2011

紹介します。

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気が付けば今年ものこりわずか、、、

年が明ける前に紹介しておきます!
新しい工房犬のテンピです。
ジャックラッセルテリアで現在、生後5ヶ月の女の子です。
ちょっとビーグルに似ています。
可愛い顔とは裏腹に筋肉隆々で垂直飛びと、追いかけっこが得意な、元気な子ですよ♪
みなさん可愛がってやってください。

わたしは只今、子犬から色んな事を学んでおります。日ごとに大きくなって、命は素晴らしいものだなと感じています。
立派な看板娘になってくれる事を祈っています。

Blue Denim

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ベビーシューズ親子教室をしました。
来年生まれて来るお子さんにファーストシューズを作りに来てくださいました。お二人目は男の子の予定だそうで、お姉ちゃんの時とはまた違ったデザインでデニム風の可愛格好イイ靴が出来ました。Nさんはご自分の靴も何足か作っているので作業は手慣れたものでちょっと時間は推しましたが、無事2日間で完成です!
お母さん譲りで、はさみを使うのが上手なことこちゃんは用意してあげたポケットに自分のアイディアで革でリボンを作り、さらに紐をつけ、可愛いネックレスをつくりました。
子供の発想力や手の使い方には本当に驚かされます。「こうしたい。」というアイディアが自然と生まれて来てモノをつくる純粋さは、私達大人も忘はいけない、人として大切な力だと思います。頭で考えるんじゃなくて手を使って考える。これって楽しくて気持ちいい事ですよ。
わたしもことこちゃんから学びました。ありがとう!
Nさんは美味しい焼き菓子を工房へ届けてくれている方で、ことこちゃんがおなかにいる頃からのお付き合い。ガツガツするんじゃなくて、じっくり、自然にそれから丁寧に、想いを込めて、そんな言葉がぴったりの素敵な方です。

さくらいろのモカシン

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インディアン・モカシンといっても、みんなが良く知っているローファータイプだけではありません。北米のインディアンの居住地域によって、様々なスタイルのモカシンがあります。
ブーツタイプもめずらしい事ではなく北部の方の部族では多く履かれていたようです。
今回ワークショップで出来上がったブーツ・モカシンも製法や構造などよく考えられていて、さらにオパンカ製法(しかもクロスステッチ!)で踵回りもしっかりと作っていました。
誰もが1足目の靴だとは思わないでしょうね。奥さんのために一針一針、丁寧に縫っていました。
しかも出来上がるまで、奥さんには見せないというこだわりよう。夜な夜な手仕事だったのでは、、、
私はついつい、1足目からこんなに手の込んだ靴を勧めてしまって、少し反省しております。でも無事に出来上がって、喜んでもらえて手を抜かずに作った甲斐があったと思います。やっぱり何事も途中で投げ出さずに、最後までやり抜くと気持ちがいいです。
今はご自分のビジネスシューズを作ってますから、早く仕上がって履けるといいですね。
こだわり過ぎに注意!ですが。


 
 

Room Shoes Workshop

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今月27日の日曜日、1日限りでルームシューズ作りの教室を開催することになりました!
毎年この時期になると足下が冷えてきて、去年のルームシューズを出してみるのですが・・・
布で出来たルームシューズは一年で破れてしまってたり、糸がほつれたり、汚れが気になったりして、結局また気に入ったルームシューズを急いで探さなければならない(しかも全部、私には大きい)という事を繰り返してました。
もっとしっかりしていて、サイズもちょうど良くて、毎年寒い季節を楽しみに履けるようなルームシューズがあったらなぁと思って、急遽企画しました!
今回はスエードとインソールにふかふかのムートンを使って作ります。色は6色の中から選んでくださいね。1日で終わりますので、靴作りに興味のある方もこの機会に体験してみてください!
同じ製法で作った私が工房で履いている4年目のムートンブーツもまだまだしっかりしていますから、長持ちすると思いますよー。
申し込み締め切りが近いので、希望の方はお早めにご連絡ください。ご家族やご友人との参加や、大切な方へクリスマスプレゼントとしてもいいかもしれませんね。
詳しくはEventのページに載っています!

