってもらうこと、そして自分の足を知ってもらう機会になればいいなと思います。

何より、手づくり靴がわたしたちの心に齎す喜びは、はかりしれないほど大きなものです。


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カンセイ!

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百足サンダルが仕上がりました!

色とりどりの靴をこうして並べると迫力があり、引きつけられるような力を感じます。
一人一人の思いが靴にやどっているのでしょうかね。
一足一足、選んだ革の色はもちろん、厚みや柔らかさ、風合いによっても感じが違って出来上がっているので、みなさんに手渡しするのがとても楽しみです。

みなさんにお渡しする靴が仕上がったところで私、誕生日を迎えました。
私の今の暮らしを思い巡らすと、まわりのたくさんの人の支えがあるからだとつくづくと感じます。
いつも見守ってくださる人に深く感謝し、これからの一年も私らしく、のびのびと一日一日を送っていきたいと思います。

Centi+Pade

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日曜日の大倉山でのワークショップ、「手づくりくつ」は無事に終了しました。
5月から始まって4回でここまでカタチになりました!最終日は、ようやく靴らしくなってきて、足を入れてみると、そのフィット感と形になった喜びとでみなさん素敵な笑顔でした。後は底付けをし、仕上げをしてお渡し致します。
今回の百足サンダル(型紙がムカデのようであることから)は同じデザインで作っているのに、選んだ素材によって個性豊かに仕上がってきています。またインソールには思い想いのメッセージが描かれ、中には、コラボしたABOixiaのサインとワークショップに参加したみんなから直筆のサインを集め、一足の靴へたくさんの思いを詰めた人もいて、私も感動させられました。
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Tic tic...

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日曜日のワークショップの経過です!
みなさん緊張する革の裁断が終わり、ほっとしたところで意外と大変な手縫いの段階にきました。今回の靴はミシンは使わず、全部手縫いでアッパーと底付けをしますので根気のいる作業が続きます。穴の数が合わなくなって苦戦したり、ステッチがきれいに出るように気にしてる方もいましたが、残りは宿題にしましたのでちょっと手の空いた時や仕事が終わった後の気分転換に頑張って縫ってきてくださいね。

一見退屈そうな作業ですが、私はこの工程が結構好きです。始めは平面だったものが縫っていくうちに自分の想像した立体になる喜びがあり、また良いものをつくりたいという意欲が自然と溢れ出てくる手仕事です。
私は自然と調和のとれたこういう時間を持ち続ける事、純粋によい仕事やよい暮らしだと思えることを貫き、分かち合い、そして、それをいつまでも続けていいけたらいいなと思います。

 

Branch shop

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大倉山にあるixia[手づくり靴・ワークショップ]5/11から始まりました。
5月と6月の第2・第4日曜日13:30~開催していますので、ぜひ遊びにいらしてください。教室の見学の方も大歓迎です。手づくり靴に触れられるよい機会ですので、興味のある方は気軽にお店に寄ってください。お茶を用意してみなさんをお待ちしています!

HansABOは初めてこちらのお店で教室を開いてから、あっという間に一年がたちました。自分ひとりで教室を始めたのはイキシアが初めてで、思い起こせばいろんな事がありました。最初は不慣れで、迷惑もかけ、助けられ、なんとかこれまで続けてこれました。いろんな思いがありましたが、一足の靴が出来上がって、手にした時のみんなの笑顔を思うと、また頑張ろうという気持ちでいっぱいになります。ここでも「靴づくり」という場を通して、たくさんの人とのいい出会いがありました。