2008

the Last day of the year

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今年も残り一日となりようやく仕事や家の事も片付き、気持ちよく新年を迎える事が出来そうでほっとしています。

写真の靴は新作!ではなくて実は私がオーダーしてつくってもらったものです。
考えてみると、自分の履く靴を自分の手でつくるのはもちろん、人のために靴もたくさんつくってきましたが、足を計測して形も決めて好きな革で自分のためにつくってもらうのは初めての出来事でした。
出来上がりが楽しみで、上がってきた靴を履いた時のシュポッという音を聞いた時、嬉しさでいっぱいになりました。たくさん時間はかかっても自分の足に合わせて、たった一つの靴をつくる喜びがここにはあったと思います。大切な人につくっていただいた事で、初めて私に注文してくださる方々の気持ちに新しく気づき、また、有り難いものだなと感じました。

今年一年を無事に終えることが出来たのもたくさんの方々の支えがあったからです。本当にありがとうございました。
みなさんもよいお年をお迎えください。

Merry★Christmas

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ここ数年、屋根裏部屋にしまい込んでいたクリスマスツリーを今年は久しぶりに出して飾り付けをしました。

気持ちが鬱いだ時もこういう事を楽しむ時間が持てると晴れ晴れとした気持ちになり、何かいい事があるような気がして、そういう気持ちが物事を良い方向に運んでくれたらいいですね。
靴づくりを楽しむ時間も同じような事柄かな。


クリスマスパーティーは2425日と2日連続企画してしまったので、夜を楽しみに、年内最後の仕事を頑張ってきます!

美味しいシャンパンが待っているー

みなさんも素敵なクリスマスを。

もみじ

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お向かいのもみじの葉っぱが何時の間にか紅葉してました。

というか、今まで何年も存在に気がつきませんでした。多分昔からそこにあったと思います。
冬本番へ向けて寒さ対策のビニールカーテンをセットながら、この時期だけの美しい姿を撮りに走りました。
赤や黄色の手のひら形の落ち葉の散る光景もきれいで、子供の頃に葉を拾って集めた事を思い出しました。

心のゆとりは大切ですね。
 

Boots workshop

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11月のムートンブーツのワークショップが無事に終わりました。
みなさん、自分の靴づくりに真剣に取り組む様子をご覧ください!(写真をクリック。)

以前のワークショップでつくったブーツを履いてきてくれた方もいらっしゃいました。大切に愛用している様子を見て、自分の手でつくった靴を履いて歩くって素敵な事柄だな~とあらためて感じました。

次回の企画も頑張ります。
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Shinkansen!

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新幹線っぽいベビーシューズつくってみました!

何を隠そう、これは『のぞみちゃん』の靴です。
正直、新幹線っぽいデザインにしてください。と、頼まれた時には少し困りましたが、話合いの結果、抽象的なデザインにした事によって、なかなか良い雰囲気に仕上がりました。
足の速い子になるかな??

かわいく履いて、すくすく成長してくださいね。

workshop

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日曜ワークショップの一日目が無事に終了しました。
今回は短期教室の経験者2名と靴をつくるのは初めての人の3名での小さなワークショップでした。いつもより人数も少ない分、みなさん真剣に靴づくりに取り組む事が出来たようで、作業はなかなかのペース進みました。
一日目は、
1.革の裁断
2.穴あけ
3.手縫い
と、アッパーを組み立てる作業をしました。慣れない包丁を使い慎重に革を裁断し、金槌を使った穴あけでは日頃のストレスを発散し、好きな色の糸を選び、黙々と縫っていく。日常ではなかなかとる事が出来ないゆったりとした時間を自分の靴づくりのために過ごせ、みなさんそれぞれに楽しんでいただけたようです。
一日の終わりには、他の参加者の出来栄えをみんなで見せ合ったり、私もとても有意義な一日を過ごす事ができました。少ない人数でのワークショップは一人一人と向き合う時間も多く、じっくり作業も見れてよいものですね。
終わった後のビールの味はとても美味しかったです。

何屋さん?

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またバックつくっちゃいました!
写真の緑の他に、赤いのもつくりました。
いつも2つで1つのものをつくる事に慣れているので、一工程終わると、鞄づくりをしている事を忘れ、靴のようにもう片側をきょろきょろと探してしまう習慣をそろそろなくしたいものです。

靴ではない物も、時々つくると気分も変わって楽しいです。
特に好きな作業は、革の裁断面を切りっぱなしにして見せる時にコバ仕上げをするとこです。断面を布海苔や牢で整え、インクを混ぜて色をつくり刷毛で塗っていく。インクを使うとアトリエ時代に毎日毎日絵を描いた頃を思い出し懐かしく思います。そんな思い出に浸りながら、丁寧な作業をする事により、固まった時にしっとりと艶が出るとうっとりして見とれてしまいます。

という訳で、時々はこういう注文も歓迎です!