当日のワークショップでは、時々靴作りに参加してくれている「コバッケン★」さんのほっと幸せになれる美味しい焼き菓子を用意して、お待ちしていまーす。

フリンジブーツ

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デイジィーが最後に完成を見た、フリンジ付きロングブーツのオーダーが出来上がりました!
ながーくお待たせしましたが、昨日偶然、電車でお会いした所
「インソールの感じが良くぴったりでした!」
と嬉しい言葉をいただきました。良かったぁ。
このブーツで3足目のご注文(ロングブーツばかり)になりますが、もともと、指先の蹴り出しが弱く、特に左側の方が内反足なので、体重が親指側の前方へ移動し易くなるよう調整したインソールを作製して入れました。左右差はどんな方でもあるかと思いますが、こうしたインソールの調整で随分歩き易くなったり疲れにくくなる事もあります。
足に合わせたオーダー靴は難しいですが、毎回勉強になり、喜んでくださる方がいると思うと、少しずつでも続けていきたいと思います。
このブーツ、インパクトがあるので、フリンジに飽きて履かなくなってしまったら悲しいという事で、ちゃんと取り外せるようになっているんですよ。

デイジィーありがとう。

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工房には犬好きの方がたくさんいて、おかげさまで家のデイジィーもみんなから嫌われる事無く今まで工房の看板娘を果たす事ができました。
13年と7ヶ月の犬生でした。
眉間にしわの寄った可愛くない顔。と思っていましたが、13年という月日は長く、いつの間にか本当に大切な家族の一員でした。頭の良い子で、何でも出来ちゃって、人の気持ちが分かる優しい子でした。4匹の子を産み、とても立派なお母さんでした。
靴をつくっている私のそばでいつも見守っていてくれましたね。私が今こうしていられるのはデイジィーがあっての事だと思います。
もっと散歩に行きたかったとか、美味しいもの食べさせてあげたかったとか、もっと一緒にいたかったと想われてなりませんが、いつか私の中に元気なデイジィーが戻ってくるような気がして亡くなって尚、今でも支えられています。

3週間の間、ブログに書く事も出来ずお知らせするのが遅くなりました。
こんな私の話を嫌な顔せず聞いてくださった、生徒さんやお客さん、ありがとうございました。

デイジィー
たくさんの幸せと喜びをありがとう。

2Days Workshop

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第一日目は半袖でも「暑い、あついっ!」と言いながら始まった体験ワークショップ。
HansABOの工房で行うのは初めてになる靴作りの短期教室を開催しました。
今回参加の方々はとっても手が器用で、初めての方も順調に仕上がり、最終日にはみなさん無事に完成して、履いて歩く事が出来ました。その頃は長袖シャツも心地いいくらい秋の陽気になりさっそく出来たての靴を履いて散歩にでも出かけたくなるような、丁度いいタイミングでした。
いつものワークショップとは違って、みんなで、よーいどん!でスタートして同じモノをつくる事も一体感が生まれて面白いものですね。隣の人のつくり方を見て、自分も手直ししたり、参考にし合ったりして、日曜日らしい楽しいワークショップとなりました。
また絶対に企画したいと思います。
今回参加出来なかった方も次回はぜひ、一緒に楽しい時間過ごしましょう!




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葉っぱのベルト

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近頃、ワークショップでは小物作りを楽しむ人も増えてきました。
みなさん思い想いに心に描いたモノをカタチにしていて、次はこんなモノつくりたい!とか靴をつくったお揃いの革でバックをつくりたい!とかお世話になっている人にプレゼント。などなど、普段の生活の中の『手づくりのある暮らし』っていいなと思います。

写真は生徒さんが自分の好みのバックルを選んできて、以前に作った靴とお揃いの革で制作したベルトです。私の想像を遥かに越えてこだわりの一品となりました。
葉っぱモチーフの穴飾りはよく見ると3箇所オレンジやゴールドにカーキと違う色の葉っぱが混じり合っていてとっても素敵なベルトに仕上がりました!
Kさんに似合いそう。。自分でデザインもして作ったのだから当然かな。
早く愛用している所を見てみたいです。
ワークショップで、それぞれの作っているものを中心に話が花が咲いている様子はとてもいい雰囲気で、こういう工房を、そして空間をつくって良かったな。と思わせてくれる瞬間でした。これから、もっともっと楽しい場所にしていきたいです。
明日は、工房での初めての靴作りの体験ワークショップです。初めての方にも2日間で『インディアン・モカシン』が出来上がるイベントなので、楽しく有意義な時間を過ごせるように頑張ります!
 

Wine Sandal

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秋にもまだ間に合うワインカラーのサンダルが出来上がりました!
サンダル初挑戦のKさん、思ったより大変でしたよね。

「おちゃのこさいさい」という言葉があるけれども、モノづくりというのは頭で考える程単純じゃない事がたくさんあります。さらに手作り靴ともなれば、人の数だけ形が異なるモノなのだから、それはもう頭で考えているだけでは立派なモノは出来上がりません。手を動かしてあれこれやってみるしか無い事もしばしば。
最近、『折り紙』の花(名前がわからないのですが。)の折り方を二種類、祖父から教わりました。
小さい頃は折り紙の天才じゃないかと思っていた私ですが、久しぶりにやってみたもののなかなか上手く出来ず、ちゃんと出来上がったのは3個目ぐらいかな。一種類が出来るともうひとつがあやふやになり、また手を動かしてあれやこれやとやってみると出来上がる。忘れてしまいそうだったので、明くる日もう一度折ってみると、手が導いてくれ、ちゃんと出来上がるものです。童心にかえって手を動かしていると頭が柔らかくなって、不思議と色んなモノがどんどんつくれるような状態になります。
たかが折り紙だけど、モノづくりで行き詰まった時にはやってみると頭の体操になる、ちょっといい発見でした!
(さっそく私は折り紙を大量購入。)

Blue Sandal

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ワークショップでは夏物のサンダルも出来上がっています。
2011年の夏に間に合った方達のクツをアップしていきます。

まずはブルーのサンダルから。
最初のフィッティングモデルでは足をあおると足と靴とが離れるのが気になり修正してつくりました!踵はなくても履き口が深いのでパタパタしません。
秋までながーく履けるサンダルですね!
つま先のハンドステッチがご本人のこだわりです。

話は変わりまして、もうかれこれ5年間、恋い焦がれて探している小型の箔押し機。
今回思うような機械を見つけたので、ついにこの日が来たか・・・!
と興奮していましたが、活字を組み込み式にしたものは使えないようで、なかなか思うようにいかず、今回も断念。組み込み部分を先に作ってから機械を探すべきなのか、手作り仲間を集って、機械屋さんへ作ってもらうべきかと、またまた悩んでふりだしに戻ってしまってます。

いつか手に入れるその日まで夢見てクツづくりがんばります。

初出展してきました。

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赤レンガ倉庫での展示即売会はおかげさまで無事に終了しました。
ご来場いただいたみなさん、購入していだだいたみなさん、それからお手伝いしてくれた方々、ありがとうございました。
HansABOとしては初めての出展でしたが、直接みなさんとお話できたり、靴仲間さんともごあいさつできたりといい経験となりました。
手作り靴を手に取っていただいて、足に悩みを抱えていて興味のある人が多い事や、まだまだ、「靴って自分で作れるんだ!」と驚いていた人も多く、これからもっと手作り靴がみなさんの生活の身近なコトガラとなるといいなと感じました。それから自分のつくったモノを通して社会と人とつながっているって素晴らしい事だなと思いました。
早速、興味を持っていただいた方の中には、インディアン・モカシンのワークショップで気軽に靴作り体験をしていただく事となりました。
こちらのイベントは910月に開催予定ですが、詳しくはまた後日アップ致します。

あ〜てぃすとマーケットin赤レンガ倉庫

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いよいよ関東も梅雨明けですね!
!!
私の季節、到来です!!?

さて、724日日曜日、年に夏と冬の2回横浜赤レンガ倉庫で開催される「あ〜てぃすとマーケット」に出展する事になりました。
今回が初参加です。
どんな様子か少々不安はありますが、ただいま、せっせと準備中です。
ベビーシューズの新しいカタチやインディアンモカシンなどを展示予定です。革雑貨やアクセサリーなども販売します。
モノづくりが好きな人、手づくり靴を見てみたい人、私に会いたい人(いないか。)など、お時間あったらぜひ遊びに来てください!
HansABO24日(日)11時〜18時半のみの出展になりますのでよろしくお願いします。
ブースNO.25です。
お待ちしていまーす。

へいわのモカシン

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履いた瞬間、「シュポッ」っと心地いい音を立て、黄色いモカシンが出来ました!