足並み揃えて。

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お姉ちゃんと僕のくつ、揃ってこしらえました。

手をつないで、
2人一緒に歩けるといいですね。

 
MAY THE GREAT SPIRT BE WITH US ALL.   
[偉大なる精霊が常に我々とともにありますように]
               「虹の戦士」より 

いいものづくり。

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よく歩く通りの、イチョウ並木も青葉から黄色に色づきはじめ、日に日に冬の寒さを感じるようになってきました。

工房には、手づくりならではの味わいが出てきた靴を履いて、今度の靴で3足目の注文に来てくださった方がいっらしゃいました。
1足目より2足目、2足目より3足目・・・とつくり重ねる事によって、よりその人に合ったものづくりが出来ると同時に、そこから人と人とのいい関係が生まれ、いい事柄づくりが出来ると私は信じています。

この靴がとても履き易く毎日のように履いていただいてるそうで、かかとの修理も必要になるし、もう1足頼みたいという事で今回の靴をつくる事になりました。
次の靴は、より甲の押さえがしっかり出来るよう考慮し、その他に改善したい点もしっかりと話合いデザインが決まりました。
良いものが出来上がるには、作り手と使う人が一緒になってひとつのモノづくりに取り組んでいただく事が大切です。

出来上がりは年が明けてからになりますが、期待に答えられるよう堅実に靴づくりに励みたいと思います。
そして、その靴で歩くのが楽しくなったり、また生き活きとした暮らしの手伝いが出来たらいいです。

Happiness!

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ベビーシューズの注文に来てくださった方のお話です。

事前にお電話で予約をいただき、かわいい女の子を連れていらしたご夫婦。
お子さんの足もとを見ると、そこには見覚えのある靴が・・・

「もしかして、『よもぎちゃん』ですか?」

記憶力が良いとは言えない私がしっかり覚えていたのは、1年程前にこの靴をプレゼントされた方がよもぎちゃんだからという事で、若草色と蓬色を使ってつくって欲しいというご注文で、思いを込めてつくった1足のグリーンのベビーシューズだったからです。

それから、もしかして・・・
と思っていた頃、同じ日の同じ時間にこの靴を送られた方が別の注文にいらしてくださり、送った方と受け取った方のお知り合いどうしが出会い、お店がとても和やかな空気に包まれました。
よもぎちゃんもぴったりのサイズで歩きやすそうにかわいく履いてくれてました。
写真が撮れずお見せできないのが残念ですが、とっても可愛らしかったです!

写真のブルーのベビーシューズはお孫さんへのプレゼントでご家族5人揃って受け取りに来てくださいました。

たくさんの笑顔とこんな温かな時と幸福な事柄に立ち会えて、とても幸せだな~と感じた1日でした。

こうなる。

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一枚革のバックをこしらえました。

この間ブログの『どうなる?』で紹介した、ただの革のトレーはバックの底になったのでした。

余計なデザインは取り払ってシンプルな構造にしましたが、無駄な素材(金具や芯材などなど)を使わなくても丈夫でしっかりしていて何年も使っていけると思います。
白い革は使い込むうちに風合いが出て、淡いベージュのように落ち着いていき、底に使ったショルダーは自然なしっとりとした艶が出て深みが増してきますので、その移り変わる過程も楽しめます。
名前入りの麻の布袋はバックを使う時には内側のポーチとして、クローゼットにしまう時にはカバーとして使えるようにしました。

たくさん使って自分だけのモノにしていっていただきたいと思います。

お知らせ!

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前回ご好評いただきました靴づくりワークショップがいよいよ11月に決定いたしました!

つくる靴は写真のムートンのブーツです。(革は数十種類のサンプルからお選びください 。ムートンは使わなくてもOKです。)
靴としてもルームシューズとしてもつくれますので、申し込みの際にどちらが希望かお伝えください。またスリッポンタイプも企画しています。詳しくはお問い合わせください。
2日間のみのコースになりますので、前回は時間が取れずに断念した方々もぜひぜひ参加してみてください。
お待ちしていまーす!

Order made

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1年程ほど前に注文を受けた靴が仕上がりました。

この方は左足首を靭帯損傷した事があるため、左足のみサポーターをした状態で足にフィットさせる点、それから、中度の外反母趾という点などを考慮してデザインを話し合い、フィッティングも何度か繰り返した結果、左右個々に型紙を起こして靴をつくりました。
特に、サポーターを巻いて固定した状態の足とそのままの足とでは10㎜近く差が出てくるため、つくり分けるのに苦戦しました。
この靴は外反母趾の部分も切り替えなど当たらないようにデザインし、袋縫いにして中底を入れずにした事もあり、軽く返りが良く、足への負担も少なくなるよう、その他たくさん思考錯誤してつくりました。

何足つくっても実際に足を入れていただくまで、不安がいっぱいですが、計算通りぴったっと合った時はほっとします。
出来上がった靴を履いた時の笑顔やいただいた言葉は、たくさんの苦労も全部ふっとんじゃうくらい嬉しいものです。次はブーツを・・・という話でしたので、どんなデザインが足に合うかまた話し合って考えたいと思います。

大変お待たせしましたが、長く履いて歩いていただけると幸いです。

Orthotics Society Orthotics Society

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先日、NPOオーソティックスソサエティーのイベントに行ってまいりました。