モカシンを作るのは2足目のKさんは、前回の靴から改良点も出してさらに良い仕上がりとなりました。紐にはひと手間かけて、共革を使い革紐を作りました。
はぁ~っと、ため息が出るほど上手ですね。

ワークショップでは、週に一度の靴作りが、いつの間にか生活の一部になり、日常の疲れや憂鬱さえ吹き飛ばしてくれる、みんなの力の源になっているような気がします。
いま、自分の目の前のモノと人と向き合って、手と頭と時には感覚を使って、何かを手作りする事で私達は元気を手にします。
そこにはたくさんの笑顔があるし、これはまぎれもない事実です。

気分がすっきりしない時こそ、つくろう!
そして、楽しもう!!

そんな風に思える今日この頃です。

Short Boots!

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ワークショップで、おしゃれ~♪なショートブーツが完成!

かっこいいっ!!!

これからの季節は履き口を折り返して、スエードの部分を見せて履くことも出来ます。
Iさん、初のオシブチ体験に苦戦していましたが、さすが、何足も作っているだけあります。
次は、今まで作った靴をたくさん持って来られたので、ひとつひとつ修理、頑張りましょうね。

伊達襟

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久しぶりにベビーシューズの新しい形が出来上がりました!

着物の「伊達襟」をイメージした、革と革が重ね重ねになっているデザインです。
おばあちゃんの和服姿が懐かしい。

このデザイン、ずいぶん前から考え始めていたのですが、型紙を作ってはイメージと違うなぁと思い、修正に修正を重ね、フィッティングモデルも作ってはやり直し、そんな事を何度もやっていたら、日の目を見るまでにかれこれ3年ぐらいかかってしまいました。良かった出来上がって!

拘って考えたので、見応えもあるブーツですが、見た目だけじゃありません。
履き口は写真のようにしっかり広く開き、マジックテープで止める仕様なので、履かせやすくて脱げにくい安心なデザインになっていると思います。

写真の靴はヌメ革で作ったのでカジュアルな雰囲気ですが、つるんっとした革で作って上品な感じのブーツに仕上げてはどうでしょうか?

さっそく、12月生まれのお子さんへ13㎝の注文がありましたので、今年の冬が楽しみです!
(これから夏なのに・・・)Pasted Graphic 168

みなさん、ありがとう。

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年に一度の工房「Open Day!」は心地いい季節どころか、梅雨入り、さらには台風まで呼び起こすという大変な雨女っぷりをみせましたが、そんな天気を感じさせず、たくさんの方がいらしてくださいました。

中には千葉の方からワークショップへ参加に来てくださった方や、新旧のワークショップメンバーや靴作りの仲間、全く違ったお仕事をされている方々とも楽しい時間を過ごす事が出来ました!

生徒さん同士も以前の職場と同じ会社に勤務していた事が発覚したり、初対面同士なのに10年ぶりの同窓会のように盛り上がっていたり。
「靴作り」を軸にした集まりという事もあるかと思いますが、みなさんそれぞれの思考や趣味などどこか共有する所があり、偶然のような必然のような不思議な会になり、主催した私ではありますが、面白いものだなぁと感じました。

昨年から2度目の開催となりましたが、これからも続けていきたいと思います。
今回は雨で来られなかった方もまた来てくれるといいな。

Pass case

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外はぴゅ~ぴゅ~風が吹いております。
洗濯物が飛んでしまいそうなこんな日、最近多いですね。

さて、昨年から恒例イベントになりつつある工房のOpen Day!が来月開催決定いたしました!!
5月29日、日曜日の11時からいつものワークスペースを使って行います。

当日のみの特別企画で、気軽に出来るワークショップの参加者を募集をしています。

イタリアの植物タンニン鞣しの革とボタンを使って、チクチクと手縫いで仕上げるパスケース作りです。私も毎日suicaを入れて使っていますが、自然にだんだんと艶が出てきました!制作時間は30分程度ですので気軽に手作りを楽しんでいただけると思います。
早速、何名か申し込みがありましたので、 ご興味のある方はお早めにご連絡ください。
現在制作中の手作り靴も手に取って見ていただけたり、ベビーシューズの受注や、昨年同様、午後はBBQも行いますよ!