私の所属するこの団体は、足の機能や靴に関する研究を行い、足の障害予防や健康の増進に関する普及を図ること、そして子供の健全な育成を図る事を目的に多方面にわたり活動しています。

今回のワークショップの内容はパンプスに対するDYMCOインソールの作成、フットビューという足の計測機器を使用した足底圧計測の客観的な評価方法、変形性膝関節症に対するDYMCOインソールの作成という三部構成でした。(※DYMCOとは、何らかの手法を用いて歩行時の動きを意図的にコントロールし、スムーズでバランスのとれた状態に変化させることを意味しています。その人の悪いとされる動きを見つけ出し、身体はもちろん、靴やインソール、靴下など様々な方向から良い動きに変えていく技術です。)

どんなに身体やインソールなどに重点を置いても、履いて歩く靴がしっかりとした物でなければ何の意味も持ちません。このワークショップでは、靴の本来の目的である、歩行具としての靴の重要さをつくづく感じましたし、足の健康文化創造において、私がこれから靴づくりを続けて行くことの意味と役割を考えさせられました。また、今回のイベントは講演形式ではなくワークショップで参加型のものに近い構成でしたので、より得たものが大きかったように思います。

オーソティックスソサエティーでは全国各地で「親と子の健康広場」という、一般の方に参加していただけるようなイベントなども開催しています。子供の足の現状や生活の中での健全な足の育成教育の必要性など、日常ではあまり知る事が出来ない、足と身体の健康について触れるいい機会が持てると思います。

今後も出来る範囲でこのような活動に参加し、より多くの人に足と靴のいい関係について関心を持っていただける事を願っています。そして、ひとつひとつの小さな活動によってこの思いが広がっていき、ついには社会貢献へと繋がっていけばいいな、と思います。


NPOオーソティックスソサエティー
http://www.orthotics-society.or.jp

どうなる?

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ここ数日、何やかやと仕事などが重なり、忙しい日が続いてます。
11月に開催予定のワークショップの準備や注文(注文は入りだすと不思議と続けてきます。)、教室の生徒さんも増え、あれもれもと思うと、頭の中がいっぱいで目がまわりそうですが、ひとつひとつ出来る事から進めていきたいです。

写真のトレーのようなもの。
これから、何になると思いますか?
これは牛の肩(ショルダー)の部分の丈夫な革を、水に一晩浸し、柔らかくした状態で型にあて、成形し硬化剤で固定したものです。
もともと、オパンケ製法というの靴に使う技法で、私はバックにも応用しています。シンプルな構造ですが、軽くしっかりとしたバックがつくれるので我ながら気に入ってます!
写真のものは、私の使っているバックを見て、同じ製法の形違いでお願いされたものです。

どんな風に仕上がるか、お楽しみに。

The first one

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週一回、靴づくりに来ているKさんの初めての一足が完成しました。
また、HansABOワークショップの第一号でもあるため、私にとっても思い入れの深い靴となりました。

一工程 、一工程の作業が丁寧なKさんは、細かいところまで気の行き届いた手仕事をしていました。この靴の出来栄えは、最初から最後の靴磨きにまで手を抜かずに頑張った成果だと思います。
ワークショップでは初めて自分の手でつくった靴が出来上がった感動と、足を入れてフィットしたときの心地よさを心身共に感じていただけたと思います。
手づくり靴は完成して終わりではありません。履き込んでいき、その都度、修理やケアをして長く使っていってほしいと思います。

つくった靴を手にして撮った写真はすてきな笑顔でした。

次は早速、ベビーシューズづくりに取りかかっていますのでそちらも楽しみにしています。

 



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NEW!

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つくり途中だったベビーシューズが出来上がりました。

久しぶりにつくった新しいかたちです!

今回はストラップをキラキラにしましたが、緑とか赤とかビビットな色の革でコンビにしたバージョンもぜひつくってみたいです♪

ご注文お待ちしています!

今季終わりに。

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二年程前から企画していたサンダルが今年の(しかも夏の終わりに)ようやく完成しました。

一度はつくり途中で終わってしまうのでは・・・と思っていましたが、今年なんとか出来上がり、日の目を見る事ができて嬉しいです。
サンダルさんも役に立つモノに仕上がって喜んでいる事と思います。
つくり途中で眠ってしまう靴ほどさみしいモノはないですからね。

企画途中だったベビーシューズも現在こしらえているところですので、少しずつ進めていきたいと思います。

ちなみにこのサンダルの甲部分のストラップは取り外し出来るようにしました。ご自分の使い易いように、アレンジしてお履きください!

One day

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工房の壁に「自分の手で靴をつくりたい人、募集!」のポスターを掛けました。
不思議そうな顔をして前の道路を通る人が多かったので、少しは分かりやすくなったかしら。

今日はそんな工房で作業をしていたら、一台の廃品回収車が通りました。
黙って作業を続けていると、やっぱり聞かれました。

「壊れたミシンはありませんか?」

いやいや、みんな現役です。工房には、いつも使っているSEIKOのポストミシンの他に、以前職人さんから受け継いだ古い足踏みの腕ミシンが2台ほどあり薄暗かった事もあってゴミのように見えたのでしょうか?

足踏みミシンは靴の修理の時などに使い易く、大切にしているのですが、元々、電気系統がないためほとんど壊れたりせず、少し調子が悪くてもよく見ると一カ所ネジが緩んでるだけだったりして、自分でも直せちゃうのでとっても役に立っています。
それどころか、古い腕ミシンのが糸締まりが良く縫い目がきれいなんです。家庭用のミシンやポストミシンが水平釜なのに対して縦釜なのがいいようで、縦釜は釜の中で糸をぐるんと一回転をさせ、上に向かって糸を引く動きとなり、自然に締まって行く感じになります。動きに無理がなく革も痛めずにすむなんて、使い方さえ気をつければ至れり尽くせりのミシンです。

ですから、次に通る廃品回収屋さん、どうか声をかけないでください、ね。

それでは。
おやすみなさい、ディジィー。

My bag♪

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お惣菜屋さんの袋を原型に麻と革のバックをこしらえました。

フックにかけたら洋服みたい。
こんな感じのジャケット持ってそうです。
でもこれはバック。

ふわふわと軽い感じです。

浴衣で出かける時にも持とうかなぁ。

浅草の町

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靴づくりが他のものづくりと違うところのひとつに、一足の靴が出来るまでにとてもたくさんの材料を使うことがあります。
アッパーの革や底材として使う革やゴム・スポンジと、金具や糸・紐・マジックテープなどの他に、外からは見えない部分に必要な中底やシャンク・コルクなどなどたくさんの素材が必要で、それらの資材は月に1回ほど浅草へ出向き仕入れてきます。いつも使っている接着剤などは電話で注文して配送してもらってますが、革はもちろん目で見て購入したいものがほとんどで先日も横浜から浅草へ行ってきました。

靴づくりをはじめたばかりで右も左も分からない頃、問屋さんに行っては冷たく(?)あしらわれ、「そんなものは置いてない」とよく言われたものですが、何度も何度も足を運ぶうちに、
一見、下町のつっけんどんな感じのおじさん達にも狼狽えずに話してみると、とても親切でお話好きで、
「横浜からよく来てるねー」とか
「暑い中ご苦労さま。」とか
「新しい素材が入ったよ。」とか
「お嬢さんにちょうどいい道具が入ってるよ。」だとか
一軒一軒、ただ購入するだけでなく話が弾み、毎回、靴づくりに関する情報などいろいろと収穫もあるものです。私のような個人にも細かな注文や相談にものっていただけるお店も多く、温かい人のたくさんいる町です。

横浜にも昔は10軒近く靴の材料屋さんがあったそうですが、大量生産とともに、国産品が減り、靴職人も減ったことで、今では日ノ出町にある1軒ぐらいになってしまったようです。
ここ数年で、大切な靴づくりの道具のワニやキヤスリなどをつくる職人さんも高齢になり、日本の土地で、日本人の手によって、日本の職人のためにつくられた、使いやすい道具は浅草でも手に入れるのが困難になってきている状態ですので、今ある私の手に馴染んだ道具や職人さんから受け継いだ道具を大切に、長く使い続けたいと思います。

浅草からの帰りには、お世話になったモゲさんのところへ、ご無沙汰してしまったご挨拶と木型の注文をお願いしてきました。モゲさんは健康的に少し痩せられた様子で元気そうでしたし、近況報告もでき、ワークショップも変わらない様子でした。久しぶりの訪問でしたので、5年間過ごした日々が懐かしく感じられました。

写真はスエードのトートバック、こしらえました。
秋になったら使ってくださいね。

つぶぞろい

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教室に靴づくりに来ている生徒さんに、「地域で興味のある人を取材する」という学校の制作課題で、私の仕事を取り上げていただきました。
取材と言っても常日頃からの靴や足への思いや感じている事をお話しただけですが、自分の語った言葉が編集され、記事になった文章を読むと、改めて自分の目標とする仕事の大切さを感じ、それを真っ当したいという気持ちにさせられました。

残念ながら私は会場に見に行かれませんでしたが、展示会は学内、学外問わず大勢の方の来場があり大盛況だったようです。
私自身、今回の取材を受けた事で手づくり靴の在り方を思い返すための良い機会が持てましたし、 小さな工房の小さな仕事ですが、お役に立てて良かったです。
こちらこそ、ありがとうございました。

デザイン情報学科/コミュニケーションデザイン展
ー地域のヒト・地域のコトー

clover

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お店に着くと、靴の完成を待ちに待ってくださっていた生徒さん達が目を輝かせていました。

みなさん自分のはどんな風に仕上がっているのか、興味津々という感じでした。

自分で手がけた靴を実際に履いてみると、皆それぞれに喜びがあったと思います。

感動のあまり、大きな声でエステ中のお客様にはお騒がせし申し訳ありませんでした。

お店をお借りしたオーナーの方から後日いただいたお手紙では、「皆の楽しそうな顔を見てるだけで幸福な気分になれます。これからも、この仲間を大事にしていきたいので頑張っていきましょう。」という嬉しい言葉をいただきました。

限られた時間で一足の靴をつくってもらうには、下準備と仕上げで大変な事はありますが、いつまでも明るい生活が送れるよう、もっと自分の足と靴に対して関心を持ってもらうこと、手づくり靴に興味を持ってもらうこと、そして自分の足を知ってもらう機会になればいいなと思います。

何より、手づくり靴がわたしたちの心に齎す喜びは、はかりしれないほど大きなものです。


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カンセイ!