梅雨入り前の心地いい季節に、みなさんと楽しい時間を過ごせるよう願っています。
 

♥♦♠


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靴作りワークショップでは春にぴったりの靴が出来上がっています。
実はちょうどいい時期を待っいたのですが、、、
ライトグリーンに赤いステッチという独創的な組み合わせで、Gさんらしいサンダルが出来ました!
よく見ると中敷きにはハートやスペードやダイヤなどがたくさん散りばめられロマンチックな感じになりました。
あれ!?トランプのあとひとつって何だっけ?
最近自分では思いつかないような色彩感覚で素敵な一足を作られる方を多く目にします。
作る人、選ぶ人が変われば、それぞれの想いがつまって出来上がる世界にったったひとつの靴は十人十色に染まりますね。
あ、大事な物忘れてました。クローバーでしたね!

靴作りを通じて、みんなに幸せの四葉のクローバーが届きますように。。。

さくら

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東日本全域に被害を及ぼした大震災から、もうすぐ一ヶ月が経とうとしています。
これまでの生活を振り返り、考える事がたくさんあり、何を発言するべきか悩んでいました。
何不自由ない事があたりまえのように感じていた暮らしが一変し、被災地では尊い命が失われ、また家を失った多くの方々が避難所生活をされています。
そんな中、「明日も頑張ろう。」と思えるようになるために、衣食住はもちろん、普段の生活の中に既存する文化は大切な事だと思いました。
私は靴をつくる事で人と人との繋がりを豊かに感じていますが、
被災された方々にも人々との繋がりによって笑顔が戻るよう心から願っています。

写真は4月から幼稚園で履く「ちさき」ちゃんの靴です。
春のさくらをイメージしてつくりました。
この靴を履き、元気に歩いて登園する姿を楽しみにしています。

ファーストシューズ

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これから生まれて来る赤ちゃんのためのモノを手作り出来たらいいなぁ。」
そんなあったかな気持ちを持って、ご夫婦揃ってベビーシューズを作りに工房へ来てくれました!
おなかの大きい奥さんのために作業はご主人中心で4回で完成しました。素材選びもお二人で話し合って決めました。次に取りかかっているのは、奥さんが赤ちゃんを連れて、元気に歩けるようにモカシンのブーツを作っています。

男の子だそうで本当に楽しみですね。
健康で元気な赤ちゃんが生まれるよう願っています。

伝説の靴!?

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もうすぐ靴歴3年!になるKuroさん制作のブーツ。
お世話になっている方へプレゼントとして作られました。初めて人のために想いを込めて作った靴ですので良い記念になったことでしょう。
「歴3年」ともなるとだいたいの靴の制作工程が分かってきますので、難しいデザインでもかっこ良く仕上がりました。ある人の足に合わせるという事は、自分の足とは違いフィッティングチェックも難しく、デザインの相談や素材選びなど思考する事が多かった事と思います。
木型から靴を抜く時にはヒールがまるごとはずれたり(こんな事は私も初めてで焦りました。)、最後の最後には補正の革が靴の中にひっついて取れない!なんてアクシデントもありましたが、そのぶんだけ、伝説をつくった靴として心に残りましたね。
中敷きには『*Thank you*』の文字を入れ、思いが伝わる手作りの贈り物となりました。
長く愛用してもらえるといいですね。

ほかにも、工房では続々と作品が出来上がっていますので、また随時紹介していきます。

茶箱

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自らの手で足と対話して作るからこそ、自分に合ったクツが出来るんです。

私は足に問題があり既成靴では足に合わせる事が出来ずに深刻に悩んでいる方のお話を聞く事も多く、注文靴が現代の生活に必要不可欠である事を感じ、日々、思考して注文靴を作っています。自分の技術によって、医師にかからなくてもよい生活を送る事が出来たり、その人々の笑顔が見れるたらそれはとても嬉しい事です。この事で自分の製靴技術の向上にも繋がるし、毎回新しい発見があり、良い勉強になっています。
ただし、それためには、使い手が共にひとつのモノを作る気持ちで取り組む気持ちが無ければ、良いモノは生まれません。そして、その歩くための道具を大切に使っていこうと思ってもらえると作り手としてもやりがいを感じるものです。どんなに一生懸命、しっかりと作り込んでも、履き捨てにするようなつもりで使われたら、修理も行き届かず、保つものも保ちませんよね。