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百足サンダルが仕上がりました!

色とりどりの靴をこうして並べると迫力があり、引きつけられるような力を感じます。
一人一人の思いが靴にやどっているのでしょうかね。
一足一足、選んだ革の色はもちろん、厚みや柔らかさ、風合いによっても感じが違って出来上がっているので、みなさんに手渡しするのがとても楽しみです。

みなさんにお渡しする靴が仕上がったところで私、誕生日を迎えました。
私の今の暮らしを思い巡らすと、まわりのたくさんの人の支えがあるからだとつくづくと感じます。
いつも見守ってくださる人に深く感謝し、これからの一年も私らしく、のびのびと一日一日を送っていきたいと思います。

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アトリエに制作途中の木型や靴を置くための棚を取り付けました。

狭い部屋を有効活用するように工夫して、壁付けの棚にしました。
もう数ヶ月前から購入はしていたものの、一度試みて失敗し、なかなか時間もとれなかったため、随分日にちはかかりましたが、ようやく便利な棚が完成してほっとしました。
木材の加工などちょっとした大工仕事は大した事ではなくても、久しぶりにやってみると想像より手間と時間がかかりますね。こんな時のために、やっぱりバンドソーと固定ドリルがあったら便利だなぁ。
靴工房ですが、やれる事はなんでもやりたいので靴づくり以外の道具もゆくゆくはそろえていきたいです。
できる事からコツコツと!

お手伝いありがとうございました。

Baby shoe ¨紐¨

Baby shoe ¨¨
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ピンクのベビーシューズに続き、お次ぎは紐靴の注文をいただきました。
近頃、同じデザインのオーダーが続くことが多いです。
単なる偶然かはたまた・・・無意識で私がそうしてしまっているのか?
そうだとしたら、ごめん なさい。

でも、どんなに注文が重なっても、必ずひとつひとつ手づくりです。
注文を受けてからつくりま すのでお店に置いている見本の靴以外は、作り置きは一切していません。よく使うパーツなども あらかじめ用意している事はなく、履く足があって初めて取り掛かり、一からその靴を履いて歩く赤ちゃんの事 を思ってつくっています。
今まで注文を受けたベビーシューズはとてもたくさん(私にとっては)ですが、何足つくって
も、出来上がって名前を入れた靴を手にすると、初めてつくった時と同じ、幸せな気持ちでいっ
ぱいになります。
それは、この仕事をしていて良かったなぁ、と思う瞬間のひとつです。

こうして写真も撮りたくなってしまう程です。

 



風物詩

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毎年、包丁研ぎがつらくなってくると夏がすぐそこにあるのを感じます。

包丁はいつでも切れ味が良い状態にしておきたいので、だいたい週に2回程、砥石と荒砥石で研ぎ、青棒という研磨剤で仕上げますが、何本かためてしまうと大変!
始めの2、3本はしっかり研げますが、後半の数本は気合いと根性で乗り切ります。
このつらさに暑さが加わるとそれはそれは想像し難い恐ろしさなので、今年の夏はこまめに包丁を研ぐよう心がけたいと思います。


7月に入り、つり込みや金槌を使ったりと、力の使う作業の時は汗ばむくらいの気温になってきましたので、気持ちだけでも涼しくと窓辺に風鈴をかけてみました。
(ちょっと、気が早いですね。)

あと真夏は小さな扇風機に頼るのみ. . .


7月生まれなのに暑がりな私ですが、包丁研ぎにつり込みにグラインダーとミシンと・・・
暑さに負けず、靴づくりを楽しんで、この夏を乗り切ります!!

PINK baby shoe

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可愛らしい、ピンクのベビーシューズを2足こしらえました。
別々の方の注文ですが、偶然、同じ革のセレクトで同じデザインでしたので、並べて写真を撮りました。

私は昔から、くすんだ色が好きで、絵を描く時もパステルカラーは苦手で絵の具を何色も混ぜて、鈍く、質素な中に、美しい深みが感じられる色をよく使います。
靴も自分のものは地味な色が多いですが、工房で用意している革はあまり片寄りがないように意識し、みんなの創作意欲が湧くように考えて仕入れています。

趣味趣向はそれぞれですが、こういうピンクのベビーシューズを見るとやっぱりかわいいと思いますよね!

二人の女の子の元気な成長を願って・・・

Centi+Pade

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日曜日の大倉山でのワークショップ、「手づくりくつ」は無事に終了しました。
5月から始まって4回でここまでカタチになりました!最終日は、ようやく靴らしくなってきて、足を入れてみると、そのフィット感と形になった喜びとでみなさん素敵な笑顔でした。後は底付けをし、仕上げをしてお渡し致します。
今回の百足サンダル(型紙がムカデのようであることから)は同じデザインで作っているのに、選んだ素材によって個性豊かに仕上がってきています。またインソールには思い想いのメッセージが描かれ、中には、コラボしたABOixiaのサインとワークショップに参加したみんなから直筆のサインを集め、一足の靴へたくさんの思いを詰めた人もいて、私も感動させられました。
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Bandanna?

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これは何でしょう??
(サボテンみたいなのにひっかかってるやつ。)

革の端切れをひっぱり出してきて、仕事の合間にちゃちゃっとこしらえました。

実は、首の傷跡の保護とハゲ隠しのためのデイジィーのバンダナでした。


もうすぐお散歩復帰しますからね。


これなら暑くないでしょう?

Fitting Model

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注文靴の場合も手づくり靴の教室の時もまず、フィッティングモデルの制作をします。
フィッティングモデルとは本番をつくる前に違う革でイメージを形にしたり、本物と同じように裁断し、ミシンをかけ、つり込みをし、実際に足入れをしてフィット感を確かめるための靴です。二度手間で面倒だと思うかもしれませんが、この段階で足に合わない箇所や微妙なラインなどのデザインをチェックし、型紙を修正しますので、一足の良い靴をつくるためにとても重要な工程となります。
足を細かく計測して作っても、一度で完璧なことはほとんどありません。
形のとりにくいデザインの場合はあらかじめ、かなりラフに作っておき、足に合わせながら形を決める場合もあります。
フィッティングモデルは本番の靴をより完璧に近づけるための靴ですから、本物のように厳密につくることに重きをおくより、一度、形にしてからも切ったり、つけ直したり、できるだけ自由自在にできた方がいい場合が多いです。
例えば、このモデルは次回フィッティング予定の方の靴ですが、クロスストラップはミシンをかけずに取り外しがきくように接着にすることで、足に合わせて角度や長さを容易に変える事が出来るように作っていたり、ストラップの留め具にはマジックテープを使っています。
ただし、
もちろん、いつでもラフにつくっておけば大丈夫!なんてことはありません。履き口の広めの靴やタイトにつくりたい場合などそれぞれの事情に応じて、裏革を張り、カカト芯や先芯を入れてつくる時もあります。

その時々に合わせて、思考し手を動かす。

これが、分業でなく、ひとりの手でつくるからこそできる仕事です。

Deigy is drawing Card

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工房の番犬&看板娘のデイジィーが帰ってきました!


先月は手術のため入院で、しばらく体調も万全ではありませんでしたが、今ではすっかり元通り、食いしん坊で元気になりました。
デイジィーは私が15才の時にこの家に来てから、ずっと一緒に暮らしてきました。
出産経験もあるので貫禄があり、頼り(?)になります。

デイジィーは、
小さい犬にはえばります。
すごく小さい犬は相手にしません。
大きい犬には近づくのを待って脅かします。
猫には遊ぼうと近づいて顔をひっかかれます。
ひとりの時はとてもさみしがりやです。
この時も膝に乗せるようせがまれました。
人の膝の上に座られると全然仕事になりません。犬が机に向かい私が後ろの状態になります。手を伸ばしても何も出来ません!

変わりに靴づくりしてくれればいいのですが・・・

いつかあなたが工房へ来る時も、デイジィーはしっかり番犬を果たし、一生懸命吠えると思いますので、覚悟して遊びにいらしてくださいね!

Fit!

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小物九つ、こしらえました。

右上の茶色のカードケースはパスポートを入れる、調度よい大きさで使い易いケースがないとの事で注文を受けました。
近頃、このカードケースを含め、靴づくり以外の仕事がいくつか入りました。
みなさん、使い易くて丈夫でしっかりした自分の納得のいくものってなかなか見つからないようですね。カードをいれるケースやバックでさえも自分の身体や生活スタイルに合ったものが見つからないのですから、特に、靴の場合は、人体の中で最も複雑な器官のひとつで、片足に26個の骨があり、全身の骨のうち4分の1が足にある複雑な構造である足に合わせる靴が、既成靴でジャストフィットしないのは当たり前のことですよね。