使いたいモノを自分の手で作る技術があればそんな心のすれ違いもなく、合わせる足がその場にあるという、こんなに良い手作り靴の条件はありません。ワークショップに参加してくれているみなさんは実感していると思いますが、フィット感やデザインの好みだって自分に確認すればいい、何より心を込めて自分のために作るから使いやすい、良いモノが完成します。

写真は木型を入れている箱。たまたまガレージにあった茶箱を使っています。軽くて木製で中には亜鉛板が張られ、防虫、防臭、防湿効果もあり、プラスチックのように落として割れることもありません。何よりふたを開けた時の杉の香りにいやされていて、お気に入りです。
古いものでも用即美が備わったモノは、容易に手に入る物より遥かに素晴らしい暮らしの道具になります。私はそういうモノづくりをしていきたいです。

デザインパンプス

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寒い日が続いてますね。
お家のお気に入りのスペースで通販雑誌を何気なく見ていると、革のお財布が載っていました。大量生産だとどうしてこんなに物が安く作れるのだろうかといつも思いますが、ひとつ発見です!
財布の素材表記を見てみると「牛床革」と記されています。ふつうの人なら、牛革なんだな。革ならいいかな。と思うでしょう。でも床革って、厚い革を漉いて、表面の銀付き革は別に使用し、余った下層の革の事。工房では木型の補正や踵の芯(既成靴には床革すら使いません。)につかっている部分なのです。それを樹脂塗料やエンボス加工をして銀付き革のように見せかけた素材で安価に生産され販売されているんですね。革製品に限らず消費者には分からないこんな事ってたくさんあるんでしょうね。
その点、自分で素材を選び丸ごと自分の手でつくったモノ達は裏切りません。写真のKさんが初めて作った靴も良い出来栄え毎日履いているようです。最初は本当にちゃんと履ける靴が出来るのか終始心配だったようですが、完成が近づく頃には、愛着がわき、自分の手で作る喜びと楽しさを感じてもらえたようです。
自分でつくったモノを日々の道具として使っていく事の心地よさをたくさんの人に知ってもえるといいな。

Kids Boots

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今年初めに完成した靴はキッズのブーツでした!
昨年に入った注文で、ブーツという季節柄もあって、早く足もとへ届けてあげたい!と思い、早々に仕上げお渡し出来ました。
サイズは17㎝とまだまだ小さいのですが、このぐらいのサイズになると踵には革の芯をつま先にも小さく芯を入れ、ステッチダウン製法で手で縫い上げたりと大人靴顔負けの作りになっています。ターコイズブルーの糸がポイントで写真だと見えてませんが、、踵には「TAKUMU」と名前を印字した革を縫い付けています。これはお母さんのアイディア。いつもとってもおしゃれな、おばあちゃんとあ母さんからのご注文でした。ファーストシューズに夏のサンダル、そしてちょっと大きくなったお兄ちゃんへ今年はブーツをお届けです。サンプルの段階から興味津々で、おばあちゃん譲りのおしゃれさんの様ですね。
軽くてとっても歩きやすいと思うので春までたくさん履いて元気に歩いてくれるといいなー。

お子さんの成長に合わせてファーストシューズから継続してご注文くださる方もたくさんいます。その日その時だけの大切な靴ですので、ベビーシューズや子供靴はなるべく早くお渡し出来るよう心がけています。「限りある事」だからこそ大事にしたい事柄なのだと思います。
大人の靴の注文も日々努力して、一足一足を丁寧に作っていますので、お待たせしている方々申し訳ありませんが大きな心でお待ちくださると幸いです。

Happy New Year

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新年明けましておめでとうございます!

皆様お元気で幸多き年となりますように。

手作り靴を暮らしの術として生きる事の本意を見つめ、よい人々との関わりと、より確かな技術によって、新しいカタチを築いていきたいと思います。
本年も宜しくお願いします。