足に靴を合わせ、歩きに靴を合わせることは、日々の暮らしでとっても大切な事です。

足を思い、暮らしを考えてつくった靴で歩く毎日は、心身共に気持ちいい日々になりますよ。

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工房に新しく色とりどりのモカ糸が揃いました。
あまりにきれいな色でしたので写真に撮ってみました。
このモカ糸はナイロンの糸にロウが引いてあるため丈夫で作業性にも優れていて、手縫い靴や手縫いのバックを作る時にはとても便利な材料です。糸は他にも玉糸を好きな太さに縒ってチャンといわれる松脂を塗って作る方法や微妙な色を出したい時は染料で染める場合もありますが、通常はこの糸を使って作っています。何より、強度は抜群に良いし水や摩擦にも強く、安定性のある素材なので安心して使えます。手縫いの際の糸の始末は、23重に方結びをするため段差が生じますが、この糸なら結び目を火で炙り溶かしてカナズチで叩いてあげれば簡単に滑らかになります。
ただ、あまり色の種類がないのが以前からの悩みでしたが、先々月、大桟橋で行われたビーズのイベント会場で偶然目にし、きれいな色を取り寄せる事ができました。
物づくりをする上で、優れた素材を適宜に使用する事はとても重要な事ですので、良いものづくりをするため、日々探求していかないといけませんね。
新しい素材を見ると、わくわくして、どんなものを作ろうか、早く作りたくてウズウズして、目前の仕事を放り出し、別の今やりたいと思ったものを作りたい!という衝動にかられる事があります。素材を見て、ここまで興奮してしまうのは私だけかもしれませんが、ワークショップの生徒さんやオーダーの方々も素材選びはとても楽しいところですので、とことん迷って、たったひとつの自分だけのものを作りましょう!

Sixtieth Birthday

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気品のある赤色のバックをこしらえました。

この「赤」のバックには特別な意味があります。それは、私がいつも、とてもとてもお世話になっている方(穏やかでたくさんの人に愛される方です)の『還暦』のお祝いのためのものでした。還暦のお祝いには一般的に赤い身につけるものを贈りますが、そういえば、「なぜ赤なんだろう?」と思ったことありませんか?
当たり前に思っていた風習もよく考えると知らないことが多いもので、調べてみました。
日本では産着に赤色が使われていたため、60年で再び生まれた年の干支になり、生まれた時に帰るという意味でこの習慣があるそうです。また、西洋では 日本と違い、お祝いにダイヤモンドを贈ったりするそうです。 人生の節目に「赤いちゃんちゃんこ」を着たり、赤いものを身につける習慣は日本だけのものなんですね。
今度お会いする時に、このバックをお渡し出来るのがとても楽しみです。喜んで使っていただけるといいなぁ。

さぁ、明日は出張ワークショップ、頑張ってきます!!

あそぶ、つくる、くらす

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本屋さんでプロダクトデザイナー関連の本がたくさん並ぶ中、偶然、吸い込まれるように手に取った本といい出会いを感じました。
この本の著者、五十嵐威暢さんはデザイナーとして国内外で25年活動後、つくることの意味をもう一度考えたいと思い、彫刻家に転身し、米国から帰国後、三浦半島の秋谷に住居とアトリエを構え活動を続けている方です。
 
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「あそぶことも、つくることも、くらすことも古代からの人の営みであり、特別なことではない。これらのことは生きていく上で自然に行われてきたことで、互いに連携したひとつのことである。
分業化が進んだ今日、基本的にひとつであったものが、バラバラになった感がある。人は遊びの心を忘れ、つくる機会を失い、くらしさえもが既製品化されて、それらを買うという行為の中に組み込んでしまった。
人生はもっと刺激的であり、楽しいものであることを見失っているように思う。
僕のぼくの彫刻家としての活動は、『あそぶ、つくる、くらす』を、ひとつのものに再構築すること。
それは大人にとっても極めて大切なことだと思う。」

この「まえがき」を読み、この一冊の中に今の私が探しているであろう言葉が見つかるような気がしてすぐに本を購入しました。
本文中にはこう書かれていました。

「贅沢なくらしが、豊かであるとは限らない
 むしろ反対のことが多い
 
 素朴で、自然で、美しく、やさしいものに囲まれる幸せ
 モノはきっかけにすぎない
 意図しない普通の営みの中に
 あるいは、常識を超えた次元の中に真実が微笑む
 
 子どもたちがそうしているように
 人はあそぶこととつくることを通して
 いつのまにか自由を獲得し、豊かなくらしを手に入れる」

この本の中では、他にも、五十嵐さんの仕事とくらしに対する考えや生き方、それに取り組む、強く、かっこいい姿勢が語られていますので興味のある方は読んでみてください。

『あそぶ、つくる、くらす 五十嵐威暢・著』
http://www.mh-unit.com/designshop/cdrom.book/asobu.html

Tic tic...

Pasted Graphic 6
 
日曜日のワークショップの経過です!
みなさん緊張する革の裁断が終わり、ほっとしたところで意外と大変な手縫いの段階にきました。今回の靴はミシンは使わず、全部手縫いでアッパーと底付けをしますので根気のいる作業が続きます。穴の数が合わなくなって苦戦したり、ステッチがきれいに出るように気にしてる方もいましたが、残りは宿題にしましたのでちょっと手の空いた時や仕事が終わった後の気分転換に頑張って縫ってきてくださいね。

一見退屈そうな作業ですが、私はこの工程が結構好きです。始めは平面だったものが縫っていくうちに自分の想像した立体になる喜びがあり、また良いものをつくりたいという意欲が自然と溢れ出てくる手仕事です。
私は自然と調和のとれたこういう時間を持ち続ける事、純粋によい仕事やよい暮らしだと思えることを貫き、分かち合い、そして、それをいつまでも続けていいけたらいいなと思います。

 

Kid’s Shoe

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子供靴を二足こしらえました。
これは5歳の女の子のシューズです。ひも靴はチョウチョ結びの練習用にとの事でした。

写真は完成ではなく、注文靴は中敷へ手書きで名前を印字し、インソールパッドを調整してから、ようやくお渡しとなります。
注文靴にはHansABOのロゴを靴に入れない代わりに、その靴を履く人の名前や好きな言葉などを入れるようにしています。それはHansABOは靴のブランドでもショップでもなく、注文された方と一緒にものづくりをしていると思っているからです。ですから注文された方には自分の足にはどういう形や素材が合うかご自分でも考えていただき、歩き方や痛くなりやすい所など普段歩いていて感じる事を「どんな小さな事でも話し合い、つくり手と履く人が一緒に考える。」そういう意識を強く持っていただけるほど、心地よく、使いやすいものづくりが出来ると信じています。私はそのお手伝いをしますので、みなさんには、自ら試み、考え、ワークショップという『場』をどんどん生かしてもらいたいと思います。


 
 

FURNITURE

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工房で使っている家具 (ウェブサイトの写真に載っている古材とアイアンの棚)のお店に行ってきました。こちらのお店はインドネシアの家屋で使われていたチーク古材を使っていたり、アイアンも素材を研究し、鉄の持つ強く、物静かで、素気ない孤高な雰囲気を十分に引き出したこだわりのある家具づくりをしています。そのため、ひとつひとつ木目の感じや鉄の質感などが違い、目で見て確かめて購入したく、実際にJR横浜線の成瀬まで足を運んでみました。

お店の中に入るとチーク古材の家具の他にも手づくりの雑貨もたくさん置いてありました。
お店の人はいないのでどうしようかと思いましたが、ちょうど良く店内をじっくり見ることができ、一通り見てから呼び出し用の小さいベルを鳴らしました。
奥から小柄な女性が出てくると一気にお店の中がふわ~と明るくなった感じがしました。お話をしたのは少しの間でしたが、物に対する暖かさと人への優しさが伝わりました。丁寧にいろいろ見せてくださったおかげで、よい買い物が出来ました。今回購入した物も使い込むうちにもっと味わいが出てきて、どんな表情になって行くのかとても楽しみです。

帰りにはわざわざ遠くから歩いて来たからと、汗を拭う手染めのハンカチまで添えてくださいました。
このお店のように、いつまでも居たくなるような、遠くてもわざわざ来たかいがあったと思ってもらえるような工房にしていきたいなと思いました。
今度工房に来た方は、ぜひこの家具も見てくださいね。

 

Branch shop

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大倉山にあるixia[手づくり靴・ワークショップ]5/11から始まりました。
5月と6月の第2・第4日曜日13:30~開催していますので、ぜひ遊びにいらしてください。教室の見学の方も大歓迎です。手づくり靴に触れられるよい機会ですので、興味のある方は気軽にお店に寄ってください。お茶を用意してみなさんをお待ちしています!

HansABOは初めてこちらのお店で教室を開いてから、あっという間に一年がたちました。自分ひとりで教室を始めたのはイキシアが初めてで、思い起こせばいろんな事がありました。最初は不慣れで、迷惑もかけ、助けられ、なんとかこれまで続けてこれました。いろんな思いがありましたが、一足の靴が出来上がって、手にした時のみんなの笑顔を思うと、また頑張ろうという気持ちでいっぱいになります。ここでも「靴づくり」という場を通して、たくさんの人とのいい出会いがありました。

Work space start!

今までお世話になった方々やご自分の靴を注文された方、大切な人への贈り物として靴を注文された方、それからワークショップに参加された方など、私がこれまで靴づくりを続ける事が出来たのはそういったたくさんの人の支えがあったからです。
その感謝の気持ちとこれからもいい関係を築いていきたいという気持ちを一枚の紙に込めて、みなさんにお手紙を書きました。 表には短くですがひとりひとりに言葉を添えました。
ご無沙汰の方はどうお過ごしか、赤ちゃんはどれほどすくすく成長しているか、足を痛めている方の調子はどうだろうか・・・
いろんな事を想像して書きました。
ひとりひとり思いおこして。

この想いが手紙の届いた方へ伝わるといいな。

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My First shoes

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HansABOのホームページができ、どんな事をやっているのか、ようやくみなさんに見ていただけるようになりました。
今までに「ホームページは?」と聞かれ、その都度「もうすぐ・・・」と答えたの事は何度になるでしょう。パソコンはいつまでたっても苦手で、一針一針ミシンをふんでる方が性に合っていますが、自分が好きになれるような空間をつくるため、出来るところからコツコツ始めていきますのでよろしくお願いします。

写真は私が始めて手でつくった靴です。
この一足が出来るまでの過程と完成した時の感動は絶対忘れません。それから今もなお大切に履き、さらに愛着の湧くものになっています。ものづくりを通して、自分自身と向き合い、たくさんの人と分かち合い、豊かな暮らしとは何か考えていきたいと思います。
 
  MAY THE GREAT SPIRT BE WITH US ALL.   「虹の戦士」より
 [偉大なる精霊が常にわれわれとともにありますように。]